伊賀泰代「生産性―マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの」

ダイヤモンド社

2016年刊



 「働き方変革」を実現するためには、「生産性」の向上がカギとなる。

 
≪「競争に勝つためには、より長く働く必要がある」という労働投入型の発想では、

 人も組織も疲弊してしまうし、新しい技術や仕組みを積極的に取り入れ、生産性をどんどん

 上げていこうという生産性重視の企業に勝てるはずがありません。≫


 そして、今の日本の最大の問題は、イノベーションの少なさにある。



 伊賀さんが、マッキンゼーでみた海外メンバーの圧倒的な生産性の高い仕事ぶりはこうでした。

≪やるべきことの優先順位を明確にし、優先順位の低いことは大胆に割り切ってしまう判断の潔さや、

 常に結論を先に表明し、無駄な説明時間や誤解が生じる余地をそぎ落としてしまう直截な

 コミュニケーションスタイルなど、その働き方にはあらゆる場面において、少しでも生産性を

 高めようとする強い意志が感じられたのです。≫

 それに加えて、

≪リスクをとることを躊躇しない姿勢の根底にも生産性の意識があります。

 彼らが既成概念を排してゼロベースで考えようとするのは、それによって生産性が大幅に上がると

 計算しているからです。≫





○生産性を上げる4つの方法
 
≪生産性を上げるには、「成果を上げる」と「投入資源量を減らす」というふたつの方法があると

 理解したうえで、安易に投入資源量を増やさないこと、

 そして、コスト削減だけでなく付加価値を上げる方法も併せて考えることが必要なのです。≫


 つまり、生産性をあげるためには、

 「分子の最大化」と「分母の最小化」というふたつの方法がある。

 さらに、それぞれを達成する手段として、

 イノベーション(革新)とインプルーブメント(改善)のふたつがある。


1.改善=インプルーブメントにより、投入資源を小さくする。

2.革新=イノベーションにより、投入資源を小さくする。

3.改善=インプルーブメントにより、成果を大きくする。

4.革新=イノベーションにより、成果を大きくする。


 従来の日本での取り組みは、製造業における1.に特化していた。

 しかし、これからは、すべての部門において、「生産性」を上げるための努力をする必要がある。


 ところで、

 イノベーションには、技術的イノベーションと非技術的イノベーションの大きく2つのタイプがある。

 技術的イノベーションは、最初に画期的な技術が発見されたり、確立されたりすることから始まる。

 人工知能、iPS細胞、遺伝子工学などなど、今後の大きく社会を変えていく可能性はあるが、まだまだ

 どう適用されるかは見極められていない。

 一方、非技術的イノベーションは、「貨幣制度の確立」や「取引所の確立」といった経済的イノベーションや、

 「戸籍・住民票制度」や「裁判制度」といった社会制度上のイノベーションなど、ビジネス上のイノベーション

を指す。

 非技術的イノベーションは、世の中に今ある具体的な問題を解決するために、誰かが「イノベーティブな発想」

 をして、それを制度化することにより実現した。


 つまり、後者の非技術的イノベーション=ビジネスイノベーションを起こすためには、

 社員に「問題認識能力=課題設定能力」と「その問題を一気に解決したいという強い動機づけ」を

 もたせることが不可欠になる。 


 「何かいいアイデアはないか?」という漠然とした問いではなく、

 「既存ビジネスの生産性を圧倒的に向上させる方法は何かないのか?」と考えるところから生まれてくる。

 そのためには、「何かを根本的に変えない限り、そんな高い生産性が実現できるはずがない」と理解し、

 それにより伴うリスクをとる必要性も理解できるようになる。




 そもそも「成長する」とは、「生産性が上がる」ことである。

 より具体的にいうと、「成長する」=「生産性が上がる」とは、

 1.今まで何時間もかかってもできなかったことが、できるようになった。

 2.今まで何時間もかかっていたことが、1時間でできるようになった。 

 3.今まで1時間かかって達成していた成果よりはるかに高い成果を、
   同じ1時間で達成できるようになった。

 4. 2や3で手に入った時間が、別の「今までは何時間もかかってもできなかったこと」
    のために使われ、1に戻る。
 
 とうサイクルが繰り返されることにある。
   






<目次>
序章軽視される「生産性」
第1章生産性向上のための四つのアプローチ
第2章ビジネスイノベーションに不可欠な生産性マインド
第3章量から質の評価へ
第4章トップパフォーマーの潜在力を引き出す
第5章人材を諦めない組織へ
第6章チームの生産性向上が管理職の使命
第7章業務の生産性向上に直結する研修
第8章マッキンゼー流資料の作り方
第9章マッキンゼー流会議の進め方
最終章日本経済の課題としての生産性
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ちきりん「多眼思考 モノゴトの見方を変える300の言葉!」

大和書房

2014年刊



 ちきりんさんの名語録・・



≪「忙しい忙しい」って言うと、


 「私は人生で何が大事か、わかっていません」

 と言ってるみたいな気になるから、言いたくない。≫


≪忙しい人生は嫌い。

 あたしは誰かに求められていないと自分の存在価値が確認できない人

 じゃないから。

 超ヒマな毎日でも、十分に生きる意味も生きる意義も感じられる。≫



 その「忙しさ」から抜け出すためには・・

≪つまらないこと、くだらないことを3つやめたら、

 人生はとても豊かになる。≫




≪人生の時間のどれくらいを誰と共有するかは、
 
 人生がどんなもんになるかを、ほぼ規定する。≫



≪「成長できる会社」と「成長できない会社」があるんじゃなくて、

 「どこで働いても成長できる人」と「手取り足取り教えてもらえないと

  成長できない人」がいるだけ。≫



≪20代は誰でも成長できる。

 30代でも多くの人が成長できる。

 でも40代で成長できる人はごく限られている。

 多くの人が30代で終わってしまう。≫





<目次>
生きること
働くこと
社会
少子化と高齢化と男と女
ゆるく考えよう
ビジネス
ぐろーばりぜーしょん
自立&未来へ

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梅原大吾「勝ち続ける意志力」(小学館101新書)

2012年刊



以前、ちきりんさんの本で紹介されていたもの、手に取りました(^^♪

 梅原大吾「勝ち続ける意志力」・・ちきりん「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記



 単に「勝つ」のではなく、「勝ち続ける」ことの違いとは?

≪結論から言えば、勝つことに執着している人間は、勝ち続けることができないという

 ことなのだ・・≫





≪勝ち続けるためには、勝って天狗にならず、負けてなお卑屈にならないという

 絶妙な精神状態を保つことで、バランスを崩さずに真摯にゲームと向き合い続ける必要がある。≫

≪結果が出なかったとき、どう受け止めるかでその後の歩みは変わってくる。

 あのときはたまたま負けただけだったんだと運のせいにするか、

 このゲームが悪いと責任転嫁するか、相手が強かっただけだと諦めるか、

 自分も年を取ったと頭を抱えるか。

 だが、そのように一時の感情に流されるのではなく、事実を受け止めて分析することが

 大事なのである。≫



 迷う力・・

≪センスや運、一夜漬けで勝利を手にしてきた人間は勝負弱い。

 僕はこれまで頭の回転が速く、要領が良く、勢いに乗っていると思われる人間と何度も

 戦ってきたが、ただの一度も負ける気はしなかった。

 それはなぜか。彼らと僕とでは迷ってきた量が圧倒的に違うからだ。・・

 僕はこれまでの人生で何度もミスを犯し、失敗し、そのたびに深く考え抜いてきた。

 だから、流れに乗って勝利を重ねてきただけの人間とは姿勢や覚悟が違う。≫



 考えることをやめない・・

≪勝ち続けるためには、ひとつの問題に対して深く考えなければならない。

 既成概念を捨てて、視点や角度を変えながら徹底的に原因を究明する。≫

≪すぐに答えが出なくても、時間をかければ必ずいい答えに巡り合える。≫





 変化なくして成長なし・・

≪僕にとっての正しい努力。それはズバリ、変化することだ。

 昨日と同じ自分でいない-。

 そんな意識が自分を成長させてくれる。

 ゲームの世界においては、変化なくして成長はない。≫

≪変化したことで失敗したり、後ろに下がったりしたときは、もう一度変化すればいい。

 失敗に気づいて変化すれば、以前の自分よりも必ず高い位置に行ける。≫



≪小さくてもいいから変えてみる。

 そんな意識があれば、誰だって、いつだって自分を変えることができる。

 そうやって自分の体験を増やしておけば、ふとしたとき、前よりも視野の広くなった

 自分に気づくことができるはずだ。≫


≪トップでい続けるには、試行錯誤の果てにはそれを上回る難度の試行錯誤が待っている

 ことを覚悟しなければならない。≫



 まずは変化すること・・

≪自分を変えるとき、変化するためのコツは、

 「そうすることで良くなるかどうかまで考えない」ということだ。

 もし悪くなったとしたら、それに気づいたときにまた変えればいい。

 
 とにかく、大事なのは変わり続けることだ。≫

≪少しの変化を見逃さないで、毎日のように変わろうと意識していると、

 いずれ大きな変化-覚悟が必要になったときに躊躇せずに行動することができる。≫




 集中力・・

≪人の目を気にしないことで、もうひとついいことがある。

 それは、絶対的な集中力が身につくということだ。

 自分を持っている人は、「俺はこれでいい」と確信できている人なので、圧倒的な集中力がある。≫

≪すなわち集中力とは、他人の目をいかに排斥し、自分自身とどれだけ向き合うかに

 おいて養えるものかもしれない。≫




<目次>
第1章 そして、世界一になった
(消せなかった疎外感
姉の影響
第2章 99.9%の人は勝ち続けられない
(勝ち続ける人、負ける人
勝ち続けるには ほか)
第3章 ゲームと絶望と麻雀と介護
(ゲームから身を引く
麻雀の道を選ぶ ほか)
第4章 目的と目標は違う
(夢と希望が見つからない
夢がなくても ほか)
第5章 ゲームに感謝
(プロ契約の道のり
誰だって迷い、悩んでる ほか)

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ちきりん「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記

文藝春秋

2014年刊




 表を読む篇 『ベストエントリ集』より・・


 こちらも、新年にあたって、新しいことにチャレンジする背中を押してもらえる言葉・・


≪始点に立っていても、

 ゴールまでの道筋は見えません≫


≪目指しているゴールと、今、自分が立っている地点との距離は、

 通常とても離れています。

 そして、その時点からゴールに辿り着くまでのステップや道筋も、

 見えていないことが大半です。

 でも、その間の道筋が全部きれいに見えてから歩き始めようと考えている人が、

 ゴールに辿り着くことは決してありません。

 辿り着けるのは、ほのかに見えるゴールに向けて、今できることを実際にやってみる人、

 最初の一歩を踏み出してみる人です。

 なぜなら、実際に一歩を踏み出すと、そうする前には見えなかった

 「その次のステップ」が見えてくるからです。

 そうやって一歩進むごとに異なる景色が見え、新たな選択肢が浮かび上がってきます。

 それをひとつずつ進んでいくと、ある日ゴールに辿り着くんです。≫



 そして、子どもたちには・・

≪全国の子どもたちに告ぐ

 お年玉はソッコー使うべき!≫

 お年玉でもらうお金は、何年かすれば簡単に稼げるようになる。

 将来かせぐお金の価値は、わずかなお金を貯金するために諦めたモノの価値と比べて

 限りなく小さいから、って(^^♪




<目次>
裏を知る篇 『「Chikirinの日記」の育て方』
(出発点
ブレーク!
自分のメディアへ
今、そしてこれから)
表を読む篇 『ベストエントリ集』
(GROWTH
CAREER
RELATION
EDUCATION
POLITICS
BUSINESS)

【楽天ブックスならいつでも送料無料】「自分メディア」はこう作る! [ ちきりん ]
ちきりん「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記

文藝春秋

2014年刊


 ちきりんさんの紹介されている本が、新年にあたり、とてもふさわしいのでご紹介します。



【楽天ブックスならいつでも送料無料】勝ち続ける意志力 [ 梅原大吾 ]
 梅原大吾「勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」」の言葉・・

≪成長したければ、ひたすら変化すべし≫

≪自分を変えるとき、変化するためのコツは、

 「そうすることで良くなるかどうかまで考えない」ということだ。

 もし悪くなったとしたら、それに気づいたときにまた変えればいい。≫


 「結果が良いとわかったら変えよう」と思ってぐずぐずしていてはダメ。

≪「変えればいい方向に向かうとわかっていることは、

 みんなもそれに気がついてる。

 そんなことをやってもトップには立てない。

 トップであり続けるためには、それがわかる前にトライする必要がある。」≫

≪成長というのは、とにもかくにも同じ場所にいないことで促進される。≫


≪築き上げたものに固執する人は結局、自分を成長させるということに対する優先順位が低いのだと思う。

 新しいことに挑戦する意欲も薄ければ、何かを生み出す創造性も逞しくないのだろう。

 それでは、いつまで経ってもトップランナーを超えられない。≫





<目次>
裏を知る篇 『「Chikirinの日記」の育て方』
(出発点
ブレーク!
自分のメディアへ
今、そしてこれから)
表を読む篇 『ベストエントリ集』
(GROWTH
CAREER
RELATION
EDUCATION
POLITICS
BUSINESS)

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