【楽天ブックスならいつでも送料無料】橋本治という立ち止まり方 [ 橋本治 ]
橋本治という立ち止まり方 on the street where you live

朝日新聞出版

2012年刊



「絶対反対」派と「初めに結論ありき」派の議論の行く末・・


≪「絶対反対」派は「反対する理由」をいくつも持っていて、

 時としてそれは相互に矛盾していたりもするけれど、

 そんなことを突いてたら怒りだして、交渉というか、議論は決裂する。≫

≪「絶対反対」を言う人は、「妥協点を探す」ということをしない。≫ 


≪「公権力」とかそれに近いような「大きなところ」は、

 それが分かっているから、説得なんかしない。

 「初めに結論ありき」で、「説得」の代わりに「説明」がある。

 ある程度の時間「説明」をして、「説明される側」の言うことも

 ある程度聞いて、その上で初めの「結論」をほぼ修正なしに採択してしまう。

 その点で「初めに結論ありき」で、反対派だけでなく「不動の絶対賛成派」

 だって、説得するのは不可能なのである。≫





<目次>
第1章 リーマンショックのあった二〇〇八年の秋頃から、本について考えていた
(本の未来、人の未来、社会の未来
エンターテインメントの罠 ほか)
第2章 政権交代の二〇〇九年の頃には、政治のことを考えていた
(天皇制はよく分からない
この先の天皇制 ほか)
第3章 二〇一〇年になると、古い政治のことを考えていた
(将軍達の党
「決断力」というものについて ほか)
第4章 二〇一〇年の秋、立ち止まる前に素っ転んだ
(闘病記
『橋本治という立ち止まり方』 ほか)
第5章 二〇一一年の東日本大震災の後、大震災とは直接関係ないことを考えている
(大きなものが倒れた後で
言ってもしょうがないかもしれない話 ほか)
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】バカになったか、日本人 [ 橋本治 ]
橋本治「バカになったか、日本人」

集英社

2014年刊





「初めに結論ありき」・・

≪「初めに結論ありき」の国では、危機対策が中途半端にしか出来ません。

 なにしろ初めに「結論」と言う形で全体像を想定しちゃっているんだから。

 その範囲を超えた事態になると、もうなんともならない。

 危機に直面した現場で体を張っている人にすべてをまかせるしかなくなってしまう。

 「まかせる」ならまだいい表現だけど、実態は「丸投げ」に近くなる。≫


≪「初めに結論ありき」の国では、まともな異議が提出できない。≫

≪「初めに結論ありき」であることが当たり前になっていると、

 「その”結論”ってなんだろう?」と推測して当てることが「考えること」に

 なってしまう。≫



エリートは冷たくない?!

≪「冷たい」よりもなによりも、まず周りのことなんか眼中にない。

 だから揺るがないのだけれど、「周りのことなんか眼中にない」分、

 愛想はいいんです-なにしろ眼中にないから。≫

≪エリートは「揺らぐ必要がないから、結構人間的な意見を持っていられる」

 という生き物です。

 だからこそ、「初めに結論ありき」という厄介な考え方の出来る相手なんだけどね。≫




<目次>
1 大震災がやって来た時
(無用な不安はお捨てなさい
大雑把なことなら見るだけですぐに分かる ほか)
2 楽しい原発騒動記
(すべては人のすること
福島第一原発1号機のメルトダウン ほか)
3 原発以上に厄介な問題
(大震災までの日々
菅直人はなんであんなに嫌われるんだろう ほか)
4 そして今は―
(みんなの時代
批判の声はどこへ行ったか ほか)

【楽天ブックスならいつでも送料無料】その未来はどうなの? [ 橋本治 ]
橋本治「その未来はどうなの?」(集英社新書)

2012年刊



未来はどうなるか?


≪分からないことだらけ」は分かっていて、

 でも、「なにがどう分からないのか」ははっきりしていません。≫


≪「世の中分からないことだらけだ」と思ったって、

 「ある日突然わからないことが大挙して押し寄せて来た」というわけではありません。

 色々な要素が積み重なって「分からない」という事態が出来上がってしまうわけですから、

 「どうしてこういうことになってしまったんだろう?」という過去への探り方も必要です。≫




ドラマの未来はどうなるか?

≪もしもあなたが「最近おもしろいドラマってないな」と思っているのだとしたら、

 ドラマの中に「生きることのへの指針」を求めている可能性大ですが、

 現代のドラマでやばいのは、あなたが「生きる指針」と思うものが、

 もしかしたら「生きる指針と勘違いされた、ひとりよがりの妄想」かもしれないことです。≫






<目次>
まえがき 自分の未来はどうなの?
第1章 テレビの未来はどうなの?
第2章 ドラマの未来はどうなの?
第3章 出版の未来はどうなの?
第4章 シャッター商店街と結婚の未来はどうなの?
第5章 男の未来と女の未来はどうなの?
第6章 歴史の未来はどうなの?
第7章 TPP後の未来はどうなの?
第8章 経済の未来はどうなの?
第9章 民主主義の未来はどうなの?

【楽天ブックスならいつでも送料無料】負けない力 [ 橋本治 ]
橋本治「負けない力」

大和書房

2015年刊



 橋本さんにとっての「負けない力」とは、

 「知性」のことを指します。



 でも、これだけでは何のことやらわかりません。


 「知性がある」とよく似た言葉に、「頭がいい」「勉強ができる」がありますが、

 後の2つが「IQが高い」とか「成績がよい」とか数値化できるのに対して、

 「知性」は数値化できない。

 そして、明治から昭和の中頃までと違って、

 いま知性が流行らなくなったのは、みな「自分はもうそこそこに頭がいいから、

 知性なんていらない」と思う人が増えてしまったから、ではないか、といいます。

 
 また、知性とよく似たものに、「教養」がある。

 でも、漱石は「教養」をバカにしていた。

 それは、「西洋的な教養なんかなんの役にも立たない」と心の底で思っていたから。

 ロンドンで猛勉強した漱石は、「なんの役に立つのかわからない知識の量だけを増やすことには、

 なんの意味もない」と痛感しのたであり、

 だからこそ、「教養を身につけてしまった人間達」を「バカだねぇ」と眺めている

 一匹の猫を描いたり、『坊ちゃん』の中で、坊ちゃんは、教養をひけらかす「赤シャツ」と同類と

 見られたくないと思っている。



 ところで、

 「答えは自分の中にある」と思えるのが知性です。

 「答えは自分の中にあるんだから、自分で答えを引き出さなければならない」と思うのが知性です。

 一見、当たり前に思えることですが、

 多くの日本人にとって「正解」というものは、「自分の外」にある、と考えている。

 だから、「自分で考えて答えを出そうとする」のではなく、

 「どこかにあるはずの正解を当てに行く」。

 そして、どこかにあるはずの正解が見つからないと、すぐに「わからない」と降参する。


 
 知性は、「答」を見つけるのと同時に、「問題」も発見する。

 いや、「答」を見つけるよりも、「問題」を見つける方がずっと難しい。

 「そこに問題がある」ということが発見できれば、その問題を解く、ということができる。

 でも、問題が整理できない限り、答えを出すことはできない。



≪あなたの中に知性があるということは、

 問題は簡単に解決出来ないし、「負けた」と思うことはいくらでもあるだろうけれど、

 でも「自分」が信じられるから負けないということです。≫



<目次>
第一章 知性はもう負けている
「勉強しなきゃ勝てない」は、明治時代以来の日本人の思い込み
自己啓発本が必要になる理由
人は、成功したり失敗したりを繰り返してなんとかなる ほか

第二章 知性はもっと負けている
自己主張が強いからといって、知性があるわけではない
大衆化でみんな「そこそこ」になる
アイドルは自己主張をしない ほか

第三章 「知性」がえらそうだった時代
夏目漱石の書く「教養」
坊っちゃんになるか、赤シャツになるか、野だいこになるか
エライ人は分かりやすい説明をしない ほか

第四章 「教養主義的な考え方」から脱するために
教養主義者に「自分」はあるのか?
時代の変化に敏感な人、鈍感な人
正解は、自分の外の「誰か」が握っている ほか

第五章 「負けない」ということ
「他人の知性」を認める能力
「自分の中の問題」が一番見つけにくい 不安があるからものを考え、それがなければ考えない ほか

終章 世界はまだ完成していない
「みんな」という高い壁
「なんかへんだな……」と感じることからしか始まらない
もしかしたら、最も大きく最も困難な問題について ほか

【楽天ブックスならいつでも送料無料】男の読書術 [ 大岡玲 ]
大岡玲「男の読書術」

岩波書店

2013年刊


橋本治「ああでもなくこうてもなく」

【中古】 ああでもなくこうでもなく /橋本治(著者) 【中古】afb

≪考えるというのは、技術だ。≫

≪頭がいいから考えられるんじゃなくて、「頭が丈夫だから」

 考えられるのである。

 つまり、考えられない人は、頭の持久力がない。

 訓練不足なのだ。

 その上、考えるためには、絶対「度胸」が必要である。

 度胸と思考に関連性なんかない、と考えるのは、これまた大間違い。


 持久力を持ってさまざまに考えていくと、たいがい世間的に通用している
 
 「常識」とか「見識」といったものと相いれない方角に発展する。

 あるいは、これを考えちゃったら、今あるシステム、自分もまたその一員

 であるような構造を全面的に否定しちゃうかもしれないんだよな、

 と気づく瞬間がやってくる。≫


≪で、現状にそれほど不満でない人たちは、考えるのをやめてしまうか、

 もしくはねじまげて、本当ならそうはならないはずの「結論」に考えを

 みちびいてしまうのだ。≫



ギュンター・アンダース「われらはみな、アイヒマンの息子」

【楽天ブックスならいつでも送料無料】われらはみな、アイヒマンの息子 [ ギュンタ-・アンデルス ]

≪・・アンダースは、すべてが人間が知覚・感覚レベルを逸脱して世界が巨大な機械に

 なっていく現代では、あらゆる者がアイヒマンになるうると言う。

 実際、ナチスドイツが引き起こした想像を絶する悪と、その規模において比べるべくもないが、

 私たちの身近なところでもこの種の破廉恥な想像力の欠如、

 主体的に責任をとろうとする姿勢の欠如による悲劇があとをたたない。≫




中島義道『「死」を哲学する』

【楽天ブックスならいつでも送料無料】「死」を哲学する [ 中島義道 ]

≪他人と共有できぬ「言語以前」の体験≫

「すべての人は生まれた瞬間に

 「百年のうちに死刑は執行される。しかしその方法は伝えない」

 という残酷きわまりない有罪判決を受けるのです」





<目次>
第1章 男がエロスを感じるとき
第2章 五感よ、静かに、そして荒々しく覚醒せよ
第3章 われわれの内なる悪について
第4章 人生景気が良くなくちゃ!
第5章 謎の大海原へ出帆せよ
第6章 趣味は、歴史。
第7章 「困ったちゃん」たちのカーニヴァル
第8章 男のサバイバル術
第9章 嗚呼、男の子魂!

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