あなたの若さを殺す敵
丸山健二「あなたの若さを殺す敵」

朝日新聞出版

2010年刊


≪目的を持たない者は、目的を持っている者に殺される≫

 ドキッとする文章が目につきますね(>_<)




 あなたは本物の若さを身につけているか?

 あなたはどれほどあなた自身を頼りにしていますか?

≪自立の若さのバロメーターとは、要するに自身への依存度のことです。

 野生動物たちは、やむを得ずという形ではあるのですが、

 親から離れるやいなや自立を余儀なくされ、他者を頼みとしないという

 潔い生き方のなかで命をあれほどまでに輝かせることができるのです。

 そして、この世を存分に生きる術はほかにありません。

 それ以外は見せ掛けの生であって、死んだも同然の灰色の営みということに

 なってしまうでしょう。≫




≪目的を持たない者は、目的を持っている者に殺される≫


≪おのれ独自の生きる目的、それを持っていない者は、それを持っている者に

 取りこまれてしまい、利用されて一生を送ることになります。

 他人の目的のために生きているだけのあなたは、その虚しさを補うために

 本能の快楽にのめりこみ、無意識のうちに自分の命を縮めようとします。

 存在意義を失った思いこみ、知らず知らずのうちに間接的な自殺の道を歩んでいるのです。≫






<目次>
母親の過剰な愛が、あなたの若さを殺す
勤め人という立場への依存が、あなたの若さを殺す
真の若さは、濃厚で危険な自由のなかにしか存在しない
目的を持たない者は、目的を持っている者に殺される
便利な消費生活が、あなたの若さを殺す
要は、生きるか、生きないか
スポンサーサイト

【楽天ブックスならいつでも送料無料】人生なんてくそくらえ [ 丸山健二 ]
丸山健二「人生なんてくそくらえ」

朝日新聞出版

2012年刊





 国家への幻想はやめる・・


≪いかなる国家も不特定多数のものではなく、どう言いつくろってみたところで、

 結局は特定少数のものである。

 この厳然たる事実を蔑ろにして、その上に理想の世界を築こうとしても徒労に終わるしかない。


 ということは、国家とは国民全員で分かり合える、漠然とした概念に覆われた

 至上の財産などではなく、ほんの一握りの連中の、とてつもなく生々しい、より具体的で、

 より理不尽な所有物ということになる。≫

 それが、不幸にも独裁者であったときは誰の目にも明らかだが、

 そうでないときでも、この構造に変わりはない。



≪そもそも、全責任を負って国家のために全身全霊尽くすことが可能な高邁な精神と

 大きな能力の持ち主など皆無だということを忘れてはならない。

 もしかすると存在するかもしれないという幻想さえ、一瞬たりとも抱いてはならない。≫



≪国家が国民のものであったためしなど古今東西ない。

 この世を生きて行く上で之大原則として、生涯にわたってそうした立場に置かれつづけることだけは

 しっかりと肝に銘じておく必要がある。≫






 人生なんて・・

≪何でも言うが、楽に生きられる世ではない。

 そんな時代がこれまで一度たりともあったためしはないし、これからも絶対にない。

 あると思えたりするのは、そうであってほしいという願望から生じた、薄っぺらな幻想にすぎないのだ。

 のべつ緊張を強いられ、その緊張感にこそ生きる喜びと実感が込められていることを忘れてはならない。≫


≪弱い人間が強く生きようとするときに頼れるのは思考力の発揮しかない。

 理屈こそが最強の武器なのだ。

 理屈に合わないことを悉く排除し、感情や本能を理屈によって強引にねじ伏せ、

 理屈を唯一の頼みとして奮戦し、奮闘することでしか、真の人間性に到達することはできず、

 また、その道を邁進することこそが人間であることの証しにほかならず、

 それ以外の道はけものに堕することでしかない。≫


≪ひとたび理屈の道を歩むことの深い意味を悟ったとき、

 人生は途端に輝き始め、自立の何たるかを理解し、さらには人間の何たるかも併せて得心できる。≫





<目次>
親が在っての自分という発想は、猛毒だ
どんな仕事で食べてゆくかによって、本当の自立になるか、本物の人生になるかが決まる
国家が国民のものであったためしなど古今東西ない
賢愚の差を決定づけるのは、脳みその量ではない
好き勝手に生きていい人生だということを本当に理解しているのか
生ける屍をめざしてどうする
人は金と名誉に弱い。弱過ぎる。そして、不安と恫喝に弱い。弱過ぎる
恋愛ほど現実的なものはない
人は考えるために生まれ、考えることで命を燃焼させ、考えるからこそ存在意義を確保できる
生の奴隷となっても、死の従者となるべきではない

【楽天ブックスならいつでも送料無料】田舎暮らしに殺されない法 [ 丸山健二 ]
丸山健二「田舎暮らしに殺されない法」

朝日新聞出版

2008年刊



 定年後、空気がきれいで自然にあふれて、人情にあふれた人がいる田舎暮らしに憧れて・・

 な~んて思っているなら、ちゃんと覚悟できているか、確認した方がいい、といいます。

≪早い話が、田舎暮らしを実践するにも確固たる目的があって然るべきだということなのです。≫
 


≪都市という空間は確かに過酷な現実のかたまりでしょうが、

 田舎もまた都会以上に厳しい現実のかたまりであって、断じて癒しの場というわけではありません。

 のどから田園風景や、郷愁を駆り立てずにはおかない里山の風景のなかにも、

 都会とは異なる種類の、もっと原始的なおぞましさが無数に潜んでいるのです。≫




≪農村地帯がどうして過疎になったのか考えてみてください。

 なぜ、あなたが素晴らしいと思うような暮らしを若者たちは棄てて、

 あなたが忌み嫌う都会生活へ移行したまま、定年退職しても帰って来ないのでしょうか。


 それは、農作業の辛さと、農業が採算に合わないことと、

 高齢者の体力では到底無理であるという現実をよくよく承知しているからなのです。

 そのことをまるで理解していない、ずぶの素人のあなたが、楽しさだけを頼りに

 仕事として成り立たせられるわけがありません。≫



≪「自然が美しい」とは「生活環境が厳しい」と同義である≫



<目次>
その前に、「自立」しているかを問え
確固たる「目的」を持て
「自然が美しい」とは「生活環境が厳しい」と同義である
年齢と体力を正確に把握せよ
「田舎暮らし」を考えるなら、まず酒と煙草をやめよ
「孤独」と闘う決意を持て
「妄想」が消えてから「現実」は始まる
田舎は「犯罪」の巣窟である
田舎に「プライバシー」は存在しない
「付き合わずに嫌われる」ほうが底が浅く、「付き合ってから嫌われる」ほうが数倍も根が深い
「第二の人生」について冷静に考えよ
「老後の現実」を直視せよ
あなたを本当に救えるのは、あなた自身である
丸山健二生きるなんて
丸山健二「生きるなんて」

朝日新聞社

2005年刊



 私たちは、自分の時間を生きているのか、それとも、他人の時間を生きているのか?


 第2章「時間なんて」・・


≪今現在、あなたを運んでいる時間は本当にあなたのものですか。


 一日二十四時間、一年三百六十五日が、完全にあなたのものになっていると言えますか。≫





≪要は、自分で判断し、自分で決めて、自分で動いているかどうかです。

 何かやっていたとしても、しぶしぶというような形では、とてもあなたの時間を生きている

 とは言えないのです。

 それでは他人の時間のなかで生きていることになってしまうでしょう。


 他人の時間のなかで生きるということは、おのれを自ら蔑ろにしていることです。

 そして、死者同然の身でもあるということです。

 つまり、そんなあなたは生きていることにならないのです。≫




≪さて、あなたは時間なるものとどう向き合いますか。

 誇りや気高さを忘れずに、時間のすべてを自分の物にする人生にしますか。

 それとも、屈辱に甘んじて一生涯を他人の時間のなかで過ごしますか。≫
丸山健二生きるなんて
丸山健二「生きるなんて」

朝日新聞社

2005年刊



 う~む、素晴らしい(^^♪



≪生きるなんて、実にたやすいものです。≫


≪しかし、万難を排して、持てる能力の限界まで迫りながら、

 おのれの人生を間違いなく生きたという鮮烈な証を欲する者には、

 そう気楽な世界ではありません。≫


≪・・本能にどこまでも忠実に生きる道ではなく、

 人間を人間たらしめている精神性に狙いを絞り、

 より格調の高い人間として生きてみたいと望んだりすればどうなるのでしょう。≫

 ・・進学、就職、健康、容姿、恋愛、結婚、対人関係などなどなど・・

≪不安の材料ならばごまんとあるくせに、少年少女時代には無数にあった、
 
 あの希望の星は、いつの間にかことごとく消滅しており、独りぽつねんと暗闇のなかに

 佇んでいる自分の孤独な立場に驚き、ひたすら戦(おのの)くばかりです。≫

 
 そして、周りを見回すと、弱肉強食の世界・・食うか食われるか。

≪・・他者を食うことも他者に食われることも避け、支配することも支配されることもしないで

 済まされる、そんな理想的な道が果たしてこの世に存在するのでしょうか。≫


≪・・その道を指定したり特定したりすることは、どこの誰にもできません。

 理由は、目には見えない道だからです。

 職種の問題ではなく、精神の有り様の問題になるからです。


 精神とは、欲望の過剰な噴出に働く安全弁のことです。

 本能に好き勝手な真似をさせない自制の力のことです。≫


 その精神性をいかに高めていくことができるか?



【2500円以上購入で送料無料】【中古】【古本】生きるなんて/丸山健二/著【教養 朝日新聞社】

<目次>
第1章 生きるなんて
第2章 時間なんて
第3章 才能なんて
第4章 学校なんて
第5章 仕事なんて
第6章 親なんて
第7章 友人なんて
第8章 戦争なんて
第9章 不安なんて
第10章 健康なんて
第11章 死ぬなんて

PAGETOP