【楽天ブックスならいつでも送料無料】よくわかる新田次郎 [ 山と渓谷社 ]
よくわかる新田次郎

山と溪谷社 編

2012年刊


 1912年生まれの新田次郎さん生誕百年を記念しての特集。

 冒頭の新田文学ファンのみなさんのエッセイがいいです。


 他の出版社と比べて、数分の1の原稿料だったヤマケイさんで作品を出し続けたのは、

 新田さんがほんとに山が好きだったからなんだな~、と改めて思うのでした。


 
 新田さんの仕事スタイル・・

「私は小説を書き始めて二十年以上になるが、

 たったの一度も原稿を遅らせたことはなかった。

 これは、約束を履行するために安全率を掛けた仕事をやっていたことを示す以外
 
 何ものでもない。(中略)

 小説は一種の製造物であり、売り物であった。

 メーカーとして納期を守るのは義務であった。

 このためには無理な仕事ははじめから引き受けないことにした」 

 『小説に書けなかった自伝』

 ・・といいつつ、昭和33年当時、気象庁に勤めながら、年間1300枚もの

 原稿を書かれています。




<目次>
執筆者・インタビュー(再録ふくむ)ほか、一部内容紹介 第一章 わたしと新田次郎 池内 紀、谷 甲州、角幡唯介、石川直樹、田部井淳子、野口 健、阿刀田 高、福岡伸一
第二章 素顔の新田次郎 藤原てい、藤原咲子、司馬遼太郎、塩澤実信、元新田番編集者座談会、『栄光の岩壁』執筆の舞台裏
第三章 山と新田次郎 高橋千劔破、森村誠一(文・インタビュー)、藤原てい、上田茂春、金子博文、宇田川 眞、対談:植村直己×新田次郎、GAMO
第四章 原作者・新田次郎 漫画家・坂本眞一(漫画「孤高の人」作者・インタビュー)、旭丘光志、映像で見る新田作品(『八甲田山死の彷徨』新田次郎、『聖職の碑』新田次郎、ほか)
第五章 発掘。「山と溪谷」初出作品 新田次郎 『山の弁当考』 『失なわれた故郷』
第六章 新田次郎を感じる山旅 白馬岳、劔岳、富士山、上高地、谷川岳一ノ倉沢(出合)
資料編 山岳小説作品リスト、作家・新田次郎の軌跡、新田次郎文学賞概要

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三浦雄一郎の「歩く技術」 60歳からの街歩き・山歩き (The New Fifties)

三浦雄一郎・三浦豪太

講談社

2011年刊




 エベレストは、登頂成功率30%。

 登山中または下山中の死亡率は、14%、

 つまり、7人に1人が死亡している。

 登頂に成功しても、5人に1人は遭難死している。

 平均年齢は30歳代の一流の登山家、専門のトレーニングを
 
 積んだ人たちである。


 エベレストでは、

 20歳の登山家でも、頂上では肉体年齢が100歳に近づくと

 いわれている。つまり、実年齢の80歳が加算される。

 三浦さんは、80歳なので、実に160歳?!

 体力年齢を基に算出しても、143歳だ、といいます。



 にもかかわらず、

 80歳のエベレスト登頂のチャレンジを可能にしたのは、

 アンクルウェイト&バックパックのトレーニングでした。

 アンクルウェイトを片足8キロにつけ、

 背中に30キロを背負い、街中を一日一時間以上は歩いた。

 スクワットや腹筋などせず、ひたすら奴隷のように歩いた。

 その結果、富士山にも5~6回登れ、

 ヒマラヤでも、6000~8000メートル級の山に登れるようになった。




 父・敬三さんのモットー

 1.適度な運動で毎日体を動かすこと

 2.栄養バランスのとれた食事をとり、暴食しないこと。

   そして腹七分目に抑える

 3.生きがいを持って生活すること


 雄一郎さん自身のモットー

 1.何とかなる

 2.くよくよしても始まらない

 3.細かいことは気にしない

 4.トレーニングをしばらくサボっても、
   またこれから始めれば何とかなる



≪病気や怪我は心配だが、リスクを恐れて殻に閉じこもれば、

 ますます精神は老いていく。≫

≪人間は、歳をとれどとるほどできない理由を考えたがる。≫

≪若い頃のようにとんとん拍子にはいかなくても、

 ゆっくりと時間をかけて進んでいけば、夢は確実に近づいてくる。


 夢とは幻ではなく、可能性のことだ。

 人間には、何歳になってもいろいろな可能性が残されているのだと思う。

 その可能性を信じるべきだ。≫



 





 "The Man Who Skied Down EVEREST"で、アカデミー長編ドキュメンタリー賞



<目次>
第1章 メタボから脱出したい!(雄一郎)
第2章 エベレストにも登れた僕のトレーニング(雄一郎)
第3章 歩く技術のトレーニング(豪太)
第4章 さぁ、歩いてみよう!(豪太)
第5章 登山の時の「食」について(豪太)
第6章 さらなる目標に向かって(雄一郎)
付録 60歳から登る「山のカルテ」


三浦雄一郎「歩けば歩くほど人は若返る」

小学館

2012年刊




 
 山歩きと、地上の歩きとの差・・


 上りの運動量を、平地に換算すると、30倍になる。

 つまり、100メートルの高さを登ると、3000メートル。

 1000メートル登ると、30000メートル、30キロ歩いた

 こととなる。

 その上、荷物を背負うと、その分、運動量も増える。

 体重60キロの人が、20キロの荷物を背負って登ると、

 約40キロ歩いた計算になる。



 また、下りでは、登りに使う遅筋繊維ではなく、

 瞬発力に優れた速筋繊維が使われる。

 山の下りでは、筋肉に瞬間的に強いブレーキをかけながら着地するので、

 速筋繊維が優位に働く。

 速筋繊維は下るとき、引き伸ばされながら何度もブレーキをかけるので、

 筋肉繊維はそのつど破壊されて大きなダメージを受ける。

 これが筋肉痛の原因をなる。

 でも、筋肉が回復する段階で大量の成長ホルモンが分泌される。

 このホルモンによって、血管の強化や、肌のハリがよくなる。


 つまり、山下りを繰り返せば繰り返すほど、

 筋肉痛になればなるほど、筋肉も血管も強くなり、

 体はどんどん若返る。



 ただし、足に筋肉痛が出たら、2~3日休む。

 すると、休むことで筋肉が回復しながら太くなり、

 前より強くなる。







<目次>
序章 体重88kg!極度のメタボからエベレスト登頂を目指す
第1章 まずは、“ついで”“ながら”のずぼら歩きから始めよう
第2章 なぜ、人は歩けば歩くほど元気になるのか?
第3章 冒険親子対談“歩くほどに若返る”医学的検証
第4章 日常のウォーキングを意識しよう
第5章 実践!ミウラ式街歩き&山歩きの極意
第6章 年を重ねるほど“歩く”効果が高くなる!
特別対談 金本兼次郎×三浦雄一郎
終章 冒険も目標も歩き続けることで達成できる
特別付録 アスファルトから登山道まで、ウォーキング熱烈応援アイテム


三浦雄一郎「75歳のエベレスト」(日経プレミアシリーズ)

日本経済新聞出版社

2008年刊




 エベレストは、体感温度で100度の差がある、といいます。

 好天のC3は、気温50度。

 なのに、曇って吹雪くと、いきなりマイナス50度になる。

 加えて、7000メートルを超えるデス・ゾーンは、酸素が地上の3分の1。

 健康な若者でも大変なのに、80歳の三浦さんがチャレンジ中です。 

 

 37歳でエベレスト滑降をやり、54歳でセブンサミットでスキー滑降を

 コンプリートしてから、講演会と美食三昧。

 あっという間に、164センチで、88キロのメタボになる。

 99歳の父・敬三さんが、モンブランの氷河スキーを目標にしたのを知り、

 息子としても、70歳でのエベレスト登頂を目指す。

 その後、75歳で再登頂。

 まさにいま、80歳で、三度目のチャレンジです。

 5月の快挙を、陰ながら応援しています。






<目次>
第1章 エベレスト緊急事態
(チベット動乱と北京五輪の影響
妻から伝えられた“お告げ”
一抹の不安
豪太のサポート
聖火の登頂
体感温度で一〇〇度の差
豪太の変調
見えていた兆候
待ちわびて)
第2章 二度目の挑戦
(七十歳、エベレスト初登頂を終えて
専門医に「引退」を勧められても
準備不足のままヒマラヤへ
エベレストに棲む魔物
束の間の休息)
第3章 世界最高峰、再び
(山頂へのアタック
二度目の世界最高地点で
地球のてっぺん)
第4章 僕の冒険史
(父・敬三の死
コバンザメのように
かわいがってくれた祖父
試験でビリの小学生
蔵王での山ごもり
中学受験の失敗と戦争
穂高作戦
猪谷千春さんとの出会い
九回目の転校で
八甲田の仲間
無茶苦茶な大学受験
スキーに没頭した大学生活
エベレストへの志
アマチュアスキー界から永久追放
プロスキーヤーへの道
世界最高スピードへの挑戦
富士山での滑降)
第5章 エベレスト大滑降
(ヒラリー卿を訪ねる
滑走成功
オスカー受賞
一家で氷河を滑降
私の教育論
南極で雪崩に巻き込まれる
南極最高峰への挑戦
成人病患者に?
六十五歳からの挑戦
世界最高峰へ
そして頂上
父の言葉)
芳野満彦「新・山靴の音」

新・山靴の音

東京新聞出版局

1992年刊





○高山病になりやすい人についての芳野さんの哲学

 1.酒が弱い奴

 2.たばこを吸う奴

 3.スケベな奴

 4.短気な奴

 5.頭の悪い奴

 だいたい3つ以上当てはまる人は、男女問わず、
 高山病にかかりやすい。
 でも、芳野さん自身、全部揃っている、って?!



○山で遭難しない方法

 1.山にいかない

 2.山に行っても登らない

 3.登ったらサッサと下山する

 4.天気の良いときだけ山に行く。
 
   それも冬とか春とか雪の多い時には2千メートル以上にはいかない。

 5.日本の山にはまず行かない。





 串田孫一『もう登らない山』
もう登らない山





<目次>
悔恨の彼方に新たな想い
ニュースにならない“遭難”のはなし
都会の田舎者がたまげた“細野”の衛星放送
ああ、清津峡遥かなり中高年登山隊
亡き岳友に棒げる上高地今昔痛飲記〔ほか〕

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