【楽天ブックスならいつでも送料無料】言ってはいけない [ 橘玲 ]
橘玲「言ってはいけない―残酷すぎる真実―」(新潮新書)

2016年刊



 先日、橘玲さんの「言ってはいけない」のKINDLE版が

 一瞬だけ100円だったので、思わずポチっとする。


≪世界は本来、残酷で理不尽なものだ。その理由を、いまではたった一行で説明できる。




 ひとは幸福になるために生きているけれど、

 幸福になるようにデザインされているわけではない。≫




≪差別のない平等社会をつくれないワケ≫・・


 リチャード・ハーンスタインとチャールズ・マレーによる『ベルカーブ』によると、

≪現代社会が知能の高い層にきわめて有利な仕組みになっていることを膨大なデータを

 ともに論じている。

 そのうえで彼らは、白人と黒人のあいだにはおよそ1標準偏差(白人の平均を100とすると

 黒人は85)のIQの差があり、これが黒人に貧困層が多い理由だと述べたのだ。≫

 そして、

 アファーマティブ・アクションは、すでに逆差別になっている、と指摘した。


 でも、比べる対象が、ユダヤ人であれば、欧米の中でユダヤ人が占める著名な科学者の割合は、

 10倍も高い、といいます。

 ただし、ユダヤ人の中でも、ドイツ系を意味する「アシュケナージ系」のユダヤ人のみが

 極めて高い知能を持っていた。

 その理由は、過去2000年における混血率が1世代あたり1%未満と極めて低かったことにあり、

 それだけ、厳しい差別を受けていたことに起因する。






<目次>
(1)努力は遺伝に勝てないのか
1:遺伝にまつわる語られざるタブー
2:「頭がよくなる」とはどういうことか――知能のタブー
3:知識社会で勝ち抜く人、最貧困層に堕ちる人
4:進化がもたらす、残酷なレイプは防げるか
5:反社会的人間はどのように生まれるか

(2)あまりに残酷な「美貌格差」
6:「見た目」で人生は決まる――容貌のタブー
7:あまりに残酷な「美貌格差」
8:男女平等が妨げる「女性の幸福」について
9:結婚相手選びとセックスにおける残酷な真実
10:女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか?

(3)子育てや教育は子どもの成長に関係ない
11:わたしはどのように「わたし」になるのか
12:親子の語られざる真実
13:「遺伝子と環境」が引き起こす残酷な真実
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【はじめての方限定!一冊無料クーポンもれなくプレゼント】自由をいかに守るか ハイエクを読み直す【電子書籍】[ 渡部昇一 ]
渡部昇一「自由をいかに守るか―ハイエクを読み直す」(PHP新書)

2008年刊


 
 ハイエクの『隷従への道』全15章を、1章毎に解説したもの。




≪経済的自由なしに、個人的、政治的自由など存在したことはなかった

 ..freedom in economic affairs without which personal and political

has never existed ..≫


≪自由主義は、ヒトラーが最も憎んだ教義であるという名誉を持っている

 Liberalism .. has the distinction of being the the doctrine

most hated by Hitler.≫

・・ヒトラーは自分を民主主義者と本当に信じていた。

 90%の投票によって選ばれたという意識を持っていた。

 同様に、スターリンも、毛沢東も、自分を民主主義だと信じていた。

 だから、民主主義と自由主義のどちらが重要かといえば、自由主義となる、といいます。




≪私有財産制は、財産を所有する者だけでなく、それを所有しない者にとっても

 それに劣らず、最も重要な自由の保障である。

 .. the system of private is the most important guaranty of freedom,

not only for those who own property, but scarcely less for those who do not.≫




≪自由市場を廃止することで、ほかの自由も消えてしまうだろう

 .. these other freedoms might disappear with the abolition of the free market.≫




≪目的は手段を正当化するという原則は、個人重視主義の倫理において、

 あらゆる道徳の否定とみなされる

 The principle of that the end justifies the means is

in individualist ethics regarded as the denail of all morals.≫


 ・・個人主義的倫理は、目的がいいか悪いかを一切問わず、悪だという。
 
 たとえ鼠小僧が庶民にお金をばら撒いたとしても、盗みを働くことは悪い。

 これはシンプルだが、普遍的・絶対的なものである。 

 一方、全体主義は、「全体のための善」であることなら、何をやってもよくなる。

 ここに、普遍的・絶対的なものはない。



≪自由社会は、単一の目的に支配されることがあってはならない

 .. a free society must not be subjected to a single purpose ..≫



 

<目次>
『隷従への道』の読み方
自由主義こそが経済繁栄を生む―「第一章・見捨てられた道The Abandoned Road」
「自由」は「民主」を凌駕する―「第二章・偉大なるユートピアThe Great Utopia」
「競争」と「規制」の中庸は難しい―「第三章・個人主義と集産主義Individualism and Collectivism」
「統制」と「保護」は発展を阻害する―「第四章・計画の「不可避性」The “Inevitability” of Planning」
「権力者」は未来を見通せない―「第五章・計画と民主主義Planning and Democracy」
「法」の確立が強い経済を生む―「第六章・計画と「法の支配」Planning and the Rule of Law」
「お金」の自由こそが幸福の源―「第七章・経済統制と全体主義Economic Control and Totalitarianism」
「私有財産」の肯定が活力をつくる―「第八章・誰が、誰を?Who,Whom?」
保障が特権になる危険―「第九章・保障と自由Security and Freedom」〔ほか〕

【楽天ブックスならいつでも送料無料】リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください [ 井上達夫 ]
井上達夫「リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください--井上達夫の法哲学入門」

毎日新聞出版

2015年刊




 自称、還暦過ぎの「怒りの法哲学者」である井上達夫さんがはじめて一般向けに語り下ろした本。


 
 リベラリズムとは何か?

 リベラリズムには、2つの歴史的起源がある。

 「啓蒙」と「寛容」である。

 啓蒙主義とは、理性の重視。因習や迷信を理性によって打破し、その抑圧から人間を解放する
 思想運動です。フランス革命の推進力となったとされる。

 寛容は、宗教改革の後の宗教戦争の時代になり、血で血を洗うすさまじい戦争が続いた。
 それがウェストファリア条約で、棲み分けることで落ち着いた。その時出てきたのが、
 宗教が違い、価値観が違っても、共存しようという寛容の伝統だった。

 リベラリズムの歴史の淵源は、「啓蒙」と「寛容」であることに異論はないが、
 この二つの関連には、喧々囂々がある。

 理性の独断化、絶対化を招く「啓蒙」は、「寛容」を台無しにすると批判するリベラリストもいる。



 
 従軍慰安婦問題・・ 

≪アメリカは、自分が侵略した他国に対し、謝罪なんかしませんよ。・・

 米国下院が慰安婦問題について日本非難決議をあげたときには、
 「厚顔無恥」とはこのことかと思いました。≫

 「アジア女性基金」にように、他国民に賠償・謝罪した例はなく、
 日本としては、それを誇るべきなのに、人権団体の一部が、めちゃくちゃ批判した。
 
≪リベラルといえば、何が何でも自己否定の土下座外交、というイメージを生んでしまったのは、

 そういう運動です。それに対して「自虐的だ」という反発が起きても無理はないと思います。≫



 一方、右翼であれば、アメリカに対してこそ毅然としていなければならないのに、
 日本の右翼は、反ソ・反共ばかりだった。



 九条と安全保障・・

≪私は、憲法九条を削除せよ、と主張しています。


 そういうことを言うだけで、日本の今の言論界では総攻撃を受けるんですね。

 誤解してほしくなのは、私が言っているのは九条「削除」であって、
 
 九条改正、ではない。≫

≪私は、安全保障の問題は、通常の政策として、民主化プロセスのなかで討議されるべきだ

 と考える。ある特定の安全保障観を憲法に固定化すべきでない、と。

 だから「削除」と言っている。≫
 





<目次>
第1部 リベラルの危機
(信用失墜
「自由主義」にあらず
啓蒙と寛容
カントの啓蒙
寛容の二面 ほか)
第2部 正義の行方
(文魂法才
真理との出会い
相対主義の克服
正義と善
正義論への準備 ほか)

【楽天ブックスならいつでも送料無料】橘玲の中国私論 [ 橘玲 ]
橘玲の中国私論 世界投資見聞録

ダイヤモンド社

2015年刊





 橘玲さんの新刊。とても読みごたえがありました。

 改めて、中国について勉強し直そうと思います。




 冒頭にある「鬼城」・・ゴーストタウン。

 いつも訪ねる大連も、市の中心の建設ラッシュは継続中の一方、

 少し郊外にある真新しい高級マンション群は、鬼城と化しています。

 そんなところがボコボコあるのに、経済が回っている不思議(+_+)



 
 橘さんが目の当たりにしたエピソード・・

 パソコン1台を買うにあたって、中の部品一つ一つ確認し、写真を撮っておかないと、

 自宅に届いた時には、中のパーツがすっかり入れ替わっていても泣き寝入りするほかない。

 「中国人は相手を騙す」のではなく、

 「中国の社会には『信用』という資源が枯渇している」といいます。



 中国は「関係(グワンシ)の社会」だといわれる。

 グワンシは、幇(ぱん)を結んだ相手との密接な人間関係のことであり、

 幇は、「自己人(ズージーレン)」ともいい、中国人にとってもっとも

 根源的な人間関係である。

≪いつ誰に裏切られるかわからない社会では、信用できる相手を見つけるためのさまざまな

 工夫が必要になる。・・

 幇を維持するためには、生命を賭けることすら辞さない。≫

≪自己人とは、自分と同じように100パーセント信用できる相手のことだ。

 人間関係でもっとも大切なのは血縁だが、情誼(チンイー)を結んだ朋友も自己人の内に入る。

 それに対して外人は、文字どおり「自己人の外のひと」だ。

 「グワンシ」を持たない外人は、信用できることもあれば裏切られることもある。≫



≪・・中国ではコネがすべてで、自分が共産党員か、親族に共産党員がいないかぎり、

 まともな仕事を見つけるのは不可能なのだという。

 そのうえ中国人は、自分とは関係(グワンシ)のない中国人にものすごく冷たい。≫

 中国人がほんとうに残酷になるのは、反日の日本人に対してではなく、

 自分の競争相手になる、同じ中国人に対してなのだ、といいます。



≪中国人は、正しい「グワンシ」があれば穴に落ちることはないし、たとえ落ちたとしても

 救い上げてもらえると考えている。

 しかし、法治という「システムによる安全保障」を個人的な人間関係で代替させようとする

 のは大きな困難をともなう。

 結果として、中国人は日々の複雑な人間関係で消耗してしまうのだ。≫

 ・・それがきわめて高い知的能力を持っているにもかかわらず、

 理系のノーベル賞受賞者がいない理由の一つである。






 絶大な権力を握っているかに見える中国共産党ですが、

 党中央の決定は、鉄の規律をもって地方まで伝わっていると思いきや、

 地方を管理できていません。

 ある地方の村では、重税に耐えかねて、農民が一人もいなくなってしまった。

 税率を引き下げるよう党中央に直訴したところ、調査員が実態を調べ、不当に高い税率

 である実態が明らかになる。そこで、首相の指示により、減税が約束される。
 
 しかし、党中央の役員がいなくなった途端、約束は反故になった。なぜか?

 減税などしたら、地方公務員の大幅な人員整理が必要となるし、

 公務員の大半は、コネと多額の裏金でなっているから。

≪絶大な権力を持っているはずの省政府の書記や省長は、じつは自分たちの指示や命令が

 市や県はもとより郷鎮のレベルですら簡単に無視されることを知っていた。≫

≪「改革開放」というのは、中国のひとびとにとっては、

 「共産党の支配を容認する代わりに自分たちの金儲けには口を出させない」という

 暗黙の契約だった。

 そのうえ地方政府の共産党幹部たちは、誰もが汚職と賄賂で肥え太っている。≫


 なぜ腐敗がはびこるのか?

≪腐敗の原因は、端的に、公務員の給料が安すぎることだ。≫

≪中国政府が公務員の給与を引き上げられないのは、その数があまりにも膨大で、

 わずかな増額でも予算に甚大な影響を与えるからだ。≫ 

 もし給与を引き上げるのなら、まず人民解放軍を含む公務員の大規模なリストラが

 必要となるが、中央政府は地方政府を統制できておらず、

 軍は、党の支配から半ば独立しているので、「改革」はできるはずもない。

 その結果、共産党は腐敗を憎みながら、公務員が収賄によって生きるほかない現実を

 容認するほかなくなっている。




≪中国の問題は、制度的に管理可能な限界を大きく超えて人口が多すぎることにある。

 近代世界に、近世的なルールで統治するほかはないきわめて不安定な国家がある。≫




<目次>
巻頭特集 中国鬼城観光案内

内モンゴル自治区オルドス、天津・浜海新区、海南島・三亜、河南省・鄭州、モンゴル自治区フフホト、安徽省・合肥、内モンゴル自治区・清水河、河南省・鶴橋、浙江省・杭州、上海・松江区

はじめに 中国を旅するということ

PART1 中国人という体験
1 ひとが多すぎる社会
2 幇とグワンシ
3 中国共産党という秘密結社

PART2 現代の錬金術
4 経済成長を生んだゴールドラッシュ
5 鬼城と裏マネー
6 腐敗する「腐敗に厳しい社会」

PART3 反日と戦争責任
7 中国のナショナリズム
8 謝罪と許し
9 日本と中国の「歴史問題」

PART4 民主化したいけどできない中国
10 理想と愚民主義
11 北京コンセンサス
12 中国はどこに向かうのか

橘玲「バカが多いのには理由がある」

集英社

2014年刊



「私たちはみんなバカである」・・

≪本書でいう「バカ」の定義は、ファスト思考しかできないひとのことです。

 それに対して賢いひとは、訓練によってスローな思考が身についています。≫


その心は?

≪すぐに答えの出る「速い思考」はわかりやすくて快適です(負荷が低い)。≫

 
 しかし、世の中には、直感だけでは解くことのできない問題がたくさんある。

 その解決には、スロー思考の回路が必要とされる。

 でも、ファスト思考しかできないひとにとって、スロー思考は不快なものであり、

また、スロー思考が必要な問題を無視するか、ファスト思考で解こうとする。







「ニッポンの右傾化」・・

≪リベラルが退潮したいちばんの理由は、その思想が陳腐化したからではなく、

 理想の多くが実現してしまったからです。≫

 むしろ、過度な自由や平等、人権の行使が共同体の歴史や文化や、紐帯を破壊している

という保守派の批判が増してきた。


 
 右傾化の注意点・・・

 ”俺”ではなく、”俺たち”を自慢しがちであること。

「自分はたいしたことないけど、会社は一流だ」とか、

「俺はリア充じゃないけど、ニホンは世界から尊敬されている」

という意識には気をつける。






<目次>
私たちはみんなバカである
1 POLITICS政治
(ニッポンの右傾化
嫌韓と反中
「日本を取り戻す」政策
ニッポンはどこにいくのか?)
2 ECONOMY経済
(ブラックな国
イエという呪縛
自虐的な経済政策
経済は面白い)
3 SOCIETY社会
(ニッポンの暗部
腐った楽園)
4PSYCHOLOGY心理
(こころの内側)
地獄への道は善意によって敷き詰められている

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