轡田隆史 「考える力」をつける本 3 これが「思考」を強化する最終ステップ

三笠書房

1998年刊




≪「考える力」とは、元気よく考える力のことである。

 考えながら、自分自身とまわりの人たちを力づける力のことである。≫

 世の中、がっかりしたり、気落ちしたりすることばかり。
 
 でも、それが普通の状態である。この当たり前から、出発すること。
 
 

≪・・「考える力」とは、できるほうへ、明るいほうへ、発想を転換する「力」なのだ・・


 答えは、すでにある。
 
 問題は、それをどう発見するか、だ。
 
 実は、発見する方法についての、その問いに対する答えもすでにあるはず。≫


 ・・それは、「わたしは知らない」と、自問することである。
 
 行動することである。




 落ち込み・・
 
≪何ごとかあって、その瞬間にガッカリするのは、まあ、仕方がない。

 問題は、そのあとにある。
 
 まだ余裕のある人が、落ち込むのである。
 
 なぜならば、落ち込んでいる余裕があるからだ。
 
 もう余裕のない人は、落ち込まないものである。
 
 なぜならば、落ち込んでいる余裕なんてないのだから。≫
 
 ・・って、書きながら、いまのプロジェクト、自分も含めて、

 崖っぷちの人だらけ(^_^;)
 
 でも、厳しいプロジェクトであればあるほど、お風呂の底に沈む覚悟は
 
 いくつになっても、何度目であっても、なかなかできません。 




≪「対話」とは「静けさ」である。

 自分自身の内側をじっと凝視する静けさ。
 
 わたしたちの精神は、実に精妙にできていて、ときに、気分の「オチコミ」という
 
 状態をこしらえてくれるのではないだろうか。≫

≪わたしたちのこころのあり方で最悪なのは「はしゃぎ」である。

 「落ち込み」は最悪ではない、と思う。≫



≪ユーモアとは知性であり、勇気である。

 人はときに、歯を食いしばってもユーモアを口にしなければならないのである。≫




≪バッキンガム宮殿の女官がエリザベス女王に訴えた。

 「宮殿が寒いのですが・・」
 
 女王の答えはこうだった。
 
 「セーターをもう一枚着なさい」≫
 
(毎日新聞夕刊『憂楽帳』1998/1/28)

 ・・セーター一枚着れば済むものを、何もせずに「寒い、寒い」と嘆かないこと。
 




<目次>
1 発想の技術―「大切なこと」を見逃さない目
2 自分との対話―「思考する能力」を高める
3 歴史との対話―自分の「考え方」に、どう利用できるか?
4 他者との対話―相手の「言葉」の中に、何を発見するか?
5 楽しむ道具としての「考える力」
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轡田隆史 「考える力」をつける本2―「自分の考え」をどう深め、どう実践するか

三笠書房

1997年刊





≪なにごとかを考えようとしているときに、
 まず考えなくてはならないのは、自分がそのことについて、
 「わかったつもり」になっていないかどうかについてである。≫

 だから、

 「わからない」を前提として出発しよう!


≪断言しよう。

 「わかる」よりも、「わからない」ことの方が大切なのである。
 
 そもそも学問とは、「わかったこと」ではなく、「わからないこと」の
 集積なのだ。≫




≪文章を書かなければならない立場に置かれて、しかしどうしても書くことがなかったならば、

 なぜ書くことがないかを書け、とは昔から言われてきたことだ。≫


 質問への答えも同様。

≪答えられないならば、なぜ答えられないかを、誠実に答えよ。≫







≪あらゆる「引用」は、自分自身の発見につながる。

 思えば、人間とは「引用」する動物であり、

 歴史とは「引用」の歴史なのである。≫


だから、

≪問題は、自分に、それを発見する力があるかどうかなのである。≫





<目次>
1章 「考えるプロセス」―思考の過程で、何を重視するか
2章 「引用の技術」―発想のヒントを、どこに求めるか
3章 「自分の考え」をどう深め、どう表現するか
4章 批判する力、批判に負けない力
5章 「ものを見る確かな力」をつくる


轡田隆史「時代を動かす言葉―私が感動した名言100」 (黄金の濡れ落葉講座)

講談社

1999年刊






昭和天皇の言葉・・意外でした。


 昭和6年12月13日、犬養毅らにこう述べた。

 「軍部を抑えるように」


 犬養首相暗殺の四日後、後継者についての希望。

 「ファッショに近き者は絶対に不可なり」


 昭和15年9月・・

 「独伊のごとき国家とそのような緊密な同盟を結ばねばならぬようなことで、
  この国の前途はどうなるのか、
  私の代はよろしいが、私の子孫の代が思いやられる」


 昭和16年7月、陸軍のインドシナ進駐に対して、

 「なんだか戦争が主で外交が従であるかのごとき感じを受ける」

 「支那の奥地が広いと言うなら、太平洋はなお広いではないか」




緒方貞子さん・・

 「座右の銘? そんなものありません。

  目の前の仕事を一つ一つ解決するだけ。」



白洲正子さん・・

 「人生では生きることより死ぬことのほうが一大事だと思っているから、

  いつ死んでも悔いがないように毎日を生きているの。」





<目次>
第1章 戦争から平和へ―戦後の空腹時代とサッカー熱中時代(昭和20年~33年)
第2章 「安保」と経済成長の始まり―盛岡・甲府支局時代(昭和34年~37年)
第3章 経済大国への道―東京社会部時代(昭和38年~45年)
第4章 「昭和元禄」の終わり―ロンドン・ベトナム時代(昭和46年~49年)
第5章 「不確実性」の日々―宇都宮支局長・警視庁記者キャップ・社会部遊軍時代(昭和50年~54年)
第6章 昭和のたそがれ―編集委員・テレビキャスター時代(昭和55年~63年)
第7章 バブルの崩壊と迷走する日本―コラム『素粒子』時代(平成元年~8年)
第8章 新世紀に向けて―社説執筆・フリー時代(平成9年~)


轡田隆史「1000冊読む!読書術」

三笠書房

2009年刊



 「1000冊読むことに何の意味があるのか?」


 ・・何の意味もないかもしれない。


 でも、なぜ読むのか?
 


 丸谷才一さんなら、こうかもしれません。

≪人は好んで才能を云々したがるけれど、
 個人の才能とは実のところ伝統を学ぶ学び方の才能にほかならない。≫(丸谷才一『文章読本』)
 
 「能力」が「伝統を学ぶ力」だとすれば、
 
 先人の残してくれた書物を学ぶ能力、ということになる。 

 


 長田弘さんの詩も、一つの答えかもしれませんヽ(^o^)丿


「世界は一冊の本」 

本を読もう。
もっと本を読もう。
もっともっと本を読もう。

書かれた文字だけが本ではない。
日の光り、星の瞬き、鳥の声、
川の音だって、本なのだ。

ブナの林の静けさも、
ハナミズキの白い花々も、
おおきな孤独なケヤキの木も、本だ。

本でないものはない。
世界というのは開かれた本で、
その本は見えない言葉で書かれている。

ウルムチ、メッシナ、トンブクトゥ、
地図のうえの一点でしかない
遥かな国々の遥かな街々も、本だ。

そこに住む人びとの本が、街だ。
自由な雑踏が、本だ。
夜の窓の明かりの一つ一つが、本だ。

シカゴの先物市場の数字も、本だ。
ネフド砂漠の砂あらしも、本だ。
マヤの雨の神の閉じた二つの眼も、本だ。

人生という本を、人は胸に抱いている。
一個の人間は一冊の本なのだ。
記憶をなくした老人の表情も、本だ。

草原、雲、そして風。
黙って死んでゆくガゼルもヌーも、本だ。
権威をもたない尊厳が、すべてだ。

200億光年のなかの小さな星。
どんなことでもない。生きるとは、
、、、、、、、、、、、、
考えることができるということだ。

本を読もう。
もっと本を読もう。
もっともっと本を読もう。




そして、

≪「読み書き」はふつう「頭脳労働」といわれているけれど、

 じつは肉体労働なのだ、筋肉労働なのだ、と考えた瞬間、

 ぼくの目からウロコが落ちた!≫

 だから、読めば読むほど、読めるようになる。






ジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙』



<目次>
1章 「多読」は絶対、あなたを変える!―本を1000冊読むと、何が起こるのか?(「1000冊読破」への最初の一歩
人はすべて、本から学んできた! ほか)
2章 本を読めば読むほど、頭は良くなる―読書習慣がある人、ない人の「埋められない差」(本はどんどん読み手に問いかけてくる!
1000冊読むと、人生に何が起こる? ほか)
3章 「できる人」は、なぜ読書家なのか?―人間的魅力とその遊び心とは?(日常は常にどこかで“本”とつながっている
頭の中にいっぱい「引き出し」を作ろう ほか)
4章 「読む力」は何を与えてくれるのか?―要約力、表現力、発想力を育てる方法(「書くこと」は、自分自身と対話すること
「短いことば」のほうが気持ちは伝わる ほか)
5章 「1000冊読破」からの贈り物―もし、本がなかったら世の中はどうなる?(読書こそ「考える力」の源である
「焚書」の歴史が証明!「読書の力」 ほか)


轡田隆史 観光コースでない東京―「江戸」と「明治」と「戦争」と

写真 福井理文

2004年刊

高文研




 いにしえの江戸城の天守閣・・
 
 いまも皇居内に残る天守台の石垣は、東西33メートル、南北30.6メートル。

 この上にあった天守閣は、高さ50メートル、五層の天守を誇っていた。





≪・・古いお寺や文化財を拝観するときには、

 エチケットがとても大切だ。

 場所ごとの「きまり」を守り、静かに、敬意をこめて拝観する。


 想像力とは、ただ昔の姿を思い描いてみるだけではなく、

 大勢の人びとが長年にわたって維持・保存してきた大切さについて

 考えてみることもでもある。≫





 『東京史跡ガイド』23巻

 『江戸学辞典』縮刷版


<目次>
1 東京で「江戸」をさがす
(江戸城天守閣
徳川将軍をさがす ほか)
2 「明治」と「戦争の神々」を歩く
(靖国神社
聖徳記念絵画館 ほか)
3 文化の散歩道
(大森貝塚
お雇い外国人 ほか)
4 ここから「戦争」が見える
(東京国立近代美術館工芸館
北白川宮能久親王乗馬像 ほか)

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