これから外出なので、年内最後のアップになります。


 
 2008年の読書の結果ですが、

 昨年同様、ブログでのみなさんのコメントが励みになり、

 また幸いにも?!、通勤時間が倍になったことで、

 今年も自己新記録を更新・・・473冊でした。

 
 ランキングづけの紹介はできないので、

 1月から12月までの月毎にはまった本・ジャンルを紹介したいと思います。


1月 森信三        「修身教授録―現代に甦る人間学の要諦」
              「人生二度なし」
              「真理は現実のただ中にあり」


 2年ほど積読していた森信三先生の本。
 修身・・は、文部官僚のカリキュラムをまったく無視して独創された授業。
 辞表を手にして臨んだ79回の講義録、言葉に力あり、です。


2月 ブライアン・トレーシー「Focal Point」
              「GOALS!」

   アンソニー・ロビンズ 「Awakin The Giant Within」

 アンソニー・ロビンズのセミナー・・60万余。
 だったら2千円もしない原書を読んじゃえ・・、ということで読んだもの。
 説明そのものもNLPに沿っているためか、わかりやすかったです。


3月 エドワード・ヨードン 「Declne & Fall of the American Programmer」
              「Rise & Resurrection of the American Programmer」


 ヨードンさんは、いつ読んでも、どれを読んでも、何度読んでも、面白いです。
 でも、まるまる10年経って、ソフトウェア開発の現場の課題が変わっていないことこそ、
 問題だと思います(^_^;)


4月 ローレン・スレイター 「心は実験できるか」

 本書そのものは、結構そっけないのですが、
 そこで紹介される世紀の心理学実験・・ミルグラム、ダーリーとラタネ、フェスティンガー等
 の実験に興味津々でした。


5月 ピーター・ドラッカー 「イノベーションと企業家精神」
              「産業人の未来」「経営者の条件」


 ドラッカーさんは、かねてからの宿題の一つ。
 「イノベーショーン」や「テクノロジスト」等は、いまでも大いに参考になります。
 ドラッカーさんの本は40数冊でているのですが、これまで手にしたのは15冊余。
 来年以降も継続です。


6月 橘玲、リバタリアニズム「亜玖夢博士の経済入門」
              「雨の降る日曜は幸福について考えよう」
              「ウォルター・ブロック「不道徳教育」


 
7月 佐藤優        「国家の罠」
              「自壊する国家」


 東京国際ブックフェアに営業に来られていて、新刊のサインをいただいたのを機に
 読んだもの。事実は小説より奇なり・・の世界でした。


8月 トム・デマルコ    「Slack」

 ヨードンさん同様、デマルコの語り口もいいですね~

 8月は、ドストエフスキーの小品を読んでいたのですが・・
 「白痴」「悪霊」「未成年」はまるまる手づかず。・・来年楽しみですね~


9月 橋本治        「「わからない」という方法」

 21世紀は「わからないけどやる」という度胸を持つことが大切な時代


10月 丸山圭三郎     「ソシュールの思想」

 今年はソシュールの「一般言語学講義」までいかないまま終わって
 しまいました。この「ソシュールの思想」は、大きなパフェを食べながら、
 高崎の喫茶店で22時頃まで粘って読み終えました。

    ルネ・ジラール   「世の初めから隠されていたこと」

 数年来の宿題だった「世の初めから隠されていたこと」・・深大寺で、新そばを食べながら
 読んでいた記憶が残っています。


    内田樹       「私家版・ユダヤ文化論」

 内田樹さんは、いつもブログ拝読しているのですが、まとまって読みました。
 アクロバティックな論理展開・・点と点を結びつける大人の知恵、
 言ってることとやられていることのギャップなどいろいとありますが、
 そこが大人の対応なのかもな~、と妙に感心してしまうのでした。


11月 加藤周一      「日本文学史序説・補講」
              「富永仲基異聞」


 12月に亡くなった加藤さんの本を2冊。
 富永仲基を知ることができ、またそれを通して、内藤湖南や「日本古典文学体系」など
 に出会えたのが大きな収穫でした。

 3月に、茂木さんと養老さんの対談を新宿で聞いたとき、4月に加藤さんの講演があることを
 知りました。にもかかわらず、またの機会・・ということで先延ばししてしまいました。
 ・・人生、一期一会という気持ちを新たにするのでした。


12月 ニーチェ      「ツァラトゥストラはこう言った」
 
 食わず嫌いだったニーチェ・・ですが、「ツァラトゥストラ」から手に取りました。
 その生き生きした描写に感動!
 理論編ともいえる「悲劇の誕生」「善悪の彼岸」「道徳の系譜」、そして
 実践編とも思える箴言集を楽しみました。
 しかしながら、これが血で書かれた文章であったとしたら、いまの時代に読むのは
 「一度目は悲劇、二度目は喜劇」の心境なのかもしれません。


 伊坂幸太郎「ゴールデン・スランバー」
      「オーデュボンの祈り」


 こうして書いてみて、実際の読んだ本とのギャップの大きさに気づきます。
 今年出版された新刊も、少なくとも100冊は手にとっているはずなのですが、
 みごとに1冊もなし・・となりそうだったので、
 このミス大賞の「ゴールデン・スランバー」から手に取る。「魔王」「オーデュボンの祈り」
 と読み進むにしたがって、すっかり伊坂ワールドのファンになってしまいました。



 ところで、春から夏にかけて、茂木さんや斎藤孝さん、勝間さんとそのお勧め本を、

 それぞれ30冊ほど読んでいたはずなのですが、なぜか印象に残らず・・
 
 もちろん次から次に手に取ったので面白かったのは確かなのですが、

 この1冊の決め手なし・・

 IT系は、今年は夏以降、データモデリングや開発方法論などのおさらいをしましたが、

 シルバーストンさんなどは来年への宿題です(^_^;)



 この一年、ご覧いただきありがとうございました。
 
 よいお年をお迎え下さい。



 2007年の月毎読書記録


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死神の精度

伊坂幸太郎「死神の精度」


 人って、自分が死ぬことを意外に自覚していない・・


 養老孟司さんの「自分は死なないと思っているヒトへ」
 
 モチーフにしたような物語。


 どの作品もいいのですが、

 「恋愛で死神」の恋心、

 「死神対老女」の老女の粋なはからい、

 じわっときますね~



 先日、「K20」の金城武さんの活躍見たばっかりなので、

 映画「死神の精度」のDVDも見たいです。



[DVDソフト] Sweet Rain 死神の精度 スタンダード・エディション




伊坂幸太郎「チルドレン」・・・俺たちは奇跡を起こすんだ


 5つの短編の連作・・による長編。

 元ロッカーで、家裁調査官の陣内の突拍子もない行動や言動・・が、

 憎めなくてとってもいいですね~


 どの作品も、陣内の言葉にハッとしたり、ほろっときたりします。



 家裁調査官にもかかわらず、

 悪い大人や少年がそう簡単に更生するわけがない、

 だから自分たちの仕事は「奇跡」を起こす仕事だ!

 といってみて、


 でも、少年に裏切られても、

 奇跡なんかそうそう起こるはずがないんだから、と納得したりФ
 


箱根小涌園 ユネッサン

この7月の東京国際ブックフェアで、

ガラガラくじであたった

「箱根小涌園 ユネッサン」の招待券2枚の有効期限が12月31日まで

だったので、締め切り1日前・・の駆け込みで、行ってきました。


行きは、新幹線で東京から小田原まで。

シューマイ弁当

朝食の駅弁は、シューマイ弁当でしたが、

小田原までは30分足らずなので、大急ぎで食べる。


箱根登山鉄道に乗り換え、小涌谷からバスで5分

自宅から3時間で到着しました。

ユネッサンは満員。

出発前に宿泊施設を探しましたが、近くのホテルはどこも満室でした。


ところで、

ユネッサンのお風呂&プール、充実してますね~


浮遊風呂、

ドクターフィッシュ、

ネルドリップのコーヒーを浴びるコーヒー風呂、

ワインを手のひらにかけてもらうワイン風呂、

でも、一番ほっとしたのが、緑茶風呂でした。


ユネッサンは初めてでしたが、

リピートしても良いと思いました。



夕食は、小田原駅で、天ぷら&お刺身御膳

天ぷら&お刺身御膳


ところで、

帰りのこだまは・・小田原での人身事故のため、

1時間半遅れとなりました。

東京駅に着いて階段を下りようとすると、不思議な光景・・

東京駅

階段の下のフロアは、たくさんの人が座り込んでいました。

理由は、下りの新幹線が大幅遅延しているため。

帰省のピークになっているので、ほんとにお気の毒でした。



オーデュボンの祈り

伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」


 伊坂幸太郎さん、3冊目。

 
 本書はデビュー作なので、読む順序はバラバラ・・ですが、

 「魔王」「ゴールデンスランバー」の路線と似ています。

 でも、本書の2つの物語が進行する構成と、
 
 そこでの世界は、「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」

 をほうふつとさせます。

 最初は、村上春樹風だったのか、と不思議の感・・

 でも、いま手に取っている「チルドレン」はコメディタッチなので、

 幅広のストーリーテリングが素晴らしいです!



 ところで、

 伊坂さん、前職がシステムエンジニアであり、また本書が一作目だったためか、

 システムエンジニアやプログラマーに対しての伊坂さんの感想が随所に見られます。

 ソフトウェア会社はコストの安い社員の方がベテランより嬉しいと思っているとか、

 若手エンジニアにとって徹夜作業はナルシシズムであるとか、

 残業を厭って同僚やパートナーに舐められたくないとか、

 気分転換のために、プログラムの設計ガイドより、ミステリーをよく読んだとか・・

 
 この感想には、半ば疑問、半ば同意するのですが、

 作品全体に通底する主人公のおかれている状況の重苦しさは、

 システムエンジニア時代、伊坂さんが開発プロジェクトはもちろんこと、

 保守工程での本番トラブル時のプレッシャーを四六時中感じていた体験が

 下敷きになっているのではと思います。

 そういう私も、現在も午前2時の電話や明け方の夢で目を覚ますことがあるので(^_^;)


 



伊坂幸太郎「魔王」


 伊坂幸太郎さん、2冊目。
 
 俄然面白くなってきました。
 
 他の小説を知らないのですが、昨日読んだ「ゴールデン・スランバー」「魔王」ともども、

 村上龍さんを彷彿させる作品ですね。

 あとがきを読むと、ファシズムの思想へのこだわりというより、

 時代の閉塞感の感情を共有したいとのことですが、実に上手いです。



 
 イタリアで、ベニート・ムッソリーニが、政権をとったのは39歳だった・・

 
 教育者として社会人生活をスタートし、マルクスを師とし、世の中の変革を目指したムッソリーニ。


 「人口の半数以上の人々が、自分以外の何かのために、蝋燭に火を点すような、

  花束をかざすような、そんな意識があれば、きっと世の中は平和になる」

 そのためには、人々の心を一つに、行動を一つに、統一した社会を!


 ものわかりが良く、

 まだ大丈夫、まだ大丈夫、

 仕方がないよ、こんな状況なんだし・・

 と思っているうちに、とんでもない状況になる。

 「ゴールデン・スランバー」の世界の現出する直前の世界・・
 
 
 ・・地獄への道は、善意によって敷きつめられている気持ちの悪さを感じる物語でした。、
 

 

PS

 ムッソリーニについては、ドラッカーさんの自伝の中で、

 オットー・ポランニーとのかかわりで登場します。

  ポランニー一族の夢の後・・「ドラッカー わが軌跡」



ゴールデンスランバー

伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」

 
 今日で、仕事納め・・といいつつ、自社は26日で終わり。

 オフィスは、一島にひとり、出勤していましたが、ほぼ残務整理のみ。


 昨夜寝る前から、伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」を読み始めましたが、

 寝る間を惜しいほど・・でしたが、いま読み終えました。


 仙台市内で起きた首相暗殺事件・・

 スケーブゴートにされた主人公は、

 ケネディ暗殺の犯人に仕立て上げられたオズワルドの立場でした。

 内容は、読んでのお楽しみですが、
 
 「エネミー・オブ・アメリカ」「1984」など

 で描かれた監視社会と、そのための準備が事件とは直接関係のない理由で

 スルリと成立してしまう恐ろしさがありました。

 ・・かつての治安維持法や911を契機に成立した愛国者法は他人事ではないこと


 そんな360度の監視社会の中で、逃亡者にとって可能なことは何か?

 本書では、「信頼」でした。


 ここにでてくる小さな善意の輪が、どこまで現実的なのかはわからないのですが、

 一つに希望でした。


洋書調べるついでに・・デマルコさんの本も注文



Adrenaline Junkies and Template Zombies

Adrenaline Junkies and Template Zombies: Understanding Patterns of Project Behavior Tom Demarco、Peter Hruschka、Tim Lister、 Steve McMenamin


今年3月発売のデマルコさんの新作・・ではなくて、ソフトカバーで出たもの



Lieutenant America and Miss Apple Pie

Lieutenant America and Miss Apple Pie: Stories
Tom Demarco


せっかくなので、こちらも注文しておこうと思っています。

今年、春先から積読中のデータモデリングの本・・

来年は、きちんと読もうと思っています。


The Data Model Resource Book

The Data Model Resource Book: A Library of Universal Data Models for All Enterprises




The Data Model Resource Book

The Data Model Resource Book: A Library of Universal Data Models by Industry Types




来年1月9日に、続編が発売されるようです。

The Data Model Resource Book: Universal Patterns for Data Modeling

・・問題なのは、電話帳みたいな大きさなので、鞄にも入らず、

通勤電車でも読めないことܤ


情熱大陸extra・・・世紀の一戦・竜王戦


 今夜、「情熱大陸extra」で11時半からの放送。


 渡辺明竜王対羽生善治名人の第21期竜王戦七番勝負、

 3連敗の後の4連勝・・となった世紀の一戦、

 この2ヶ月間にわたる対局の模様を密着したもの。
 

 第4戦は、羽生名人の勝ち・・だと思っていただけに、

 以降は圧巻でした。


 「答えがでない時に何をするか」

 このあたりの様子が垣間見られるとのこと・・楽しみです。



 渡辺明「頭脳勝負 - 将棋の世界」・・・「一手違いで全く新しい世界」の出現!

 羽生善治「決断力」・・・決断力、集中力そして逆境への挑戦


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