上流工程で成功する人、つまずく人

荒井玲子「上流工程で成功する人、つまずく人」

技評SE新書

 
 要求工学入門の入門・・

 ソフトウェア工学でカバーできること・できないことを理解したうえで、
 要求の獲得から仕様の確定までのプロセスを行うこと
 

 要望の収集からシステムスコープの確定までの4つの段階

 1.要望の収集
 
 2.要望のフィルタリング

 3.要求の仕様化

 4.システムスコープの確定

 
 この4つの段階のうち、
 後の2段階は、「ソフトウェア工学を適用しやすい領域」であるが、
 前の2段階は、「ソフトウェア工学を適用しにくい領域」である。
 つまり、ここが「問題多発地帯」である。


 要求の獲得のために必要なスキル・・

 1.分類力 : 「種類を見分けるスキル」(クラスを見分けるスキル)と
         「型を見分けるスキル」(メタクラス、ステレオタイプ))

 2.定義力

 3.コミュニケーション力 :
   
  コミュニケーション手段のうち、最も重要なのは「書くこと」
  
  「相手が何を言いたいのか」を考えながら話を聞くこと

  「できないこと」と「要求間の矛盾」を簡潔に正確に伝えること

 4.技術力
 
  ×「要望を収集する人には業務知識があればよく、
    技術的なスキルは必要ない」

  ○ 技術的にできないことをシステム仕様としてエンドユーザーと
    約束してはいけない

  ○ 技術的動向、実現難易度、アーキテクチャの特性といったところを
    押さえ、要求の優先順位とシステムの範囲を決める

 5.決断力

  「どこまで決めたら要望をフィルタリングにかけてよいか、
   要求として仕様化してよいか、
   設計に入ってよいかを見極めることができ」る

  「判断力がないと、システム範囲の確定までの期間が意味なく
   延びてしまい、プロジェクトに対し費用、期間ともに影響を与え」てしまう

 6.問題発見力

  「問題は何か?」を常に考えよ。

  問題発見力は、問題分析力や問題解決力に先行する

  

 「要望の収集」プロセスと
 「要望のフィルタリング」プロセスの勘どころについての説明は、
  目を通しておく価値ありです。
 


<目次>
第1部 要求編
(要求の獲得はなぜ難しいのか
 要求を獲得できる人、できない人
 問題のパターン
 要望収集プロセスのパターン ほか)
第2部 プロジェクト編
(非知識労働の開発プロジェクト
 IT業界にまつわる誤解
 知識労働としての開発プロジェクト)

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知的な未来をつくる「五つの心」

ハワード・ガードナー「知的な未来をつくる「五つの心」」


 理解の及ばない物事、制御することのできない物事に直面したときに
 必要とされる「5つの心」・・

 1.熟練した心

「マネジメントにもリーダーシップにも、もちろん熟練が必要で、
 科学的な情報を仕入れるだけでは足りない。
 どの職種の人々も、一連の知識だけではなく、
 カギとなる方法論も習得しなければ生き残れない。
 そしてその技術をたえず磨きつづける必要がある。」

 
 2.統合する心

「何かを監督する人々には「統合」が求められる。
 監督者は、果たすべき仕事と、監督下にある働き手たちとその担当業務、
 能力のことを頭を入れなくてはならない。
 その時点での優先事項をどう片づけ、次にどう進むのが最適なのか
 考える必要もある。」


 3.創造する心

 4.尊敬する心

「他者をありのままに理解し、必要とあらば想像力を駆使するよう心がける。
 他者を信頼し、できるかぎり協調し、自分も他者からの信頼を得られるだけの
 存在になるよう努める。」


 5.倫理的な心

「倫理的な個人であれば、職業人、地域住民、国民、そして地球人として
 自己の役割を把握しようとする。
 私なら次のように自問しなければならない。」
  
 自分の義務は何か?

、と。



●熟練した技能が1つ以上なければ、要求の高い仕事には就けず、
 単調な労働に従事することになる。

●統合力がなければ、情報に圧倒されてしまい、
 個人的、職業的な判断を賢明に下すことができない。

●創造力がなければ、コンピュータに仕事を奪われ、
 創造性の輝きを示す人々に駆逐されてしまう。

●尊敬心がなければ、尊敬に値する人間にもなれず、
 仕事場でも公共の場でも迷惑な存在となる。

●倫理観がなければ、堅実な働き手、責任感のある市民のいない世の中
 をつくることになる
 - そんな荒廃した星に住みたいと思う人間はいない


 本書、この5つの心の伸ばし方について、
 考察しています。



 薄い本なのですが、「統合する心」と「創造する心」の間の葛藤など、
 示唆に富む指摘がふんだんにあります。



<目次>
第1章 地球規模で見る「心」――著者自身の経験から
第2章 熟練した心
第3章 統合する心
第4章 想像する心
第5章 尊敬する心
第6章 倫理的な心
第7章 まとめ――五つの心を育てるために


PS

 ビル・ブライソン「人類が知っていることすべての短い歴史」


人類が知っていることすべての短い歴史


キューピー

 キューピーさんから株主優待品が到着

 ・キューピー ミートソース
 ・キューピー ハーフ
 ・キューピー すりおろしオニオンドレッシング
 ・キューピー レンジクック
 ・アヲハタ55アンズジャム

 いつもうれしいですねޥ


 ところで、これで手持ちの11月優待のうち、

  アルク、キューピー、キャンドゥ、キューソー、壱番屋、マルカキカイ

 は到着しました。

 まだなのは、

  ニイタカ、関門海


 12月優待のプライムとソルクシーズが既に到着しているので、
 発送の順番前後していますね~


2809 キユーピー(株)
権利確定月 11月末日
100株以上 1,000円相当の自社商品詰合せ
1,000株以上 3,000円相当の自社商品詰合せ


スレンダーシェイパーフィット

 プライムさんから、株主優待到着

 今回は、「スレンダーシェイパーフィット」

 
 
 いま久しぶりに株価を確認したら、
 2006年に4万円台で手に入れたものの、
 8300円・・つい先日、6000円割れしていたとは(>_<)

 まあ、アルクさんといい、
 自社製品の在庫還元であれば、無理にならずに良いかもしれません。
 ・・でも、このままだと来年は難しいでしょうね。



2684 (株)プライム
権利確定月 6月末日・12月末日
自社取扱商品(平成20年12月末株主)
1株以上 5,000円相当
・スレンダーシェイパーフィット
5株以上 10,000円相当
・家庭用運動器具 うれっこリラックス


手回し充電式ラジオ&ライト

健康保険組合から、

 手回し充電式ラジオ&ライト&サイレン

が届きました。

 昨年10月から12月の3ヶ月間行ったウォーキングラリーで、

 一日平均1万歩以上歩いた・・ご褒美?!でした。
 
手回し充電式ラジオ&ライト



手回しラジオ・・・いまみたら、
楽天さんでも、沢山ありますね!


手回しラジオ&ライト&サイレン

イツワ 発電式手回しラジオ【税込】 IT-TMR01-BK [ITTMR01BK]

非常用に最適!多機能満載のラジオライト OHM RAD-V577N-N 手回しラジオライト577 [07-3577]

パナソニック 手回しラジオ【税込】 RF-G77-S [RFG77S]



さらばアメリカ

大前研一「さらば、アメリカ」


 2008年9月以降のアメリカは、私たちが知っているアメリカではなくなってしまった!


 アメリカは基本的に「小さな政府」にもかかわらず、
 過去230年間の出費を現在価値に直してみた場合、
 今回の金融危機の出費は、第二次世界大戦に次ぐ出費となっており、
 今後の対策を含めると、歴史上最大の出費となる。

 
 今後のオバマ政権は、「富の創出」ではなく、「富の分配」に力を入れる。
 しかし、それでは、消費の減速・経済の縮小は解決しない。


 金融危機にある3つのフェーズ・・

 フェーズ1 流動性危機

 フェーズ2 不良債権処理に伴う債務超過の危機

 フェーズ3 金融機関の貸し渋りによる事業会社の危機

 日本は、15年以上経っているが、フェーズ3が終わっていない。
 アメリカは、まだフェーズ1の段階・・
 そして、フェーズ2とフェーズ3が同時に生じている


 経済失政の根本的な責任者・・
 
 ベン・バーナンキFRB議長
 ガイトナー財務長官
 ポールソン前財務長官

 ・・危機を招いた元凶に解決できない


 GMとフォードが、新車販売台数対前年比4割以上減により、「ダブルノックアウト」

 クレジットカードの焦げ付きによるクレジットカード社会の崩壊・・
 
 アメリカの個人消費は、GDPの65%を占め、
 その半分が、住宅・・ところが、住宅市場の回復に目処が立たない


○ホームランド・セキュリティ

 アメリカの「ホームランド」には、「イスラエル」が入っている。

 イスラエルを攻撃するものは、アメリカを脅かすもの


 「世界の警察官」から、「世界の嫌われ者」になった。

 いま、アメリカとその他の国々の間で「新しい冷戦」が勃発している。


○日本のとるべき道

 1.中国と親密な関係を築く

 2.EUとの協調 ・・ 脱ドル化=脱アメリカ化
 
 3.ASEANと連携 ・・ ビザを緩和し、門戸を開放せよ


 
○アメリカのとるべきこと

 「世界に対して謝る」
 「世界の一員になる」
 「戦争と訣別する」

 これができれば、何年後かわからないが、
 アメリカは再び世界のリーダーに返り咲ける日がくる



<目次>
プロローグ オバマ政権誕生―それでも私が悲観的にならざるをえない理由
第1章 「無責任の連鎖」が止まらない
第2章 不寛容なアメリカ「終わりの始まり」
第3章 拡大する“反米・嫌米”包囲網
第4章 アメリカン・ジャーナリズムの落日
第5章 敵国なき時代―オバマ外交の連立方程式
第6章 「恐慌回避」のための処方箋
第7章 属国か独立か―日本の選択
エピローグ さらばアメリカ―この国を蘇生させる三つの条件


Living long, Living Good - Shigeaki Hinohara - 日野原重明「生き方上手」


 日野原重明さん「生き方上手」の英訳リライト本。

 洋販ラダーシリーズのレベル4


 日野原先生の言葉、素晴らしいです。


 冒頭、アン・リンドバーグ夫人の「海からの贈り物」を引き、

 「人生は50才がターニング・ポイント」・・50才からが面白い!


To hope is to believe in life's possibilities.

 先に希望を持つと、いまが楽しめる・・ので、若い衆にも励みになりますね~



 The fact that life is hard won't change,

no matter how rich we become.


 No one makes it through life without problems.

 「問題のない人生はない」

 解決すべき問題がなければ、仕事そのものもなく・・

 なのにリスクを避け続けて、お金・・売上げそのものを失う愚が繰り返されます。


 アウシュビッツ体験をしたヴィクター・フランクル曰く、

 He wrote that happiness can never be a goal;

it shouldn't be a goal;

and it cannnot be made a goal.

It can only be a result, nothing more.

 幸福はゴールにはなりえない。それは生きた結果にすぎない。
 

 Happiness is not outside of you,

but in your own heart. 


 だから、ワーズワースはこういいます。

 "plain living and high thinking"


 内面の輝き

The older we get,

the more our inner spirit shows in our faces.

It is inner spirit that keeps people healthy

and is the source of life.



 「ありがとう」のある人生

The Best Last Word: "Thanks"

We shoule be thankful,

I think, that even as the body grows older,

the spirit contines to search for new meaning.




Dewey

Dewey: The Small-Town Library Cat Who Touched the World

Vicki Myron with Bret Witter


 風竜胆さんのブログの中で、

 昨年された数ある読書の中で、堂々の一位として紹介された

 「図書館ねこ デューイ ―町を幸せにしたトラねこの物語」・・

 
 日本語版と英語の原作、それぞれネットで注文していたはずなのに、手違いで

 日本語版が届かず・・(実は複数の本を注文して取り消した際、発注できていなった模様(^_^;)

 大きな猫ちゃんの顔をみながら、先週からまるまる1週間かけて読みました。


 アメリカのアイオワ州の片田舎にある図書館・・利用者が年間に1万人程度なので、
 
 とっても小さな町で起きた奇跡の物語


 むかし2年ほど飼っていた?!

 我が家の通勤ネコのことを思い出しながら、幸福感いっぱいに読みました。

 
 図書館ネコとなったデューイを語りながら著者のヴィッキー・マイロンさんの

 必ずしも順風満帆とはいえない人生・・というより、だめんずウォーカー的な

 男性との関係もあり、また、ご本人の体調も万全ではない人生・・

 が、デューイを助けることによって助けられていたことがわかります。
 
 
 デューイのフルネームは、公募で決まったようですが、

 それは Dewey Readmore Books ...

つまり、図書館ネコらしく  "Do We Read More Books" のもじり

 と洒落ています



 デューイと出会った人々の幸福感・・


Dewey had that personality; enthusiastic, honest, charming,

radiant, humble (for a cat), and above all,

a friend to anyone and everyone. ...

Dewey had charisma, like Elvis or any of the other people

who will live in our mind forever. ...

Every regular user of the library, every single one,

felt they had a unique relationship with Dewey.

He made everyone feel special.



 We were laughing; we were happier;

Dewey had brought us together.



Everyone enjoys spending time with Dewey.

He makes us happy.

He's one of us.

What more to life is there than that?



ITにお金を使うのは、もうおやめなさい

ITにお金を使うのは、もうおやめなさい・・「ITはどうでもよいのか?」

作者は、ニコラス・G・カー

訳は、清川幸美


 元は、2003年5月号の「Harvard Business Review」に掲載された論文

 「IT Doesn't Matter」・・「ITはどうでもよい」


 
 ITは、かつての鉄道や電力、電話と同じように、インフラ技術となり、

 ハードウェアはもちろんのこと、ネットワークも、

 そしてソフトウェアさえも、コモディティ化してしまった。

 先進国の企業向けのITシステムを対象としてみた場合、

 もはや企業にとって、IT技術での差別化はほとんどできない。

 また、差別化を求めての過度のIT投資は、ペイしなくなった。

 でもこれは、IT技術の有効性を批判したわけではなく、

 「ITによるビジネスの最大の革新は、

  これから起きるのではなく、もう過去に起きてしまった」のであり、

  それは、実際には成功したのだ。

 大成功した結果、IT技術は社会のインフラになりえたのだ、と。

 
 インフラ技術の整備が終わったとみられる兆候・・

 1.ITの能力が、ほとんどのビジネスで要求されるレベルを超えようとしている

 2.基本レベルのIT関連機器の価格が、ほぼ誰にでも手が届くほどに低下した

 3.世界的な流通ネットワーク(インターネット)の容量が、需要に追いついた

 4.既存の大手ベンダーは、「オンデマンド」のインフラサービス事業者への変身を
   急いでいる
 
 
 以上を踏まえて、ビジネスを成功に導く企業のIT利用のガイドラインとして、
 
 1.支出を抑える
 
 2.先頭に立たず、後からついて行く

 3.革新はリスクが小さい時に行う

 4.チャンスより脆弱性に注目する



 当然ながら、「ソフトウェアはコモディティにはなりえない」
 
 「コモディティ化したとしても、次世代の技術革新へのインプットとなる」

 という反論も続出したようです。


 
 本書でも、ITの投資額と企業の生産性の関連や実態は明確でないことが
 
 再三書かれていますが、

 「ITへ集中的に投資した国や企業のなかに、

  生産性が着実に向上しているところとそうでないところがあるのはなぜか」

 と問うています。
 
 
 米国企業の資本支出に占めるIT投資の割合は、
 1965年に、5%未満にもかかわらず、
 1990年代初には、30%を超え、
 2000年までに、50%を超えた。

 世界全体で、企業がIT機器、ソフトウェア、サービスに費やす金額は、
 年間1兆ドル。これに、通信サービスを含めると、2兆ドルを超える。


 つまり、ある意味当たり前なことですが、

 IT技術やITインフラの拡大の結果、最も成長した産業分野は、

 IT産業であった。

 ・・それ以外の業界は、オンライン・トレードが普及した証券業界だった。


 個別企業において、IT部門は大幅に縮小し、ITベンダー管理部門となる・・

 この10年間、どこの企業も、そうなりつつありますが、

 他のインフラと同じように、ITを完全にブラックボックスにして良いのか?

 改めて問われるべきだと思います。




<目次>
第1章 テクノロジーの変容―新しいビジネス・インフラの登場
第2章 線路を敷く―インフラ技術の本質と進化
第3章 完璧なまでのコモディティ―コンピュータ・ハードウエアとソフトウエアの宿命
第4章 優位性の消滅―ビジネスにおけるITの役割の変化
第5章 企業戦略の崩壊―ITインフラが既存の競争力を破壊する
第6章 「金食い虫」を手なずける―IT投資とマネジメントをめぐる緊急の課題
第7章 夢からさめて―技術の変化の正しい読み方

 今クールのドラマの中で注目していたのは、

 「トライアングル」


 キャストが、江口洋介さん・堺雅人さん・谷原章介さん・佐々木蔵之介さん
 の中堅どころに、広末涼子さん、相武紗季さんと、とっても充実しているので
 不思議に思っていたら、関西テレビ放送開局50周年記念ドラマでした。

 今日、録画していたものを見て、やっと追いつきました。


 25年前の少女殺害事件の真相・・

 「全てを明らかにして何が得られるのか?」

 何かを知って失うものとはなんだろう?


 江口さん扮する郷田少年は、いったい何をみたんでしょうか?

 次回も楽しみですޥ


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