以前から行ってみたかった佐渡島へ行ってきました。

東京駅から、MAXときで2時間・・新潟へ。

新潟駅
新潟駅


新潟港へ移動します。

新潟港からの景色・・って、これは信濃川
新潟港

そこからカーフェリーで2時間半・・
おけさ丸
おけさ丸


佐渡島・・
佐渡島

両津港・・
両津港

両津港の入り口にある・・不思議な能面タワー
能面タワー


最初に向かったのは、
トキの森公園・・
トキの森公園

トキは見られましたが、20メートルの距離・・
トキの森公園
双眼鏡での観察でした。

身近で見ることができたのは、
クロトキ・・
トキの森公園


妙宣寺・・
ここは、新潟県唯一の五重塔があります
妙宣寺
妙宣寺
日光東照宮の五重塔を模したものとか・・

立派な山門・・
妙宣寺

妙宣寺

庫裏に展示されていたのは、
直江兼続から奉納されたという槍先・・
妙宣寺
妙宣寺
ここにも、しっかり大河の影響ありましたޥ


以下、続く・・


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忘れられた日本人

宮本常一「忘れられた日本人」 (岩波文庫)


 「ラジオもなく新聞もなく土曜も日曜もない、芝居も映画も見ることのない生活」

 「無字社会」の世界・・・忘れられた日本と日本人の世界・・


 伝承者は、東日本は女性が多く、西日本は男性が多かった。
 それは、東日本が「家」が単位であり、西日本は「村全体」に属する伝承が
 多かったからかもしれない、と。
 

○村の寄りあい

 「会合では、郷士も百姓も区別はなかったのである。
  領主ー藩士ー百姓という系列の中におかれると、
  百姓の身分は低いものになるが、村落共同体の一員ということになると
  発言は互角だったようである。」


 知人も40歳をすぎるまで、年寄りの話し合いの場があることさえ知らされなかった。


 「何も彼も知り抜いていて何にも知らぬ顔をしていることが、
  村の中にあるもろもろのひずみをため直すのに重要な意味を持っていた。」



 本書、夜這いと田植えのエロ話に花が咲く様子が秀逸?!

 ・・貞操観念って、明治の中期以降の話ですね~

 真っ暗な闇の中での話題は、狐狸天狗などの妖怪譚・・を肴に、どぶろくを呑む。 



 「無字社会」にもあった貧しいけれど多様な生活・・
 
 でも、こういう言葉は痛切です。

「村の者のほとんどが字を知らぬということで、どれほど損をしたかわからぬ。」

「弁護士はそのこと三百代言といった。法律をたてにとってはウソばっかり言って
 みんなからお金をまきあげた。」




<目次>
対馬にて
村の寄りあい
名倉談義
子供をさがす
女の世間
土佐源氏
土佐寺川夜話
梶田富五郎翁
私の祖父
世間師
文字をもつ伝承者

ドラッカー「経営の哲学 いま何をなすべきか」 (ドラッカー名言集) の続き・・



「事業の目標として利益を協調することは、
 事業の存続を危うくするところまでマネジメントを誤り導く。

 今日の利益のために、明日を犠牲にする。

 売りやすい製品に力を入れ、
 明日の市場のための製品をないがしろにする。」



「問題の定義と分類なくして、事実を知ることはできない。

 データを知りうるのみである。
 問題の定義と分類によってのみ、
 意味あるデータ、すなわち事実を知ることができる。

 面白いが関係のないデータから解放される。」

「問題の解決だけを重視してよい意思決定は、
 さして重要でない日常の戦術的な意志決定である。」



・問題の特定には時間をかける

「問題が何であるかを迅速に決定させるほど愚かで、
 結局は時間の無駄を招く助言はない。」



「知識労働者の動機づけは、ボランティアの動機づけと同じである。

 ボランティアは、まさに報酬を手にしないがゆえに、
 仕事から満足を得る。」



「マネジメントたる者には二つの仕事がある。
 
 第一に、部分の和よりも大きな全体、すなわち投入した資源の総和よりも大きなものを
 生み出す生産体を創造することである。

 第二に、ただちに必要とされているものと、遠い将来に必要とされるものを
 調和させることである。」



経営の哲学


経営の哲学

ドラッカー「経営の哲学 いま何をなすべきか」 (ドラッカー名言集) ・・知識労働者の生産性向上

上田惇生さん、編訳。


・組織の存在意義

 組織とは・・社会、コミュニティ、個人のニーズを満たすためにある。

 「組織とは、目的ではなく手段である。」


・組織の生存を確実にせよ

 「マネジメントにとって最大の責任は、組織の生存を確実にすることである。
  
  組織の構造を健全かつ堅固にし、打撃に耐えられるようにすることである。」

  ・・ここまで読むと、官僚組織そのもの。でも、
 
 「急激な変化に適応し、機会をとらえることである。」


・強みを発揮させ、弱みを無意味にする

  「マネジメントとは、人にかかわるものである。

   その機能は人が共同して成果をあげることを可能とし、強みを発揮させ、
   弱みを無意味なものにすることである。」
 

・組織はすべて学習と教育の機関である


「重要なことは、明日何をなすかではない。
 不確実な明日のために、今日何をなすかである。」



「他社はうまくできなかったが、わが社はさしたる苦労なしにできたものは何か
 を問わなければならない。

 同時に、他社はさしたる苦労なしにできたが、わが社はうまくできなかったものは
 何かを問わなければならない。」


「上得意の顧客に対し、わが社は他社にできないどのような仕事をしているかを
 聞かなければならない。
 顧客がつねに答えを知っているわけではない。
 しかし、いかにとりとめのない答えであったとしても、
 どこに正しい答えを見つけるべきかは明らかになる。」



・生産性向上

「生産性の向上は、肉体労働によっては実現されない。
 逆にそれは、肉体労働をなくす努力、肉体労働を他のものに置き換える努力によって
 もたらされる。」

「知識労働者の生産性を向上させるためにまず問うべきは、
 何が目的か、
 何を実現しようとしているか、
 なぜそれを行うかである。」

「生産性向上のための最善の方法は、他人に教えさせることである。
 知識社会において生産性の向上をはかるには、組織そのものが学ぶ組織、
 教える組織とならなければならない。」

「我々の大部分おそらく全員が、知っていることの数分の一しか利用していない。
 主たる原因は、せっかくの知識を動員していないことにある。
 多様な知識を道具箱のなかにしまいこみ、道具として使っていない。」



<目次>
マネジメントの役割
事業の定義
戦略計画
コア・コンピタンス
顧客
マーケティング
イノベーション
生産性
利益
コスト
意思決定
目標管理
人のマネジメント
組織構造
社会的責任



国吉拡「部下が育つ魔法の言葉100」・・若いうちに急げ、気づいたら急げ

2005年刊


 「魔法の言葉」を追いかけて・・手に取った本


 100個の言葉、指摘されていることは至極真っ当・・

 であるがゆえに一直線に胸に刺さります。




 1 困難から逃げる人間は成長しない
   
  「いま課長や部長になっているビジネスパーソンにも逃げグセがついている人がいる。」
  
 2 若いうちに急げ、気づいたら急げ

  「20代に箸にも棒にもかからなかったダメ社員が、40歳になったら優秀なビジネスパーソン
   に大変身したというケースはほとんどない。
   20代の努力が40代になって実を結ぶのがビジネス社会であり、
   新入社員のうちから徹底的に自分を鍛えることが大切だ。 ・・

   人生には「頑張りどき」がある・・

   やるべきとき、やれるときにやらないと、伸びるはずの人間も伸びそこなう。・・

   人はやはり、若いときに急ぎ、鍛えてこそ、急激に伸びるのである。・・

   よく先輩社員が新入社員に「人生、長いよ。これから40年も仕事をしなくちゃいけない。
   今日は早く帰れよ」と気遣うケースを見受けるが、こういう先輩社員ほど仕事ができない
   といっていい。
   新入社員は、間違ってもそんな言葉を真に受けるなかれ。
   伸びる人間、よく人材が育つ会社は、この逆をやっているからだ。
   必ず新入社員のうちから鍛えあげているのだ。・・

   若いときこそ、急げ、
   気づいたら急げ、である。」


 4 失敗の原因はいつも自分にある

  「徹底した「原因自分論」者は、責任の所在が微妙な場合でも、
   進んで自らの問題として引き受け、自分にも少なからず責任はあると考える。
   
   失敗を恐れず、失敗を乗り越えるごとに、どんどん成長する。

   誰にも責任を押しつけないため、自然と社内の人望も高まる。」


  「つもり」「くれない」「でも」を言わず、
  「私ならこうする」と言え!


 30 自分が社長ならいまの自分を採用するか?

  もうちょっと主義のすすめ・・

  「非常に単純なことだが、仕事などをしていて「そろそろやめようかな」という気分に
   なったときに、

   また思いなおして「いや、もうちょっとだけ仕事をしよう」とひと頑張りする。・・

   チリも積もれば山となるで、「もうちょっと主義」を1年も続ければ、
   これを実行していない人とはかなり大きな差がつく。
   また、知らず知らずのうちに、仕事力に厚みと重みがつく。」

  
 62 部下が結果を出す前にほめるとモチベーションがあげる

  「リーダーは仕事のプロセスに目を光らせ、結果を出す前に気づき大きくほめることだ。

   そこに高いモチベーションが維持できる秘訣が隠されている。」


 98 時間の経過が早く感じるときこそ成長している

  ・・設計やデバックなどしていると、一日はあっという間ですね(^_^;)



<目次>
第1章 できる社員を育てる魔法の言葉
(困難から逃げる人間は成長しない
 すべてはハートワークから始まる ほか)
第2章 営業のプロを育てる魔法の言葉
(できる営業マンは厚着をしない
 仕事の「質」は「量」から生まれる ほか)
第3章 リーダーシップを磨く魔法の言葉
(クセ者部下を甘やかすな
 年齢とともに素直になれ ほか)
第4章 強い組織をつくる魔法の言葉
(社員の平均年齢を見れば業績がわかる
 繁盛しない居酒屋は店内が寒い ほか)

決定版 仕事は楽しいかね? 会社の宝になる方法 ・・ 魔法の質問

デイル・ドーテン

訳は、太田清五郎

2007年刊



 「仕事は楽しいかね? 」シリーズの3冊目。

  デイル・ドーテン「仕事は楽しいかね?」
  デイル・ドーテン「仕事は楽しいかね? 2」

 プロになるため方法は、魔法の質問を身につけること




「質問することが答えを導くんだ。」

「最高の社員が人とは違う考え方をするのは、
 人より多くのことを知っているから。
 彼らが人より多くのことを知っているのは、
 人より多くの質問をするからだ。」


 魔法の質問・・

 「もし・・だったら?」

 「オーケー、今のいいね。他には?」

 「もっと良くできないかなあ?」

 「どれだけ素晴らしくできるだろう?」
 
 「あなたは何を学んだか?」と毎月尋ねてみる

 「顧客のために、どうすればもっと良くできるだろう?
  と問いかけることで、状況を良くするチャンスがある。」




「ぜひまた一緒に働きたいと思える人を一人、
 思い浮かべてみてください。」

「最高の上司は部下の能力と技術を伸ばすが、

 最高の部下は自分で自分の能力を伸ばし、
 さらには上司の能力まで伸ばすものなんだ。」



「待っていたって“適当な時期”なんか決して訪れないし、
 “成功する”ために必要なものが
 すべて揃うこともない。」


「誰が知っているか分かっていれば、
 自分が知っているのと同じだ。」


「最高の便りは、良い便り。
 次に良いのが、悪い便り。
 飛び切り最悪なのが、便りがないこと。」




<目次>
プロローグ 良い会社が持っているもの、それは一握りの宝さ。
第1章 もっと良くできないかなあ?
第2章 目指すべきは、非常識な行動なんだ。
第3章 最初の解決策は人からの借り物、二つ目の解決策は常識の範囲内。三つ目の解決策が天才のアイディアだ。
第4章 最高の社員が人とは違う考え方をするのは、人より多くのことを知っているから。彼らが人より多くのことを知っているのは、人より多くの質問をするからだ。
まとめ 与えられた仕事以上のことをすることで、彼らは職場全体の意識を高め、周りの人々をも向上させるからなのです。
エピローグ ぜひ試してみてほしい。まずは何か“完璧な”ものを見つけ、それをより良くすることから始めるのだ。


生物と無生物のあいだ

福岡伸一「生物と無生物のあいだ」 (講談社現代新書)

2007年刊


 生命とは何か?

 それは自己複製を行うシステムである。


 ところで、
 ウイルスは栄養を摂取することもなく、呼吸もしない。
 一切の代謝を行わない。
 特殊な条件下では結晶化する鉱物に似た物質である。

 しかし、「ウイルス」は自己複製を行う。
 つまり、ウイルスは、生物と無生物のあいだにある何ものか・・


シュレーディンガー曰く、
「秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない。」

 生命は生きているかぎり、エントロピーは増大する。
「このエントロピー増大の法則に抗う唯一の方法は、
 システムの耐久性と構造を強化することではなく、
 むしろその仕組み自体を流れの中に置くことなのである。」

「生命とは、動的平衡にある流れである。」


 遺伝子を欠損させたノックアウトマウスの実験を通してわかったこと・・

 何も起こらなかったことこそが、生命の奇跡であったという最後は感動でした。
 


<目次>
ヨークアベニュー、66丁目、ニューヨーク
アンサング・ヒーロー
フォー・レター・ワード
シャルガフのパズル
サーファー・ゲッツ・ノーベルプライズ
ダークサイド・オブ・DNA
チャンスは、準備された心に降り立つ
原子が秩序を生み出すとき
動的平衡とは何か
タンパク質のかすかな口づけ
内部の内部は外部である
細胞膜のダイナミズム
膜にかたちを与えるもの
数・タイミング・ノックアウト
時間という名の解けない折り紙


生命の意味論

多田富雄「生命の意味論」・・・超(スーパー)システム

1997年刊

 

 生物学的にみた「自己」というものの成り立ち・・

「生命機械論的なメカニズムに支えられながらも、やがて機械を超えて

 生成してゆく高次のシステムとしての免疫系を、

 「自己」というものを自ら作り出していく「超(スーパー)システム」とみる」


「私たちの体では、一日に3000億個あまりの血液細胞が死に、
 その数だけ新生し補給されている、
 赤血球だけでも2000億個、
 白血球が700億個、
 リンパ球が100億個以上である。
 1秒に、350万個の細胞が死んで、また生まれている計算になる。」



「超(スーパー)システムは、・・あらゆる可能性を秘めた何ものでもないものから、

 完結したすべてを備えた存在を生成してゆくシステムである。」


 超(スーパー)システムとしての生命の特徴・・

 「自己生成」
 「自己多様化」
 「自己組織化」
 「自己適応」
 「閉鎖性と開放性」
 「自己言及」
 「自己決定」


 この超(スーパー)システムに、目的はあるか?

「ないではないかと、私は考えている。」

「超(スーパー)システムは、直接の目的を持たないシステムとして発達してきた。

 システム自体が自己目的化しているシステム。

 超(スーパー)システムは、超(スーパー)システム自身の内部的な目的で、
 新たな要素を追加し、複雑化させながら進化してきた。」



「驚くべきことに、
 
 生物学には「死」という概念はなかった。」

 アトポーシス・・自殺する細胞・・

「細胞は、自らの設計図であるDNAを切断して死んでいく。

 それによって逆に、脳神経系や免疫系などの高度の生命システム、

 私が、超(スーパー)システムと呼ぶものが保証されていたのであった。」

 ・・身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

 細胞が死ぬことによって、身体を生かす生命の不思議





<目次>
第1章 あいまいな私の成り立ち
第2章 思想としてのDNA
第3章 伝染病という生態学
第4章 死の生物学
第5章 性とはなにか
第6章 言語の遺伝子または遺伝子の言語
第7章 見られる自己と見る自己
第8章 老化―超システムの崩壊
第9章 あいまいさの原理
第10章 超システムとしての人間



マックス・ピカート「沈黙の世界」・・・沈黙を創れ!

訳は、佐野利勝

1964年刊


 沈黙が失われた世界・・

 しかし、本来、沈黙には豊穣な世界があった・・はず

 本書は、忘れられた「沈黙」へのオマージュ
 
 最後に、キェルケゴールの言葉を引き、

 いま一度、沈黙を創れ!

、と。


 
 「沈黙は一つの積極的なもの、一つの充実した世界として独立自存しているものなのである。」

 「沈黙は、その他の始原的現象、たとえば愛や、真心や、死や、生そのものと同様に、
  根源的であると同時に自明的に存在している。」

 「沈黙は言葉なくしても存在し得る。しかし、沈黙なくして言葉は存在し得ない。
  もしも言葉に沈黙の背景がなければ、言葉は深さを失ってしまうであろう。」

 「沈黙は人間の本質のなかへ全面的に織り込まれている。
  しかし、沈黙はつねに、そのうえにより高度のものが現われ出るための単なる土台
  なのである。」


 「今もなお沈黙の実体を自己のうちに蔵している人間は、絶え間なく彼の内部に注意を
  はらう必要はない。」
  対立は、沈黙の力によって、自然と秩序づけられ、統合される。


 しかしながら、現代の大都市・・ただし、1960年代においておや、

 「そこでは、沈黙が突然都会から立ち去ってしまったかのようだ。・・

  都会は沈黙の退去によって破壊されてしまった。」

 「ラジオの騒音は到るところへ闖入し、到るところに、また絶え間なく、
  その騒音はばん居している。」

 「本来なら、人間は、自分がもはや言葉をもっていないことを悲しまねばなるまい。
  ところがラジオの騒音が、かつては言葉のあった彼の心のなかの空間をすっかり
  充たすのである。
  だから、人間は自分から言葉が奪い去られたことにまるで気づきもしない。
  彼はそのことに気づかない。
  しかし、そのことは(彼自身が自覚することはないが)彼の内部で気づかれている。
  そしてそれが、人間を不安にし、神経質にするのである。」


 キェルケゴール曰く、

  『沈黙を創れ!』
  
   人間たちを沈黙へと連れてゆけ。


「遠野物語」を歩く―民話の舞台と背景 (講談社カルチャーブックス)


文 菊池 照雄
写真 富田 文雄


  GWに訪れた遠野・・「遠野物語」読もうかと思いましたが、その前にビジュアルな本書を
 手に取りました。
  岩手旅行・・・遠野・とおの昔話村&珍百景


 柳田國男が追いかけた山人・・

 『遠野物語』『山人考(さんじんこう)』『山人外伝資料』『山の生活』の四部作
 

しかしながら、

「昭和9年から12年までに行われた史上最高の山人狩りと山民の徹底調査(山村調査)は、

 学問的には多大な成果をあげたが、柳田の期待を大きく裏切る結果に終わった。」

 ・・思い描いていた、山男、山女・・彼らの隠れ家はなかった。


 遠野の山に隠れ住んでいたのは、逃亡した落武者や生活落伍者であった。

 「たとえば、前九年の役で敗残した安倍貞任(あべのさだとう)の遺児や一党が、

 この地に息をひそめて暮らし続けた。」



<目次>
『遠野物語』の世界
(河童と淵神伝説
ザシキワラシの漂泊
山に呼ばれた女たち
山男の影と実像
オシラサマとシルクロード
前兆と魂のゆくえ
幻想とマヨイガ
里を窮う鳥や獣たち)
物語とその舞台
遠野の見どころと歩き方―遠野と周辺地図
(古寺名刹と伝統芸能
「民話の里」遊学散歩
『遠野物語』と民俗学)

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