これから外出なので、年内最後のアップになります。


 年内は無理かな~、と思っていましたが、

 12月30日になってようやく50万アクセスになっていました。

 いつもご覧いただいているみなさんのおかげです。ありがとうございます。

 でも、夏休み最後の日にやっと宿題できたような気持ちです。

 なんだかとっても長かった一年も、これで無事に終わることできます。
 

 
 2009年の読書の記録は、

 はじめての500冊超え・・506冊(マンガ、雑誌、講演CD除く)

 一番の要因は、速読・・などではなく、
 たんたんと1ページずつめくる山登りのような読書術?!
 山登りと同じで、遅いけども休まない・・毎日、片道1時間半強の通勤時間が効きました。
 6月までに300冊弱のハイペースだったのですが、
 タクシー利用の深夜帰宅が続いた後半は失速・・恥ずかしながらの竜頭蛇尾でした。
 
 読書傾向としては、例年になく、小説を多く手にした年になりました。


 
 ランキングづけの紹介はできないので、

 1月から12月までの月毎にはまった本・ジャンルを紹介したいと思います。


1月 ポール・コリアー「最底辺の10億人 最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?」

 2008年末からの続きで読んだ伊坂幸太郎さん「終末のフール」「モダンタイムス」等が印象に残っています。

 金融恐慌物を10冊余り手にとりましたが、いま印象に残るものはなし。
 そんな中、ジャック・アタリ「21世紀の歴史――未来の人類から見た世界」は、長期的スパンでみた予言の書となっています。

 一冊を選ぶとするとこのコリアーさんのこの本。



2月 シモーヌ・ヴェイユ「工場日記」

 2月は、10数年ぶりのスキー・・スキー場で読み返していたのが、ヴェイユでした。


3月 吉本隆明「西行論」

 学生の時以来の吉本さん・・

 過去の講演記録50回分を収めたCD集「吉本隆明 五十度の講演」・・ 
 ・・吉本さんの本、30冊読んだら、買ってもいかな~
 と思っていましたが、20冊ほど手に取ったところで、
 ピタッと手が止まってしまいました(^_^;)

 来年以降に持ち越しになりました。



4月 魔術の構造 リチャード・バンドラー&ジョン・グリンダー

 4月は、NLP関連の本を中心に手にとりました。
 来年は、実践ですね~


5月 アーロン・アントノフスキー「健康の謎を解く―ストレス対処と健康保持のメカニズム」

 究極のストレス環境・・ナチスの強制収容所からの生還者に共通する特徴・・は、
 首尾一貫感覚(sense of coherence :SOC)にあった!

 では、そのSOCとは、を解説したもの
 ・・興味津津でした。


6月 田中克己『IT産業 再生の針路 破壊的イノベーションの時代へ』



7月 渡邉美樹「戦う組織」の作り方 (PHPビジネス新書)

 6月の株主総会にいったこともあり、渡邉美樹さんの本をまとまって手にとりました。 
 「熱くて悪いか!」

 悪いどころか、
 とっても熱くて、清々しいです。

 ・・でも、人のお話を聞いているだけではね~・・と反省
 来年は、自分の組織でも、具体的に実践したい。



8月 夏目漱石の全小説

 7月末に、母親が倒れたため、毎週末、大阪の病院へ向かう。
 その往復の新幹線や飛行機の車中、病院の待合室で手に取っていたのが
 漱石の小説でした。

 読んでいる間、とても救いになりました。



9月 三浦綾子「塩狩峠」「氷点」
 
 シルバーウィークに読んだのが、「氷点」「続・氷点」などの三浦綾子さんの作品



10月 加藤周一が書いた加藤周一―91の「あとがき」と11の「まえがき」

 昨年末に亡くなった加藤周一さんの追悼本が、徐々に出てきたので、
 順次手にしています。
 「言葉と戦車を見すえて」「戦後を語る (加藤周一講演集) 」「居酒屋の加藤周一 1・2合本」

 でも、一番良かったのは、オムニバスのものよりも、
 文庫になった「日本文学史序説」の2巻でした。



11月 新田次郎 の山岳小説群
  
  「孤高の人」「栄光の岸壁」「銀嶺の人」の3部作
  主人公たちと一緒に山に入り、岸壁を攀じ登っているような錯覚を起こすほどの
 描写・・面白さは圧倒的でした。
  アラスカのサンタクロースと呼ばれたフランク安田の生涯を描いた「アラスカ物語」
  そして、「劒岳―点の記」の測量官の柴崎技師の静かな中にひたむきな情熱のある態度、とても共感しました。

 新田次郎の歴史小説は、来年以降、またじっくり読んでみたいと思います。



12月 >「影響力の法則―現代組織を生き抜くバイブル」アラン R.コーエン&デビッド L.ブラッドフォード

 11月後半からまとまって整理しようとしたテーマは、
 
 「睡眠・眠り」に関することと、
 「影響力」に関すること

 どちらもIT技術者にとっての関係について、小文を書くための元ネタ

 「睡眠・眠り」についてですが、
  日中の出来事を整理するために、レム睡眠が大切であること。
  レム睡眠を味方にして、発想を得るよう工夫すること。

 「影響力」のポイント・・
  対人関係の基本の一つは「返報性」にありますが、
 「影響力の法則」では、「カレンシー」がキーであるとズバリ指摘しています。




 この一年、ご覧いただきありがとうございました。
 
 よいお年をお迎え下さい。



 2008年の月毎読書記録

 2007年の月毎読書記録



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 11月から、新田次郎さんを読んでいましたが、ほぼ一段落

 現在、夢枕獏さんの「神々の山嶺」を読んでいますが、
 あと少しで終わります・・一緒に8000メートルを歩いている気分


 来年になりますが、山岳小説の名作どころをちょっと読んでみようか、
 と思っています。

 ・・ですが、ちょっと調べただけで、100冊以上でてきてしまうので
 まずは書評を参考に10冊ほどチョイスしてみました。



井上靖 氷壁 


北杜夫 白きたおやかな峰

高嶋哲夫 ミッドナイト・イーグル


谷甲州 白き嶺の男


谷甲州 遥かなり神々の座


谷甲州 遠き雪嶺


沢木耕太郎 凍


太田蘭三 脱獄山脈


西前四郎 冬のデナリ


樋口明雄 狼は瞑らない


沢野ひとし てっぺんで月を見る


ボブ・ラングレー 北壁の死闘




 

新田次郎「岩壁の掟・偽りの快晴」 (新潮文庫)


 山の遭難事故にまつわる物語、6編


「岩壁の掟」の田浦、
「クレバス」の室山の兄、
「翳りの山」の登世子、
・・新田さんの作品特徴の一つですが、
  アンチヒーローの設定の意図はわかるのですが、
  読んでいてとても気分が悪いですね~ܤäƤ


 
「偽りの快晴」・・

 台風接近中・・・でも、台風の目に入ったかのような晴天に恵まれる日のもある

 数時間の好天を頼んでの登山の結果は、

 山の掟が正しいことが証明されることになる。




PMBOK2000年版にある

PMスキルに関しての「影響力」の一節・・


組織への影響力

 組織への影響力とは、「物事を成し遂げる」能力である。

 それは、関係するすべての組織(母体組織、顧客、パートナー、契約者、および必要に応じてそれ以外の組織)の公式・非公式の構造を理解することが必要である。
 組織への影響力については、また、権力と政治力の理解を必要とする。

 権力と政治力の双方は、ここでは肯定的な意味で使われている。

 フェッファーは、
 「行動に影響を及ぼし、事象の進行を変え、抵抗に打ち勝ち、そして、
  そうでもしなければやりたがらないであろう物事を人々がするようにさせる、
  潜在的な能力」
 として権力を定義している。

 同様に、エクレスらは、
 「政治力とは、大きく異なる利害関係をもっている一群の人々にまとまった行動を
  とらせることである。
  政治力は、対立や混乱を創造的に使うことである。
  もちろん、これらの利害関係を調整するという試みがまったく非生産的な
  権力闘争や組織間の駆け引きに陥るというような、否定的な側面も呈する」
 としている。
  


 スキルとしてみる場合、
 「組織への影響力」の発揮のためには、
 他のスキルであるリーダーシップ、コミュニケーション、交渉力、問題解決力
 を発揮することが必要になります。





今井芳昭「影響力を解剖する―依頼と説得の心理学」

1996年刊




「あなたは

 「誰のためなら、死んでもいい、自分の命を賭けてもいい」

 と思うでしょうか。」



○働きかけ(社会的影響)の種類

1.意図的
1.1.明示的(主として言語的
1.1.1.依頼
1.1.2.指示
1.1.3.命令
1.1.4.説得

1.2.隠蔽的
1.2.1.言語的
1.2.1.1.テクニカルな依頼法
1.2.1.2.議題のコントロール
1.2.1.3.情報操作

1.2.2.環境操作的
1.2.2.1.BGM(背景音楽)
1.2.2.2.香り
1.2.2.3.建物や部屋のレイアウト
1.2.2.4.サブリミナル知覚

1.3.生理学的
1.3.1.感覚遮断
1.3.2.薬物投与
1.3.3.脳外科手術

2.無意識的
2.1.参照影響力・・ロールモデル
2.2.行動感染・・人と同じことをする
2.3.観察学習(モデリング)
2.4.傍観者効果
2.5.社会的促進・社会的手抜き
2.6.漏れ聞き効果


○影響力の源

1.与え手が資源をもっている場合
1.1.与え手と受け手との間にやりとりがある場合
1.1.1.賞影響力 reward power
1.1.2.罰影響力 punishment power

1.2.与え手と受け手との間にやりとりがない場合
1.2.1.正当影響力 legitimate power
1.2.2.専門影響力 expert power
1.2.2.1.情報影響力 informatial power
1.2.2.2.操作影響力 manipulation power
1.2.3.魅力影響力 attraction power
1.2.3.1.参照影響力 referent power

2.与え手が資源をもっていない場合
2.1.対人関係影響力 interpersonl relationship power
2.2.共感影響力 empathy power
2.3.役割影響力 role power



○テクニカルな影響手段

1.段階的依頼法 フット・イン・ザ・ドア・テクニーク
   小さい要求から、大きい要求へ

2.譲歩的依頼法 ドア・イン・ザ・フェイス・テクニーク
   大きい要求から、小さい要求へ

3.特典除去法 ロー・ポール・テクニーク
   ・・あざとすぎ

4.特典付加法 ザッツ・ノット・オール・テクニーク
   それだけじゃない法 ・・アメ横





<目次>
人に影響を及ぼす
影響力をもたらすもの
人に影響を与える方法
与え手の心理
受け手の反応


 直前に申し込んだバスツアーで、
 尾瀬戸倉にスキーに行ってきました。

尾瀬戸倉
尾瀬戸倉

尾瀬戸倉

尾瀬戸倉

尾瀬戸倉

尾瀬戸倉

尾瀬戸倉

尾瀬戸倉 



 終日、好天に恵まれてついていました。


 6時00分  自宅発
 7時30分  東京駅発
   バス
 11時15分 尾瀬戸倉着
   スキー
 16時40分 尾瀬戸倉発
   バス
 21時40分 東京駅着
 22時40分 自宅着   


新田次郎「風雪の北鎌尾根・雷鳴」 (新潮文庫)





 表題作である「風雪の北鎌尾根」・・

 北鎌尾根というと、「孤高の人」・加藤文太郎の終焉の地ですが、

 別のパーティの物語です。



 風の重さ・・風圧を考えたことはなかったのですが、

 風を受ける面積を仮に1平方メートルとすると、

 風速10メートルで約8キログラム、

 風速20メートルで32キログラム、

 風速30メートルだと、138キログラム

 になる。

 したがって、

 風速20メートルの中の登山においては、風圧32キロが加算されるため、

 30キロの荷物を背負っていると、合計62キロとなる。

 つまり、米一俵が60キロ分となる。
 

 さらに、一般に、風速1メートルにつき、体感温度が1度下がる。
 
 風速20メートルだと、マイナス20度

 高度が100メートル毎に、0.7度下がるので、
 2000メートルだと、マイナス14度

 地上に比べて、合計マイナス34度になります。


 この寒冷と荷重・・冬山の大変さ、想像もできないです。




 「風が死んだ山」・・

  山の怪談についての新田さんの答え

 
 ・・谷甲州「背筋が冷たくなる話」 (集英社文庫)も、
 読んでみようかな?!











新田次郎「チンネの裁き・消えたシュプール」 (新潮文庫)



 チンネって何?


 チンネとは、

 巨大な岸壁を持つ尖塔上の岩峰を意味する。

 日本では、北アルプスの剣岳の三の窓にそびえる岩峰を指す。



PS

 作中に出てきた

 駒込にある六義園へ行きたくなりました。
 


<目次>
チンネの裁き
錆びたピッケル
新雪なだれ
消えたシュプール






新田次郎「雪の炎」(文春文庫)



 山岳ミステリー・・・

 新田次郎さんの作品にしては異様に軽すぎ?!


 最後の結末も目が点に・・・

 でも、B級なりに?!
 読ませるし、読みやすいですね~


 


 「登山のこつは

  いかにして山を歩くかではなく、

  いかにして歩かないかだよ」




 谷川岳での遭難死した人の数の方が、

 ヨーロッパ・アルプス全域の遭難者の数より多い・・

 日本人の死生観を考えさせられる指摘がありました。







新田次郎「赤毛の司天台」 (中公文庫)



 「赤毛の司天台」

   「司天台」とは、江戸中期に設置された天文台のこと。

   でも、「司天台」の役割は、暦を作るのが本業であり、

   天気予報は範疇外でした。

   そんな時代、貧乏長屋に、ユニークな民間気象予報官がいた。
   

 
 「元寇秘話」

   1000年前から、中央政府や本社機構は、現場の苦労どころか、
    
   実態把握でさえできないものだということ

   それは日本側だけでなく、中国側も同様の事情であったこと

   現場の裁量とモチベーションに大きく依存していたこと

   を描いています。

   神風が吹かずとも、結果は同じだったのでは、という解釈


   松浦党の表・裏の頑張りは見事でした。





<目次>
赤毛の司天台
明智光秀の母
凶年の梟雄
元寇秘話
妖尼
諏訪二の丸騒動


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