【送料無料】元気がなくてもええやんか [ 森毅 ]

森毅「元気がなくてもええやんか」

青土社

2003年刊



 最近、元気だそうと無理してませんか?

≪このごろどうも、みんな元気で盛り上がろうと、

 無理しすぎているような気がしている。

 人それぞれ、元気がない人もいて当然なのに。≫






「忙しい」を恥じる・・

 京都では、「忙しい」は差別語の含みがある。

 「忙しいお人やわあ」

 まあ、大阪でも、

 「せわしいやっちゃなあ」

 とか、

 「なに、いちびっとんねん」

 と言われて、喜ぶ人はいない。







「ゆとり」を持つ・・
 
≪時間のなかで効率を考えていては、ゆとりが持ちにくい。

 実際は忙しくとも、ゆとりで贅沢したい。

 贅沢というのは、欲望を達成することではなくて、

 目標や効率などに関係なく生きることだろう。

 もっとも、ぼくは大阪育ちなので、長い目でのそろばん勘定をしないわけでもない。

 贅沢にゆとりを持ったほうが、人生の帳じりには得だと思う。≫







森さんの読書癖・・

≪読書はぼくにとって、一種の悪癖である。

 たばこをやめられないようなもの。

 ヘビヴィリーダー。≫


≪目的を考えなければ、本はいくらでもある。

 このごろでは目が疲れるが、どんなに読んだところで月に百冊、

 年に千冊が限度だろう。≫

 精選することもないし、ベストセラーを追っかける必要もない。

 書評を気にする必要もない。





<目次>
1 元気がなくとも
(元気がなくとも
人生の空白 ほか)
2 人生という芸能
(人生という芸能
おしゃれ心 ほか)
3 無精者にとっても花
(目的のないのが旅
にわか俳人 ほか)
4 いいかげんに、ゆるやかに
(九九の丸暗記
自信をもって断言する ほか)
5 読書癖
(読書癖
英国と丸谷才一 ほか)

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巨大海老四匹。食べ過ぎました(^_^;)




森毅「ぼくはいくじなしと、ここに宣言する」

青土社

2006年刊





目標達成は、山歩きにたとえると、峠で一休みと一緒・・


目標を達成したとき、すぐさま新しい目標を見つけて取り組む、

というのは、あまりにせわしない。

でも、達成感に安住して、保守的になるのはダメ。

≪山をぶらつくのにたとえれば、目標の達成というのは峠で一休みの気分。

 自然を楽しむほうが山をぶらつく目的であったはずだ。

 人生だって山をぶらつく気分に似ている。

 なにかの目標を達成したなんてのは、人生にとっては過去になって

 しまって、それにこだわっていては、いまを楽しめない。≫







「忙しい」には「貧乏くさい」が重なる。

だから、「忙しいですか?」には、「ぼちぼち」と答える。






≪アブナイ教師の二大ヴォキャブラリーとして、

 「元気を出せ」、「おれについてこい」がある。≫

 ・・と書かれていたものの、最近、新規システム構築の検討の場で

 こんな台詞いう人に会ったことがありません・・が、

 いたらとっても危険ですね~





<目次>
作ったつもりの人生を捨て
(ゆとりの修行
老後の安定より老後の自由 ほか)
旅にでも出ましょうか
(アームチェア・トラヴェラー
人生の散歩 ほか)
正しいなんてたいしたことではない
(理想の授業なんて考えない
信頼は依存じゃない ほか)
ぼくはいくじなしと、ここに宣言する
(昭和の青春
いくじなし宣言 ほか)

遅めの昼食



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森毅「21世紀の歩き方」

青土社

2002年刊




「かしこい人に教わることはあほでもできる。

 あほから教わるのが本当のかしこやで」




 でも、かしこいというのは頭が器用なこと。

 物覚えが良かったり、物分かりがよかったりする。

 ただその分だけ、物分かりが浅くなる。

 ものをわかるにもじっくりとわかった方が

 わかり方に、コクがある。





 生きていく上での物語は、何か決まったコースがあるというものではない。

 コースは外から与えられたものだが、物語は自分で作るもの。

 最初から決まったものではなく、そのときどきで変わる。

 だから、コースに乗ったままでものごとが上手くいくと、

 なにも考えることがなくなる。

 結果的に、ものを考える能力が減退する。

 いろいろ迷いながら、考え続ける中で、人間の思考力は育つのだから。






 中年の器量・・

 それは、世代の違った若者、自分と違ったスタイルの若者を受け入れることの

 
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 それが、中年の自立である、って。







<目次>
第三の改革
教育改革の不在
変人の時代へ
思うとおりになんか行きっこないが
テスト社会
新受験産業
少年法の現在
安定強迫症の時代
差より率
むしろ洋魂和才〔ほか〕


【送料無料】森毅の置き土産 [ 森毅 ]

森毅の置き土産 傑作選集

池内紀 編

青土社


2010年刊





≪ぼくは本好きで、今でも年に数百冊は読んでいるだろうが、

 なにかの役に立てるためではそんなに読んでられない。

 七割がたは、つまらない。

 百冊に一冊ぐらい、すごく感心することもある。

 たいていはムダだから読まないほうがよいと思っていたら、

 三割にもあわないし、百冊のうち一冊もない。

 いい本だけ読もうとするのは、読書を人生の役にたてようとする人だろう。

 つまらない本を読むのが、本好きというものだ。≫






≪もしも人生に目的というものがあるとするなら、

 この自分の人生という物語をおもしろく楽しいものとして作ることだろう。

 思ったとおりに進む物語なんて、おもしろくもおかしくもない。

 思わぬ人と出会い、思わぬことが起こってこそ物語が楽しくなる。≫





<目次>
1 ぼくは子どものころ…
(“くせに”と“だから”
海から来た ほか)
2 かなり長く生きたものの…
(過去を捨てて、現在を楽しむ
暇のままで生きる ほか)
3 数学のわかり方というのには…
(わからないのは易しいからだ
数学の風景 ほか)
4 え、遺言状なんか書いたら…
(さしあたりの遺言状
自殺を考えたことがあるか ほか)



岡本太郎著作集 第8巻 岡本太郎の眼

講談社

1980年刊



 「岡本太郎の挑戦するスキー」を読みたくて手に取る。
  
 AMAZONだと、24999円、
 全冊揃いだと100000円から198000円の値がついているので(+_+)、

 他市の図書館で借りました。



 太郎さん、46歳からスキーを始めたのですが、このアグレッシブさ、凄いです。


冒頭の一言・・「命がけ」(>_<)

≪真っ白な急斜面に挑むとき、血がわき上がり、全身が爆発する思い。

 スキーというのは、ほんとうにスリルにみちた命がけのスポーツである。≫



≪考えてみると、スキーというのはまったくユニークなスポーツである。

 たった一人で、へただろうがうまかろうが、あのくらい平気で身を投げて打ち込める

 スポーツは他にはない。



 たった一人で、というところがいいのだ。≫

 野球やサッカーなど他のスポーツは、相手がなければプレーできない。

 そして、他のスポーツは、うまいものだけが得意気な顔をしてプレーをし、

 その他大勢は、観客にまわってしまう。それが気に入らない、といいます。



≪スキーこそ、自分のなま身で挑む”やるスポーツ”の代表なのだ。≫

≪へたくそで、ギクシャクしていても、不思議に楽しい。

 ”見てくれ”なんてどうでもかまわない。

 へただから恥ずかしいなどというコンプレックスを誰も持たない。


 斜面に思い切って突っ込む。

 そして瞬間に、スッテンと猛烈にひっくり返る。≫

 これは、名選手のプレーを見て興奮するよりも、「はるかに強烈な、

 直接的なセンセーションだ」と。




≪スキーヤーとしては、シーズンが終わるのはがっかりだし、

 チクショウ、年中雪があればいいのになあと怨むけれど、

 実はそこにこそ強烈な魅力があるのかもしれない。≫

 


≪すきーは技術だけではないところがいい。

 むしろ技術などというワクを超えて挑むことが、

 このスポーツの本当の歓びであり、感動なのだ。≫


≪無条件に、無目的に挑むこと・・

 実は、もっとひろげて考えてみれば、これは実社会においても、

 生きて行く上の極意なのである。≫


 成功や失敗は、結果にすぎない。

 だから、生きる上で、「自分」を失ってはならない、といいます。

≪妥協したり、責任を逃れるような言動や仕事をしないこと、

 むしろマイナスにマイナスにと賭ける。≫


 ここで、有名な「幸福」反対論、が飛び出します。

≪まことに変わっていると言われるかもしれないが、

 私は「幸福」反対論者なのである。

 危険のないところに生きがいはない。

 死に対面する時にこそ、生命は燃えあがる。

 それが歓喜なのだ。

 歓喜と幸福はまさに正反対のモメントである。≫



≪スキーというスポーツには、命がけという条件と無条件の二つの前提が

 おおらかに同在している。≫

 人の目など気にせず・・

≪孤独で自分自身を確かめる手ごたえなのだ。

 その爽やかさが何とも言えない。

 瞬間に絶対感をつかみ取る。≫

≪確かに、人里はなれた山の中で、ただ真っ白い雪の斜面に、

 全存在をぶつけたりするなんて、こんな無償の行為はない。≫



≪うまく滑ろうがへたに滑ろうが、別に人から見られているわけではない。

 一番それにまともにぶつかっているのは自分自身だ。

 俗に壁にぶつかると言うが、”壁”と言っても、それは実は自分自身なのであって、

 他のスポーツの場合は、壁は条件的他者であり、また人の目が壁なのだ。≫

≪ところがスキーの壁というのは、自分自身、自分の肉体的条件、精神的条件だ。≫

 たしかにスキー場で、上手い人の滑りを見ると、うらやましい気持ちがする。

 でも、あんな風に滑ってみたい、あの技術を身に着けたい、と思っても、

 そうでない自分がいる。

 つまり、

≪あこがれと同時に壁である。

 しかしそれはあくまでも人の目よりも、自分自身と対決しなければならない。

 いわば壁といいながら、自分の意志で選ぶ壁であるということ。

 つまりここで逃げてしまうか、乗り越えるかという、それは自分の精神と肉体に

 集中しているわけだ。

 ただ技術の問題ではなく、スキーの場合は己れを乗り超えるという瞬間瞬間の決意なのだ。

 その切実さ、純粋さがスキーにはある。


 己れの敵は自分自身なのだから、挑む瞬間の感動は絶対的なのだ。≫


 そして、斜面に挑む。

 猛烈にひっくり返ったとしても、その失敗は無条件に誇らしいものだ、と。




<目次>
帯文: くもりないレンズのような眼の前では現実の虚偽や装飾は正体を暴露されてしまう。著者の鋭い文明批評的エッセイ集。
口絵 「眼と眼-コミュニケーション」 (油彩、1980年)
第1篇 岡本太郎の眼
第2篇 今日をひらく-太陽との対話 (原著の第1章および第3章を収録)
1.残酷な青春
2.動き、感じ、考える
第3篇 岡本太郎の挑戦するスキー 白い世界に燃える歓び (原著の第1章および第2章を収録)
1.四十六歳からのスキー
2.私のスキー史
第4篇 にらめっこ (原著の第1章および第4章より抜粋)
1.食べ物に挑む
2.男女一体
解説 太陽の塔 そして (小松左京)
月報の内容
1.岡本太郎さん (斎藤茂太)
2.読者の声 (本著作集の愛読者カードに寄せられた読者の声)
3.岡本太郎 (梅原猛)


【送料無料】人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている。 [ 岡本太郎 ]

岡本太郎「人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている。」

イースト・プレス

2007年刊



 真夏に正反対の話題ですが・・
 


 岡本太郎さん、40半ば過ぎてから、スキーにはまりまくっていたこと、

 この本で、初めて知りました!



≪私がスキーにこんなに熱中しているのは、このスポーツの優美さ、
 スピード感にほれたばかりではない。
 猛烈な斜面に身体を投げだしていくときの、いのちがブルッとするような衝撃、
 あれが何ともたまらないのである。≫

 でも、ある時、蔵王のカラサワで、雪庇をとんで、肋骨を骨折した。
 医者には一か月の安静を言い渡されたが、
 6日後には、大鰐温泉に行き、絆創膏をはった胸をかばいながら滑り、
 その後、志賀・赤倉と滑り歩き、その度、身体の調子が良くなった。

 ところが、その4月、白根の振子沢コースで、すねの中途から左足首を折ってしまった。
 ドリルにカカトに穴をあけ、オモリをぶら下げ、左脚全体を固定されながら、
 病室に150号のキャンバスを持ち込み、絵を描いた。
 それでも、次のシーズンは「競技スキーをやるぞ」と意気軒高だったとか?!





≪私は、スポーツが何より好きだ。・・

 とくに冬はスキー。
 クタクタになるまですべる。
 夕方うす暗くなって、ゲレンデはガリガリに凍って、
 若い人たちもほとんど引き上げてしまったあと、ひとりぼっちですべるときは
 神秘的な人生の快感を覚える。

 冬だけのこのスポーツの情熱が、一年じゅう、自分の身体にのこっているようで、
 つぎのシーズンに初すべりしても、全然こたえない。

 はじめてスキーをやりはじめたときは、身体じゅうがみしみし痛くて、
 ホテルの階段などあがれなかったものだが。≫






<目次>
1 母のいのち、父のいのち
2 青春のいのち―パリと恋愛
3 女と男のいのち
4 酒、煙草、そして食べ物
5 わたしのまわりのもろもろ
6 生き物のいのち

豆カレー、野菜カレー、たまごカレー



【送料無料】飽きる力 [ 河本英夫 ]

河本英夫「飽きる力」(生活人新書)

日本放送出版協会

2010年刊




≪疲れは本人に休むようにメッセージを発している≫

≪疲れとは、別の工夫をしなさいという身体や脳からの暗黙の指令です。≫




 このメッセージを感じるためには、

 「飽きる力」が必要。



 飽きることがないと、ただひたすら頑張ってしまう、

 
≪がんばるということが、能力を発揮する場面において逆に制限になる。≫


≪飽きることの別の効用は、異なる努力のモードに気づくことです。

 あるいは別のがんばり方をするということです。≫


≪飽きることのさらに別の効用は、無理ながんばり方をしないという点です。≫


 うまくいっている時に、うまくいっていることだけを繰り返していると、
 下降線に入っている。

 また、頑張っているのにうまくいっていない場合、
 まだまだ努力が足りないと思っても、無理な努力を重ねることになる。

 経験の仕方を変えるためには、「飽きる」感性が必要になる。



≪・・一回成功したら、成功の感触はもっていなければならないのですが、

 成功そのものは忘れないと、次の成功できなくなってしまう。≫


≪・・忘れるということのきっかけは、

 「何度も過去に生きてしまうこと」に飽きてしまうということなのです。≫

 

≪ある意味で、飽きることは、努力が筋違いの回路に入ることを避け、
 
 有効な努力を継続するための調整能力でもあるのです。≫





<目次>
序章 疲れた生活を変えるために
第1章 飽きること
第2章 飽きながら育つ
第3章 何に私は飽きたのか―オートポイエーシスとの出会い
第4章 飽きることができない日本
第5章 一生懸命であることに飽きる
第6章 「間違った努力」に飽きる―リハビリの現場から
終章 飽きるための簡単なエクササイズ

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