肉中の哲学―肉体を具有したマインドが西洋の思考に挑戦する

ジョージ・レイコフ、マーク・ジョンソン

訳 計見一雄

哲学書房

2004年刊




 原題は、Philosophy in the Fresh・・「生身の哲学」

 「筋骨の哲学」、メルロ=ポンティの「世界の肉」の意味合いを持つ。



 身体化されたマインドについての最大の哲学者は、

 モーリス・メルロ=ポンティと、ジョン・デューイの二人であり、

 「実証責任を負える哲学者」である。




≪心は本来、身体化されている。

 思考はたいてい無意識のものである。

 抽象的概念は大幅にメタファー的なものである。


 これらは認知科学の三つの主要な発見である。≫p12

 本書は、この三つの発見を深く考察することを通して、

「理性および人の本性を理解するための新しい方法を要請する。」 




≪生きているシステムというものはカテゴライズせざるを得ない。
 
 そして、我々は、ニューラルな存在であるから我々のカテゴリーは、

 我々の身体化を通じて、形成される。≫p32


≪我々が何をもってリアルであるとするかという問いと、

 いかにして我々が推論するかという問いは分かち難く結びついている。

 世界の中に存在するものについての我々のカテゴリーが、

 我々が何をリアルであるとするかを決定している。≫p34




≪・・マインドが身体化されているということは、ただ我々が考えるとしたら

 身体が必要だという、単純素朴な主張ではない。

 非身体化されたマインドの代弁者は、これに同意するだろう。

 我々の主張はむしろ、概念の属性そのものが、脳と身体が構造化されるやり方

 の結果であり、それが人間関係や物理的世界の中でどのように働くかという

 ことの結果として作られているのだ、ということである。≫p54




 第二世代の身体化されたマインドの見方・・

・理性は、感覚運動やその他の身体に基礎づけられる推論の諸形式から生じる
 
 基本的な推論形式の中に身体化されている。

・理性は、身体的推論形式が推論の抽象的モードの上にメタファーによって

 マップされるという意味でイマジナティブなものである。 p99




≪身体化されたリアリズムは、それが厳密な主観-客観二分法を拒否するという理由に

 よって幾分かは科学のために働くことができる。

 非身体化されたリアリズムは、橋をかけることのできない断絶を作ってしまった。≫p116



≪我々が「リアル」と言うことによって意味しているのは、

 我々がリアリステックであるために何を概念的に措定する必要があるかということである。

 このリアリステックであるとは生きのび、目標を達成し、我々が今その中にいる状況に

 関する、有益な理解に到達するためである。≫p135




≪メタファーは我々の因果に関する概念の中心にある。≫p263



 メタファーによってマップされることの例・・p168

それはもう終わったことである。

That's all behind us now.

水に流そう。

Let's put that in back of us.

我々は未来を目指す。

We're looking ahead to the future.

彼は前途に大きな未来を持っている。 
 
He has a great future in front of him. 




 「マインド」をメタファー的に考える・・

≪マインドは身体である
 
 考えることは身体的に機能することである

 アイデアは一つの独立した存在を持つエンティティーである

 あるアイデアを考えることは、ある独立して存在するエンティティー
 に関連して、身体的に機能することである≫p275




≪全ての思考は意識的であり、我々はそれを先験哲学的内省によって完璧に

 知ることが出来るというのは真実ではない。

 我々の思考のほとんどは無意識的であり、その本性をもし我々が知りたいのなら、

 実証的研究が必要である。≫p524





 精神の哲学・肉体の哲学 形而上学的思考から自然的思考へ

 先日読んだ木田元さんと計見一雄さんの対談でしたが、
 
 本書読んでみると、お話、かみ合っていなかったですね(+_+)


<目次>
第1部 身体化された心はいかなる風に西洋哲学の伝統に挑戦するか(イントロダクション:我々は何者であるか
認知的無意識 ほか)
第2部 基本的な哲学的アイデアの認知科学(哲学的アイデアに関する認知科学
時間 ほか)
第3部 哲学の認知科学(哲学の認知科学
ソクラテス以前:早期ギリシア形而上学の認知科学 ほか)
第4部 身体化された哲学(肉中の哲学)
付録 言語パラダイムに関するニューラル理論




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神保町のさぼうるさんにて。ブックフェスティバル、雨だとちょっと寂しい。でも、ビニールかけて頑張っていました。

さぼうる

推理作家ポー

シネリーブル池袋にて。

推理作家ポー
推理作家ポー

「伏」が、大人気!午後の回も、既に満席・・
と思ったら、人気なのは「伏」ではなくて、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」でした?!



The Raven



This movie is Edgar Allan Poe's last 5 days.

His death is myetery even now.

On October 3, 1849 Edgar Allan Poe was found wandering the streets of Baltimore,

and soon he passed away.

Before his last 5 days,
a serial killer starts a series of killings in Baltimore

that emulate some of the more gruesome murders in Poe's stories.


The leadeing role is John Cusack, "Run away jury."

The filmmakers, director is James McTeigue, "V for Vendetta."

The story was really interesting,

even though we didn't know very much about Edgar Allen Poe to start with.

But the entire film is really dark,

from gun shots, to bodies in the fireplace, all the way to a person being cut in half.

It is a must see movie for any horror fan.


神保町

神保町

神保町


北沢書店の2Fから・・
神保町


モノ食う人々・・

カレー食べた後でしたが・・(^^ゞ

神保町

神保町


昭和館
今日は、神田ブックフェスティバルの日。九段下に降りると、東京オリンピック開催年の日本というテーマの写真展が目に留まりました。せっかくなので、昭和館に立ち寄りました。当時、首都高は建設中。日本シリーズは、阪神対南海でした(^^ゞ
昭和館

こちらの常設展は、300円ですが、無償で音声ガイドを貸していただけます。これが充実していて、1時間ほどの解説になります。これに加えて、ビデオと、ニュースシアターも見ると、たっぷり2時間コースでした。

昭和館

更科さんのカレーうどん

24店舗の出走ですが、
昨年、準グランプリのシディークさんなどは、50人以上の行列(>_<)
更科さんでも、12人15分待ちでした。

神田カレーグランプリ

神田カレーグランプリ


開催日:2012年 10/27[土]・28[日]
時間: 11:00〜17:00(開会式10:45)
場所: 神田 小川広場 神田スポーツ祭り2012 会場内 


レストラン 七條
サモサ 神田店
日乃屋カレー 神田
シディーク 神保町店
チャボ
マンダラ
麺匠 大宮
一茶一会
エブラック
鴻(オオドリー)神田 駿河台店
ガネーシャガル
ガンディーマハル
ガネーシャ
チャントーヤ ココナッツカリー
café HINATA-YA
神田錦町 更科
シャヒダワット
SAPANA
カーマ
メーヤウ神保町
Voici Café
NaTuLa
ゴーゴーカレー 小川町スタジアム
インド料理どっと混む!.com


今日も、ドトールさんにて。



【送料無料】情報学の展開 [ 米山優 ]

米山優「情報学の展開―情報文化研究への視座」

昭和堂

2011年刊




 ライプニッツが独創した「モナドロジー」と、
 「情報学」を結びつけ、「情報学」の新たな展開を模索する試み。



米山優「情報学の基礎―諸科学を再統合する学としての哲学」

米山優「自分で考える本 情報から創造へ」





≪・・私は、人間が、そして人間の集団が、きちんと立って生き生きと動き、
 進んでいるところをこそ文化と呼びたい。≫

 文化とは、「滑って転び、足踏みなどをしている」ことではない。


≪・・私は、情報の創造が文化の創造と言えるようになる場合に最終的には注目
 したいと思っている。≫




 <アトミスティックな単位>から、<モナドロジックな個>へ。



≪肉体から切り離された魂というものは、寛大で情け深いものと考えられがちだが、
 実はその反対であろう。
 肉体がないから同情や共感をしないのではなかろうか。
 生きた肉体の方がずっと高尚(beau)である。
 それは観念によって苦しみ、行動によって癒える。≫p98 Alain,Props sur le Bonheur,p26







 ある単語は、アルファベットや漢字などの一文字に分解し、文字コードの対応を持って、
 コンピュータに処理可能な二進法的データに還元される。
 そして、これらは、ハードディスクやフラッシュメモリに保存させる。

≪「テレプレゼンスと通信システムによって、可視的、可聴的、そして可感的身体は
  多数化され外へと四散する」≫(ピエール・レヴィ『ヴァーチャルとは何か?』)
 
≪「それぞれの個人的身体は雑種で世界化された巨大なハイパー身体(hypercorps)の
  当事者となっているのである。」≫





≪シャノンが情報理論を構築しようとしたとき、いわゆるハードウェアについての
 議論は無視して考察を進めたことはよく知られる。≫p249

 シャノンが行った、

≪<意味というものの突き放し>こそが情報についての理論を開始
 する科学的基礎を築くことを促した、というポジティブな面を忘れてはならない。≫

 これが<アトム化>である。



 しかしながら、そのため、

 これまでの西洋哲学的な認識論は、知覚系のみによる哲学であって、

 そこには運動系は一顧だにされなかった。




 ベルグソン曰く、

≪可能的なものは、実在的なものよりも少ないものしか含まないのではなく、
 むしろより多くを含むというのである。≫

≪当の現実(実在)よりも多くのものを含むのが可能性というものであり、
 さらに重要なのは、可能性が実在性(現実)に先立つのではないということになる。≫

≪・・可能性というものを、真に行動に結びついた仕方で主題化できるかどうかの問題である。≫ 


 私たちは、<アトム化>を超えて、<モナド化>の道を進まねばならない。


 <モナド化>には、階層とダイナミズムがある。

 <モナド化>の階層とダイナミズムには、心身問題が伏在している。
 
 そして、そもそもモナドは、必ず身体を持つ。






 南イタリア発信の「南の思想」・・「弱い思想」

 これまでの西欧思想は、「人類は理性的であろうと意志することによってのみ
 理性的であるということと、そしてそれは、理性へと向かう生の努力が無限ものだ」
 ということを意味した。

 しかし、「文化的・精神的なヨーロッパ化の権利上の正当化が、権利としての
 かぎりで必然に含んでいる暴力」、
 「理性の暴力が存在」した。


 これに対して、
 ≪非合理主義を対比させるのではなく、
  絶対性のない、柔軟で、「強さ」とは反対の新しい理性の形態を対置させる。≫


 頭で考えられた計画(理念)は、実現されなければならないと考える<北方的な合理主義>
 に対して、
 現実に合わせて計画(理念)の方を変えようという<地中海的な合理主義>がある。




<目次>
第1部 生き方と文化(文化について語るための前提
個と文化)
第2部 情報の哲学―散文論を手掛かりにしたモナドロジーの再興(言語の身体化について―舞踊から散文へ
モナド化という考え方
モナドロジックな空間)
第3部 情報の表現(情報と身体
“別の可能性”と身体
連歌・連句と“場所の美学”
情報創造の連句モデル)
第4部 情報と価値(科学と価値
個人主義と価値
価値の生成・評価基準の自生
“情報創造の連句モデル”の基礎にあるものと価値評価)
第5部 情報学と文化論(文化論が主題となるとき
理性と文化
モナドロジックでポリフォニックな哲学)


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矢野燿大「捕手目線のリーダー論 ~六つの要~」

講談社

2012年刊



 藤浪選手は、明るい話題ですが、

 オーナーも首脳陣も・・上の人間が誰も変わらないまま、

 来シーズン迎えるつもりって(>_<)




 勝つためにはどうするか?


≪声を出し、意識を高めて猛練習する。

 それを繰り返すことが、本番で出せる力につながっていく。

 そしてその積み重ねが、勝てるチームを作っていく。≫


 選手が声を出し、猛練習が当たり前だとう環境を作ることが、
 指導者の役割である。





 阪神時代の星野監督・・

≪・・いい意味で、徹底的に選手たちを「安心させない」監督でした。≫

 血の入れ替えは、

≪「お前ら、ボーっとしとったら、あっという間にはじき出されるぞ」

 という、100の言葉を積み重ねる以上に強烈なメッセージだったのです。≫



 阪神時代の野村監督・・

≪「今ある戦力で、どうやって戦うか」を、ずっと考え続けるその姿勢です。≫




≪・・やはりプロの世界で長年、食べていける人たちは、
 必ず若手時代に練習の大切さを身に染みて感じ、この世界で生きたいと考えて、
 必死で練習に取り組んでいた人たちばかりです。≫



≪素質のある選手ほど気付きにくい

 マイナスからのスタートの選手が生き残る≫





<目次>
第1章 闘争心――チーム内の競争が、メンバーの闘争心を鼓舞する
2011年の春季キャンプ 外から阪神を見て改めて感じたこと
レギュラーは“奪い取るもの” 強いチームは、そこが徹底している
若手の時代に“猛練習”することは長く選手でいるための必要条件である
リーダーから「勝ちたい気持ち」が伝わってくればチームは盛り上がる
2012年の阪神のチームスローガン「Go for the Top 熱くなれ!!」
第2章 決断力――拠り所のない決断をする捕手はありえない
捕手の決断、ひとつひとつには明確に説明できる根拠がなければならない
決断に迷いがあるときは とことんまでそれを取り除く
万全の準備だけが臨機応変な決断に実効力を与えてくれる
短期決戦を勝つための「決断力」を考える
第3章 責任感――公式戦の中で『野球を楽しい』と純粋に思えたことはない
プロだからこそ野球を純粋に楽しめない 勝った試合の後ほど眠れなかった
「最悪の事態」になる前に手を打つのが捕手の責任
今ある戦力で戦うのが チームのリーダーとしての責任
第4章 求心力――「この人についていきたい」と思えるリーダーに共通する力
信頼は言葉で生まれるものではない 相手との長い歴史の中で残っていくもの
オンとオフの切り替えのうまさも指導者の大きな魅力につながる
誰でもミスしたら反省するもの 頭ごなしに責めるのは逆効果
第5章 反骨心――人が成長するのは“悪いとき”と決まっている
エリート街道を歩いていなかったからこそ今の自分がある
素質があり、若いときに「それなりにやれている」素質のある選手のほうが気付くのが遅い
自分がいかに恵まれているか知れば 恥ずかしくて折れてなどいられないはず
第6章 奉仕力――チームの「女房役」であり続けること
あえて嫌われ者になることをいとわない―選手のための奉仕心
捕手は投手の女房役 監督はチームの女房役―チームのための奉仕心
「ファンのために」の気持ちを強く持つ――ファンのための「奉仕心」



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