加門七海「猫怪々」

集英社

2011年刊




 病気の野良子猫ののとの出会いと、その猫との暮らしの中で遭遇する数々の不思議。


 加門さん曰く、「魔女猫と使い魔」の記録。



 人が猫を選ぶのではなく、

 猫が人を選ぶ。




≪・・長年猫を飼っていると・・・

 猫だけの話ではないが、彼らは人間の言葉を正しく理解しているとしか
 思えなくなる。
 奴らがそれに従わないのは、単に従いたくないからだ。≫

 だから、

 「仔猫のときに、沢山話しかけてあげるんだ。

  二年も経てば、日本語ペラペラになるよ」 







 ののに取りついた何かを追い払った

 魔除けの『白澤』の掛け軸・・

 白澤とは、麒麟や龍などと同じ、中国由来の聖獣。

 人語を操り、万物に通じ、1万1520種に及ぶ天下の妖異鬼神について知り、
 ゆえに破邪の力を備えている。
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加門七海「もののけ物語」(幽BOOKS)

メディアファクトリー

2010年刊




 世の中にはいろいろ不思議なことがあるな~・・と思っていたら、

 本書、実話怪談というジャンルだったような(+_+)




 加門さんのモノとの出会いは、本当に不思議なモノ。

 どこに向けて置いても、必ず南を向いてしまう桃童子や

 捨てても捨てても居間の机の上に復活する古本。

 きわめつけは、加門さんが揃えた4体の人形のいわれ・・でした。







<目次>
もののけ物語
(堆朱の香筒
達磨大師と桃童子
「幸運」を呼ぶ猫
銅鏡四分の一 ほか)
怪談徒然日記
ほんとだよ
(見えている…?
おもかるの謎
恐怖の穴
憑き物落とし! ほか)


加門七海「大江山幻鬼行」(祥伝社文庫)

2000年刊




 揚羽蝶、別名「鬼車」に乗った小さな鬼の写真を手がかりに、

 大江山へでかけることになった加門さん・・




 鬼とは何か?


 説話研究でない限り、

 鬼を実在の人間の象徴として捉えている。


 すなわち、
 
 反体制勢力の投影・敗者の残像・金山衆などの職業集団や
 サンカ、
 山人、
 修験者たちのイメージが、鬼であるとされている。
 

 鬼は、ヤマト政権に抵抗した人々の貶められた姿であり、
 タタラ衆であり、
 修験者である。
 

 鬼というのは、

 反太陽信仰であり、
 反仏教であり、
 反雷・・
 または
 物部・石上(いそのかみ)に親和的な存在である。



 ・・鬼は、豊受大伸・稲荷は、
 国つ神という括りの中で、もとはひとつだった。
 天照サマや倭姫の眼差しには、それらを下に見る意識がない。
 結局、鬼を悪者にしたのは、
 傲岸過激な後代のヤマト民族だと考えた。



加門七海「うわさの神仏 日本闇世界めぐり」(集英社文庫)

2001年刊






 七福神の初夢を見る法・・

 七福神の宝船の絵を、枕の下に置く。

 そして、
 
 「長き夜の遠(とお)の眠りの皆目覚め、
  波乗りの船の音の良きかな」

 と呪文を唱え、枕を三回、ポンポンと叩いて、パッと寝る。


 

 加門さんの提案する新七福神・・

 通信の神・韋駄天 インド、シヴァ神の子ども

 水辺でお金をくれるオジンさん・宇賀神サマ 

 恋愛の神・聖天(しょうてん)・歓喜天(かんぎてん) インド

 名誉・茶吉尼天(だきにてん) 

 学問の神・天神サマ・菅原道真

 イジメから子供を守る鬼子母神

 死後に頼む閻魔天





 お賽銭・・

 出雲大社は、45円・・始終ご縁

 良いご縁なら、415円

 早くご縁なら、8895円

 早く良いご縁なら、889415円

 ・・欲をかくと高くつく、って(>_<)
 

 


 行ってみたいところ・・

 秋葉総本殿可睡斎 袋井市久能2915-1

 烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)




 

<目次>
第1部 うわさの神仏
(神や仏の酒池肉林の巻
お空の神々の巻
迦具土クンの巻
七福神の巻 ほか)
第2部 うわさの現場
(京の闇の向こう側(京都)
古の神々に逢いに(伊勢・熊野)
大陰陽師・安倍晴明の影をたどって(大阪・京都)
氷雨の魔都巡り(東京) ほか)


加門七海「江戸・TOKYO陰陽百景」

講談社

2003年刊

 




○貧乏神・・文京区北野神社境内にある太田神社

 貧乏神は、弁才天(吉祥天)のお姉さんである黒闇天女
 



○富士塚の愉しみ・・

≪富士に登って、縁日で遊んで、買い食いし、縁起物を頂いて帰る。≫




○王子稲荷

 関八州・・相模、武蔵、安房、上総、下総、常陸、上野、下野の
 お稲荷サマの総元締め

 関東のお稲荷サマたちが、王子稲荷に集まるのが、
 12月31日、大晦日。



○墨田七福神

 隅田川の土手沿いにある
 三囲(みめぐり)神社、弘福寺、長命寺の神サマ長屋

 白髪神社、向島百花園、鐘ヶ淵にある多聞寺




○銀座八丁のお稲荷さん

 銀座一丁目から八丁目まで、一丁目毎にお稲荷サマがいる。

 『大銀座まつり』の日だけ、全部の神社にお参りできる。





 遺跡関係者たちの間で、いわれているのは、

 「三尺下は江戸の華」

 東京の地面1メートルほど掘り返したら、
 そこには江戸時代の遺物がゴロゴロ転がっている。





<目次>
1 ぜひ行ってみましょう。
(貧乏神―名前で嫌わないでね、福授けるから
富士塚―ご利益抜群。ミニチュア富士登山
柳森神社―駄洒落パワー炸裂!あなどるなかれ、おたぬき様 ほか)
2 行ってみます?
(今戸神社―かわいい?巨大招き猫が鎮座
銀座八丁のお稲荷さん―狐口密集地帯!?銀座を行く
秋葉原―最先端のPC街、その主は天狗だった ほか)
3 行きたいなら止めません。
(渋谷―犬が南向きゃ、魔物がのさばる!?
池袋―一度ハマると抜けられぬ。「袋」に溜まるモノあれこれ
上野―旧幕軍のサムライが徘徊!?お化けの宴会にご用心 ほか)


加門七海・豊嶋泰国「京都異界紀行 千年の魔都の水脈」

原書房

2000年刊



 琵琶湖に浮かぶ竹生島を振り出しに、洛中、洛外を巡る旅。



 冒頭の竹生島の縁起、インパクトありすぎです。

 伊吹山の神と浅井岳の神(浅井姫)が背比べして、浅井姫が勝った。
 
 それに怒った伊吹山の神が、浅井姫の首を切り落とし、

 その首が竹生島になったという?!



 平安京の大内裏のあたりには、縄文期以降の遺跡しかない。

 縄文遺跡は、それより上(北)に集中している。

 大内裏より南側の遺跡は、奈良朝後期以降のものばかり。

 つまり、平安京は、民族移動の終着点といえる。

 


 どきっとする話・・

 最後のページで、この旅の終わりに同行した編集者の方が、

 某神社で、病気回復の祈祷をした御札が地面に落ちていたので、

 ひょいと拾った。・・疫病神に憑かれたのか、その後1か月間

 原因不明の微熱が続いた、という。


 

 でも、周りにも3か月ほど咳の続いている同僚や、

 午前3時すぎまで眠れない・・のに、6時には起床するベテランや、

 首痛や肩痛が続くメンバーも多数います。





<目次>
琵琶湖から京都へ
洛中
京都から石清水八幡宮へ
異界紀行
旅を終えて

平将門は神になれたか (ウル叢書)

加門七海「平将門は神になれたか」(ウル叢書)

ペヨトル工房

1993年刊



 平将門が亡くなり一千年以上たったいまでも、
 将門を調伏するための様々なしかけがいたるところに張り巡らされている、といいます。

 
 明治になってから、明治政府は、将門を逆賊とみなし、
 神田明神に祀られていたその霊を秘かに本殿の外に移した。




 市川市の八幡にある八幡藪不知(やわたやぶしらず)・・
 
 この駅前の好立地が、再開発の対象外になり続けた理由。

 平貞盛の施した将門封じの陣のため、後代までそれを壊さず禁足地として
 残し続けた。
 このような呪術統治政策は、内密裡に全国にあるのではないか??? 
 



 将門は、日光から鎌倉につながるライン・・
 俵藤太、妙見に抑え込まれてきた。

 

 圧巻なのは、

 都内にある社寺をつなげると、北斗七星になること。

 この北斗は、天海によってしかけられ、将門の首と胴を分断している、という仮説。 




 遅ればせながら、というか、

 今更ながらですが、

 「帝都物語」も手に取らないといけませんね(+_+)




加門七海「東京魔方陣―首都に息づくハイテク風水の正体」

河出書房新社

1994年刊



 加門七海「大江戸魔方陣―徳川三百年を護った風水の謎」の続き・・


 江戸がそうであったように、 

≪東京は呪術都市である。

 日本は呪術王国だ。≫



 
 江戸幕府と、明治維新後の東京、各々で繰り広げられた呪術戦。

 徳川家康が江戸城を居城にしたのも、
 
 明治天皇が東京に来たのも、

 いまの皇居の場所が、

 目に見える人や土地を統治するだけなく、

 目には見えない結界をもち、目には見えない神と闘い、それを抑えるための城に

 ふさわしかったから。日本魔法陣の要であったから。


 
 
 呪術の世界観からみた日本文化論?!

 と思うと、とても面白いです。

 
 日本の呪術者は、過去の呪術を尊重するが、決してイニシアチブを取らせることはしない。

 取り込み、懐柔し、モノにする。


≪日本において、この法則にのっとらなかった外来文化や宗教は、
 ことごとく破れ去っている。

 日本の文化には独創がない。
 アレンジしかないとよういわれるが、日本に流入した文化の中で、
 オリジナル色が強いものほど寿命は短く、普及もしない。
 そして和風・和様といわれる形式を得られたもののみが、
 日本に定着できるのだ。≫
 
≪・・いえにしえの呪術師達は、空海にしろ天海にしろ、それをよぉく知っていた。
 そして彼らはその中で、他者の施した呪術、あるいは異国からきた神々を、
 自家薬篭中のものにしたのだ。≫




 徳川幕府は、呪術的世界も掌握し、他の勢力の台頭を許さなかった。


 
  

 

<目次>
日本魔方陣
(紀伊の秘密
鏡の国の魔方陣)
東京魔方陣
(調伏都市
東京の守護神
東京ハイテク魔方陣)


加門七海「大江戸魔方陣―徳川三百年を護った風水の謎」

河出書房新社

1994年刊





 「江戸は呪術都市である」

 江戸は、千年以上も前から、武蔵野の治世者によって受け継がれてきた、
 精密で、残酷な呪術システムがあった。


 江戸以前の為政者は、独自の理論で、この土地に結界を張り、聖地にした。


≪目に見える敵と、見えない敵と・・。

 その双方に対応できる堅固な城を築くことこそ、
 築城の奥義、護りのための兵法の奥義なのである。≫





≪都市計画は、すなわち呪術である。
 
 そして神社仏閣は、結界を作るためにある。≫

≪日本の社寺建築の真実の意味は、ただ神を祭り、崇めるためじゃない。

 神社と寺は、結界をつくるためにこそ、建てられたのだ。≫




 江戸の東側を守ったのは、

 東京の河川ぎわにある速玉系の熊野神社であった。

 熊野神社は、結界を意識する「隈野」神社である。

≪熊野の神は東京をあの世と隔てて、
 現世の中に立脚させる神でもあるのだ。≫



 ・・っていいながら、これまで住んだのは多摩川の西や、江戸川の東ばかり。
 
 結界の外しかありませんね~(^^ゞ




<目次>
四神相応(結界を捜しだせ
東京・熊野・魔方陣)
大江戸魔方陣(江戸の鬼門
江戸の魔方陣
江戸の呪術師)
日光魔方陣(武蔵野の地霊を顕現させよ
聖地・聖人・陣取り合戦)


加門七海 「怖い」が、好き! (よりみちパン!セ)

理論社

2010年刊





≪なぜ、お化けを見る人がいるのか。

 どうして、お化けは怖いのか。

 そして、なぜ人にはお化けが必要なのか。≫




 お化け・・・変性意識状態なのかもしれません。


≪でも、千年も二千年も前から私たちの隣にいたものたちは、

 本当に全部が全部、錯覚だったり、妄想だったりするのでしょうか。

 私たちの祖先は、幻覚を真実だと信じてしまうほど、

 頭が悪かったのでしょうか。≫




 私たちが、祖先の知恵から学ぶべきこと・・

≪私はその答えのひとつが「ままならないもの」に対する感受性だと思っています。≫

≪お化けほど「ままならない」ものはありません。

 突然、出てくるし、わけわからないし、場合によっては怖い目に遭わされたり、

 頼みごとされたり、憑いてきちゃったり・・≫


 この「ままならない」ものを、「ままならない」かたちのままで、保っていくこと。

 それこそが、学ぶべきことではないか。






<目次>
序章 人生には、お化けが必要です。
(「怖い」は、「楽しい」!
生きてること、を脅かされたら… ほか)
1章 ひっそり、うっすら。「境目」のこと。
(お化けは、同じ屋根の下にいた
「たそがれどき」と「かわたれどき」 ほか)
2章 つきあっても、わかりあえない仲なのです。
(キミほど、ままならないヤツはない!
出合っても、むやみに挨拶しないでね ほか)
3章 人の世はかくも狭く、せちがらい。
(怪奇!カカトアルキ発見
「お化け」の瓶詰め? ほか)
4章 魑魅魍魎蠢く、この豊かな世界。
(「名付け」という呪術
生者と死者とで守るルール ほか)

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