2013083122020000.jpg

 すみだトリフォニーホールにて、

 TGY合唱団と東京カンマーフィルハーモニー・・

 合唱とオーケストラが共演するコンサート。


 
 メンデルスゾーン「交響曲第2番」・・1時間を超える大作。

 600年前に生まれた教会音楽専用の楽器であったトロンボーンによる

 主題、印象的でした。



<曲目>
ベートーヴェン:カンタータ「静かな海と楽しい航海」作品112
エルガー:弦楽セレナーデ ホ短調 作品20
メンデルスゾーン:交響曲第2番 変ロ長調「讃歌」作品52

指 揮  松井慶太
合唱指揮 山本義人
独 唱  ソプラノ1 大柴朋子 ソプラノ2 長谷川実美 テノール 田口昌範

2013083122020000 (1)
スポンサーサイト
2013083122010000.jpg

 習志野文化ホールにて、船橋たちばな管弦楽団のコンサート・・


 船橋たちばな管弦楽団は、「2007年に千葉県立船橋高校オーケストラ

 のOB・OGを中心に結成したオーケストラ」。

 今日の3曲は、すべてロシアの作曲家のもの。

 2曲目のアレクサンドル・グラズノフ「ピアノ協奏曲第2番」は、

 日本初演!!!

 御法川さんのピアノも軽やかでした。


 「ショス5」「タコ5」の第4楽章・・

 いつ聴いても子供の頃の「部長刑事」のオープニングを思い出してしまいます(^^ゞ



 最後に、

 セーラー服の女子高生のみなさんが、受付などを手伝っている姿も良かったです。

2013083122010000 (1)



ピアノ:御法川恵里奈

指揮:井田勝大

チャイコフスキー スラヴ行進曲 作品31

グラズノフ ピアノ協奏曲第2番ロ長調作品100(国内オーケストラにおいて初演)

ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 ニ短調 作品47

 アンコール

グラズノフ キャラクターの踊り 作品68(バレエ『ライモンダ』より)


プラトン「パイドロス」(岩波文庫)・その2

藤沢 令夫 訳



 今回のギイシャ旅行中、再読したもの。

 プラトン「パイドロス 美について」



 青年パイドロスが、当時の雄弁家のリュシアスの「反恋愛論」なるものを聞きます。

 恋をすると、人は自分を抑制できず、正気ではいられなくなります。

 多くは欲望に負けます・・つまり、狂気に陥ります。

 そして、狂気が醒めた後は、後悔がやってきます。

 狂気と正気であれば、正気の方が人間にとってよいのだから、

 正気でいるためには、人が恋愛するのは、自分が恋をしている相手ではなく、

 恋をしていない相手から選ぶべきだ、といいます。

 いかにもソフィスト的な詭弁だと思いますが、

 これに対する、ソクラテスの反論と、その方法が、本書の肝になります。





そもそも議論するにあたって注意すること・・

≪それは、論議にとりあげられている当の事柄の本質が何であるかを、

 知っておかなければいけないということだ。≫

 でも、多くの人は、物事を考え始める際、

事柄の本質を知らないという事実に気づかず、知っているものと思い込んで

議論を進めるため、かみ合わないままである。



≪話や書きものの中で取り上げるひとつひとつの事柄について、

 その真実を知ること。

 あらゆるものを本質それ自体に即して定義しうるようになること。

 定義によってまとめられた上で、こんどは逆に、それ以上分割できないところまで、

 種類ごとにこれを分割する方法を知ること。≫



「話したり考えたりする力を得るために、

 この分割と綜合という方法」が大切である。

 「分割と綜合」こそ、恋人のように大切である、と。





狂気と正気・・


 狂気は常に悪いものなのか?

≪しかしながら、実際には、われわれの身に起こる数々の善きものの中でも、

 その最も偉大なるものは、狂気を通じて生まれてくるものである。

 むろんその狂気とも、神から授かって与えられる狂気でなければならないかれども。≫


 古来から、狂気(マニアー)は、恥ずべきもの、非難すべきものではなった。 

 むしろ、何事も技術を極めるためには、狂気(マニアー)こそ必要であった。

 

 まさに、パイドロスと出会う直前、

 ソクラテスは、いつものダイモーンが降りてきた、といいます。





真実在(イデア)・・

≪・・人間の魂は、どの魂でも、生まれながらにして、真実在を観てきている。

 ・・ しかしながら、この世のものを手がかりとして、

 かの世界なる真実在を想起するということは、かならずしも、すべての魂にとって

 容易なわけではない。≫


 多くのイデアは、忘れ去られた・・


≪けれども《美》は、あのとき、それを見たわれわれの眼に燦然とかがやいていた。≫


佐藤優・手嶋龍一「動乱のインテリジェンス」(新潮新書)

2012年刊



≪日本のインテリジェンスにとって最も重要な事項のひとつは、

 沖縄をいかに確保するかにかかっていると思います。≫


 日本の外部領域・・天皇信仰を持っていないのは、沖縄・・

≪歴史的な経緯が違う、自己認識が違う。

 そういうところを包摂できるのが帝国です。≫

≪外の力を包摂し、自己に吸収して、

 初めて生き残ることが出来る。

 
 かつてのような植民地を持つ形の帝国主義じゃなくて、

 品格のある帝国主義で自由貿易を基本としながら生き残るしかない。≫



 異質なものを包摂する「品格のある帝国主義」を目指す。






<目次>
第1章 日本の周縁で噴出するマグマ
(新・海国兵談
竹島をめぐる「日韓密約」疑惑 ほか)
第2章 中国、そのモラルなきインテリジェンス
(英国“ビジネスマン”の怪死
赤い貴公子たち ほか)
第3章 イランの鏡に映る日本外交
(会見写真から消えた男
二元外交の様々な顔 ほか)
第4章 イランの核、北朝鮮の核
(核開発、それぞれの狙い
北朝鮮・イランの密やかな絆 ほか)
第5章 アジア半球の新たな勢力地図
(「トモダチ」がやってきた
海兵隊は大型ヘリに乗って ほか)


柳美里「沈黙より軽い言葉を発するなかれ―柳美里対談集」

創出版

2012年刊




≪アメリカがどういう国家なのか、もっと冷静に見た方が良いのではないかと思います。

 エマニュエル・トッドの『帝国以後』でも触れられていることですが、

 第二次大戦における敗戦国の日本とドイツとでは、

 アメリカに対する見方が対照的です。

 ドイツはドレスデン空襲の残酷さに対する抗議を挙げている。

 核兵器は使われなかったかれども、それにも劣らぬような皆殺しの状況だったらしいです。≫(岸田)


≪広島・長崎の原爆投下は人類に対する犯罪であって、

 その犯罪に抗議しない日本も共犯者です。≫(岸田)















≪僕は今、雄ネコ3匹を飼っています。・・

 小動物って、餌をやって、お手洗いの掃除をすれば、

 そこでできた人間との関係を裏切ることがない。≫(佐藤)


 ・・人間は裏切るが、小動物は裏切らない。




<目次>
「震災と向き合うための『詩』の解体」 和合亮一(詩人)
「原発事故と「閉鎖的共同性」」 岸田 秀(精神分析者)
「3.11後の「日常」と「非日常」」 岩井俊二(映画監督)
「作品に描かれた「性」と「死」」 山本直樹(漫画家)
「ノンフィクションとフィクションの間」 原 一男(映画監督)
「死者に向けて書くということ」 佐藤 優(作家)
「テレビ界の閉塞と女性キャスター」 今野 勉(ディレクター)
「書くという仕事と演じるという仕事」 寺島しのぶ(女優)
2013083020470000.jpg


 久保田千陽さんのピアノに、

 村柗友希子さんのソプラノ・・

 天井が吹き抜けなので、音響的に厳しい中、

 素晴らしかったです。


♪ちいさな光が 歩んだ道を照らす

 希望のつぼみが 遠くを見つめていた

 迷い悩むほどに 人は強さを掴むから 夢をみる

 凛として旅立つ 一朶の雲を目指し

 ・・坂の上の雲/Stand Alone より



 いただいたパンフにあったとおり、

≪それにしても今夏の暑さはこたえた。雨の降り方も尋常ではない。・・

 都心の騒音の中にあって音楽が聴けるだけでも幸せなのかもしれない。≫




♪曲目♪
ジョージ・ガーシュイン:サマータイム

久石譲:人生のメリーゴーランド

久石譲:坂の上の雲/Stand Alone

新井満:千の風になって

ジャコモ・プッチーニ:『ラ・ボエーム』より「私が街を歩くと」

ジャコモ・プッチーニ:『ジェンニ・スキッキ』より「私のいとしいお父さん」

ジョージ・ガーシュイン/久保田千陽編曲:ラプソディインブルー


♪出演♪
ピアノ  : 久保田千陽
ソプラノ : 村柗友希子

♪時間♪
12:05~13:00
 珍しい女子4人組のトロンボーン・カルテット・・Trombone Quartet TINTS

 今年で結成10周年とのこと。

 赤レンジャー:中村 友子

 青レンジャー:小宮山 碧

 黄レンジャー:小和田 有希

 桃レンジャー:中村 弥生


 トロンボーンとはどういう楽器か、

 トロンボーンの歴史、
 
 楽器の特徴・・グリッサンドと、
 
 この奏法を使った曲・・『北酒場』?!の演奏など。

 とっても楽しいトロンボーン・コンサートでした。






<曲目>
・オーシャンゼリゼ/J.ダッサン

・日本の四季
 花/滝廉太郎
 夏の思い出/中田喜直
 夏は来ぬ/小山作之助

グリッサンド
・シャウティンリザトロンボーン
・細川たかし/北酒場

・歌劇『カルメン』より
 闘牛士の歌/G.ビゼー

・映画『ティファニーで朝食を』より
 ムーンリバー/H.マンシーニ

・映画『サウンド・オブ・ミュージック」より
 私のお気に入り/R.ロジャース

・故郷/岡野貞一(高嶋圭子編曲)

・ブラジル/A.バホーゾ

 アンコール

・天国と地獄

・坂本九/見上げてごらん夜の星を
     上を向いて歩こう
     




音楽のよろこび

レナード・バーンスタイン「音楽のよろこび」・・The Joy of Music 

吉田 秀和 訳

音楽之友社

昭和41年刊






ベートーヴェンの《第5交響曲》の節より・・

≪・・ベートーヴェンは、自分の主題に忠実な、絶対になくてはならないう音符を

 発見するという才能の点で、彼以前の、あるいは以後のいかなる作曲家よりも

 すぐれていた、とぼくは思います。

 しかも、こんなすばらしい才能にめぐまれた彼でさえ、この、それでなくてはならぬという

 必然性を発見するためには、非常に苦しんだのです。

 音符だけではありません。

 リズムも、クライマックスも、ハーモニーも、楽器の配分もそうでなければならない。

 いまぼくたちが追求しようとしているのは、このような彼の苦悩のあとなのです。≫



 
 たとえば、《第5交響曲》第2楽章の冒頭のメロディは、14通り書かれている。

 実に、8年間に14通りも作曲している。

 そして、主題が決まった後に、第2の苦しみ・・この主題に交響曲としての

 意味を付与する仕事が始まる。




≪ところで皆さん、ベートーヴェンの交響曲を聞いていると、これは最初から滞みなく、

 流れるように、書かれたに違いないという感じを受けるでしょう。
 
 ところで実際はそうではなかった。≫

≪彼は消しては書き、消しては書き、ついに破りすて、あるいは1頁書きあげるまでに

 20回も手を入れている。≫

 自筆の楽譜のコピーが載っていますが、実にたくさんの訂正があります。

≪あまりに何度も書き直したので、最後に書く場所がなくなってしまったのですね。

 彼は、頁の下に脚注のように音符を書きこまなければならなかった。≫


≪・・ベートーヴェンの原稿は、精神のすさまじい闘いについての

 血まみれな記録といいましょうか。

 彼は、この気違いじみた楽譜を書きはじめる前の3年間に、

 すでに何冊もの帳面をスケッチでいっぱいにしているのです。≫




≪この1楽章のおかげで、ベートーヴェンは交響曲の旅の終りへと到達することが

 できました。

 こういう苦しい戦いの連続であった彼の一生を想像してごらんなさい。

 楽章につぐ楽章、交響曲また交響曲、そしてソナタ、カルテット、コンチェルトが
 
 次々に続く。

 たえまなく模索し、書き捨てながら正確でなければならぬという信念のために

 彼は全生涯を捧げたのです。

 これこそ、偉大な芸術家の神秘をとく鍵といえるでしょう。≫




≪自分自身にも、他の誰もなぜだかわからないけれども、

 ある音符がもうひとつの音符の次に必らず続かねばならないということを確かめようとして、

 自分の生涯を、あるだけの精力で使い果たす。

 これは、人生の過ごし方としてはずいぶん奇妙なものかもしれません。

 しかし、作曲家は、こうすることによって、この世界に何か正しいものがある、

 常に抑制し、一貫してそれ自身の法則に従う何か、

 ぼくたちが信じることができ、けっして絶望させない何かがあるという感じを

 最終的にぼくたちに与えてくれるのだ、

 と考えれば、これは奇妙ではけっしてないのです。≫


<目次>
 
 序論 適切な方法 ……………………………………………………  3
 
 架空の会話
  ロッキー山脈での自由討議 ……………………………………… 13
   第1景 なぜベートーヴェンなのか? 
   第2景 意味とは,どういう意味? 
 
  あの偉大なアメリカの交響楽にいったい何が起こったのか? 31
  なぜ2階に駆けあがってガーシュインぶしを書かないのか? 46
 
 間奏曲 カリフォルニア州アパー・ダビング …………………… 59
 
 オムニバス形式による7篤のテレビ用台本
 
  ベートーヴェンの《第5交響曲》 ……………………………… 67
  ジャズの世界 ……………………………………………………… 89
  指揮法 ……………………………………………………………… 118
  アメリカのミュージカル ………………………………………… 149
  現代音楽入門 ……………………………………………………… 180
  ヨハン.ゼパスチャン.バッハの音楽 ………………………… 223
  何がオペラを大きく(グランドに)しているか? …………… 263
 
 訳者あとがき ………………………………………………………… 303
 
 
 



佐藤優・井戸まさえ「子どもの教養の育て方」

東洋経済新報

2012年刊



≪大事なのは、机に向かう習慣をつけることと同時に、

 とにかく本を読む癖をつけさせることだと思います。≫(佐藤)


 まず、絵本

 次に、神話がいい。

 日本の神話だけでなく、ギリシア神話やロシア神話、ペルシア系の神話など。

 ユング心理学では、個人の心・魂というものを、
 
 「意識」「個人的無意識」「集合的無意識」に分けている。

 「意識」はごく上層の部分にすぎず、
 その下に、「個人的無意識」、
 さらにその下に、「集合的無意識」が存在する。

 神話には、この無意識の世界があらわれている。





 小学校4年生から大学生まで・・

≪学校以外で毎日3時間、机に集中して向かうことができること。

 これが僕が考えるところの標準的な努力です。≫(佐藤)



≪外国語は英語にプラスして、中国語が必要です。

 それは、世界の5人に1人が中国人だから。

 しかも、中国は非常に大きくなってきているので、

 中国との関係なしにこれから日本人は生きていくことはできないのです。

 われわれの子どもの世代は、中国語を学ぶ必要が絶対に出てきます。≫(佐藤)





酒井順子『この年齢(とし)だった!』



加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』



綿矢りさ『ひらいて』



角田光代『対岸の彼女』






<目次>
第1部 対談「子どもの教養の育て方」
第1章 「頭のいい子」はどう育つ?――子どもを本好きにさせるには
【読書・読む力】【書く力】【聞く力】【話す力】【家庭学習】【習い事】
第2章「勉強のできる子」はどう育つ?――受験を賢く乗り切るには
【受験勉強】【中学受験】【高校受験】【大学受験】【社会人】
第3章「やさしい子」「しっかりした子」はどう育つ?――社会で生き抜く力を育てるには
【情操教育】【家庭環境】【ゲーム】【社会で生きる力】
第2部 『八日目の』で家族と子育てを語る
第4章 佐藤優、『八日目の蝉』で親子問題を語る
第5章 座談会「佐藤優×井戸まさえ×4人の女性たち」
特別付録1 本書に登場する書籍リスト
特別付録2 佐藤さん、井戸さん教えてください! ――子育てにまつわる50の相談


齋藤孝「大人の精神力」(ベスト新書)

ベストセラーズ

2013年刊



≪「精神力とは慣れである」≫

 初めてのことに対しては、誰でもストレスを感じる。

 だから、「慣れればできる」という意識があると、

 ストレスは軽減できる。




≪教養というのは、物事を知っているかどうかですが、

 精神とは身についているかどうか。≫



≪心は毎日揺れるが、精神は揺るがない≫

 落ち込んだり、やる気がでたり出なくなったりする心に左右されるのではなく、

 自分の軸になる精神を持つ。


 

≪精神力というものは自分ひとりで作るものではありません。

 誰かの、あるいはある集団の精神を引き継いでいくものです。≫






≪若いうちから孤独になる癖をつける≫

「独立の気力なき者は必ず人に依頼す、

 人に依頼するものは必ず人を恐る

 人を恐るる者は必ず人にへつらうものなり。

 常に人を恐れ人にへつらう者は次第にこれに慣れ、

 その面の皮鉄の如くなりて、恥ずべきを恥じず、

 論ずべきを論ぜず、人をさえ見ればただ腰を屈するのみ。」福沢諭吉『学問のすすめ』



<目次>
第1章 バランス=「中庸力」を養ってストレスをなくす
第2章 暗誦によって、心の軸になる言葉を身につける
第3章 『論語』、ゲーテ…名言の引用で精神の軸を築く
第4章 活字で知性の土台を作り、想像力を鍛える
第5章 40代で身体をギアチェンジして長持ちさせる
第6章 自分の心を整えるための習慣を身につける
第7章 長寿社会の人生設計もイメージから
第8章 人間の強さは、単独者でいられるかどうか
第9章 幸福“観”を養うことが、幸福“感”を広げる
第10章 日本人がもともと持つ「ゆる神」バランスを持続

PAGETOP