史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち [ 飲茶 ]
飲茶「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」(河出文庫)

2016年刊



 東洋哲学の本質、丸わかり。

 飲茶さん、素晴らしいです(^^♪





 西洋哲学は理解できる。もちろん西洋哲学も「難解」のイメージはあるが、

 それは「理解が難しい」のであって、「不可能」なのではない。

 しかし、東洋哲学は、どんなに時間と労力をかけて学ぼうと、むしろ時間と労力を

 かけるほど「理解」から遠のいていく。

 なぜなら、東洋哲学とは、「学ぶこと」では決して理解に達することはできないものであるから。




 西洋哲学が、「真理」に到達すべく、先人の論を乗り越え、より優れた論を求め、

 高みへ高みへと一歩ずつ登っていくイメージである。

 一方、東洋哲学は、ある日突然、「真理に到達した!」と言い放つ不遜な人間が現れ、

 その人の言葉や考え方を後世の人たちが学問としてまとめ上げたものであるといえる。




 西洋哲学が、「世界の根源とは何か」「絶対的に正しいことは何か」といった、

 「人間の外側」にある「何か」について考えた。

 一方、東洋哲学は、それとまったく異なり、「自己」という「人間の内側」にある

 「何か」について考えた。

 つまり、東洋と西洋は、「関心のベクトル(方向性)」がちょうど逆だったのである。






 東洋哲学が到達した「真理」とは何か。

 それは「自己(私)の本質」についての偉大な洞察である。

 しかし、この「真理」は、「知識」としてみんなで共有することができるものではなかった。



 だから、

 東洋哲学では、聞き手が「あなたの言っていることを理解した。わかった」と言ったとしても、

 「いや、おまえは、ホントウはわかっていないのだ」とその理解を否定するという

 ヘンテコな場面が生じる。

 なぜなら、東洋には、「知識として知っただけでは、ホントウにわかったことにはならない」

 と考える独特の風習があるからだ。



 つまり、東洋では、知識を持っていることも明晰に説明できることも、

 「知っている」ことの条件に含まれない。

 なぜなら、東洋では、「わかった!」「ああ、そうか!」といった体験を伴っていないかぎり、

 「知った」とは認めらないからだ。

 
 「体験というものは、原理的にいって他人に伝達不可能である」


 江頭いわく、

「生まれたときから目が見えない人に、空の青さを伝えるとき何て言えばいいんだ?

 こんな簡単なことさえ言葉にできない。だから俺、もっと頑張るよ」



 東洋哲学は、「頑張る」しかない。

 仏教における様々な戒律、禁欲的な生活規則などを守ったりして。

 しかし、そんな戒律で得られることはたかがしれている。

 戒律などは・・・ウソ、方便にすぎない。

 ウソも方便。でも、これこそが東洋哲学の本質である。

 「説明による伝達不可能性」という致命的な問題を抱える東洋哲学は、手段を選ばず

 「ウソ(方便)」という反則技を持ち込んだ。

 しかし、このウソは効果満点。人生が360度ひっくりかえってしまうほどに効いた。

 東洋哲学を、この「ウソ(方便)」に惑わされて、非科学的と単純に評してはならない。

 これらは、「体験的理解(悟りの境地)」を起こすために2500年かけて洗練され

 続けてきた人類の遺産、道具主義に基づく偉大な哲学体系なのである。







≪ある禅師が悟ったとき、周囲の人たちは彼にこんなことを聞いた。

 「悟るとどうなるのですか? 何が起こりましたか? まず何をしましたか?」

 その禅師はこう答えたと言う。



 「別に何も変わらなかったよ。ただ『茶』を一杯所望しただけさ。

  だってお茶を『飲』んで目を覚まし、いまを味わって生きる。

  それ以外ほかに何かすることがあるだろうか」≫





<目次>
第一章 インド哲学 「悟りの真理」・ヤージュニャヴァルキヤ、釈迦、龍樹
第二章 中国哲学  「タオの真理」・孔子、墨子、孟子、荀子、韓非子、老子、荘子
第三章 日本哲学  「禅の真理」・親鸞、栄西、道元、十牛図
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 パスポートの更新のため、千葉駅へ。

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 駅にやたらと新しいお店があるな~、と思っていたら、

 エキナカ「ペリエ千葉」が、11月20日にオープンしたばかりでした。

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 早めに着いたので、コモンカフェにて朝食・・
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 パスポート申請後、「カワシマパン」さんにて、

 食べるマックスコーヒーこと、「マックスコーヒーパン」を買って会社へ(^^♪
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ユリイカ2016年9月号​
ユリイカ 2016年 9月号 特集 新海誠 -「ほしのこえ」から「君の名は。」へ 【ムック】
ユリイカ2016年9月号 特集=新海誠 -『ほしのこえ』から『君の名は。』へ-

青土社

2016年刊





 映画『君の名は。』または、新海誠についての評論集。



 この夢のような世界 / 土居伸彰 ・・

≪新海は、自分のアニメは現実で受けた傷の治りを少しだけ早くしてくれる

 バンドエイドのようなものであればよいと話している。

 新海誠がそのために実行するのは、私たちの日常そのものからカタルシスを生み出すことだ。

 現状に何か不満や不幸を感じるとするのならば、その感情自体を十分に味わい尽くし、

 エナジーへと変換できるようにすることだ。

 それゆえに、新海作品の本質は、『彼女と彼女の猫』『ほしのこえ』『秒速5センチメートル』

 『言の葉の庭』、そしてなにより新作の『君の名は。』といった、私たちが生きる日常に近い

 シチュエーションで繰り広げられる作品において最も発揮されることになる。≫





 新海誠を「ポスト宮崎駿」「ポスト細田守」と呼ぶのは金輪際やめてもらいたい。 / 飯田一史
 
≪新海にとって、別れや喪失は当然のことだ。

 成長し、次に進むには必要なことだと思っていたふしすらある。≫



≪新海が描きたいことは、宮崎駿が映画にしていないことでもある。

 それがたとえば村上春樹の初期作品から来ているというアスナの寂しさ、孤独さだ。≫




 新海さん自身、『星を追う子ども』について、

≪「別れ」をテーマとしてあつかっているのは、それが人生で避けようのないことだからです。・・

 どんなに愛しあっている夫婦であっても、最後は別れなければならない。


 追い続けるんですが、星だから届かないんです(笑)。 ≫





<目次>
・私が出会った人々*9
故旧哀傷・高原紀一 / 中村稔

・記憶の海辺——一つの同時代史*17
海辺のカフカ あるいはつとめを終えること / 池内紀

・詩
「自由」詩概観 / 四元康祐
油蝉 / 和合亮一



特集*新海誠――『ほしのこえ』から『君の名は。』へ



・インタビュー
“かたわれ時”に出逢うもの / 新海誠 聞き手=中田健太郎
ふたりの声が合わさるとき / 神木隆之介 聞き手=編集部
音の走る場所 / RADWIMPS(野田洋次郎・桑原彰・武田祐介)

・『君の名は。』とここにあるもの
新海誠のクラウドメディア / トーマス・ラマール 訳=大﨑晴美
古代を橋渡す / 木村朗子
ぼくたちはいつかすべて忘れてしまう――『君の名は。』と『シン・ゴジラ』について / さやわか
彗星の流れる「風景」 『君の名は。』試論 / 渡邊大輔
新海誠の「風景」の展開 / 河野聡子
新海誠の結節点/転回点としての『君の名は。』 / 石岡良治

・アニメーションという“光”のかたち
色彩と陰影の向こうに / 丹治匠+中田健太郎
横切っていくものをめぐって / 中田健太郎
この夢のような世界 / 土居伸彰
“新海誠らしさ”とは何か / 藤津亮太
新海誠を「ポスト宮崎駿」「ポスト細田守」と呼ぶのは金輪際やめてもらいたい。 / 飯田一史

・ふたたび〈風景〉へ
はじめに声ありき 『彼女と彼女の猫』論 / 大久保清朗
中味のない風景 新海誠と風景の「北関東性」をめぐって / 畠山宗明
憧憬の鎮まる場所へ 新海誠作品の根底を貫くもの / 大野真
緑の領域 『言の葉の庭』における光と影の中間的表現 / 細馬宏通
砂漠の世界でのもつれ合い / イアン・コンドリー 訳=増田展大
多挙動風景 動く絵画‐写真としての新海誠 / 荒川徹

・セカイ系から遠く離れて
新海誠主要作品解説 / 渡邉大輔



・今月の作品
伊口すみえ・草野青人・村崎友里恵・呉基禎・四塚麻衣
選=三角みづ紀

・われ発見せり
ラスト・ネヴァー・スリープス / ニイマリコ

FinTechの衝撃 [ 城田 真琴 ]
城田真琴「FinTechの衝撃」

東洋経済新報社

2016年刊



 「銀行の機能は必要だが、銀行は必要か?」(ビル・ゲイツ)


 「次の10年で金融サービスセクターの支店と行員は最大で50%減少する。

  楽観的なシナリオでも20%は減るだろう」(英国バークレイズ銀行:アントニー・ジェンキンズ)


 「最も破壊されるリスクの高い業界は銀行業界」




 モバイル・シフトがもたらすもの・・

 スマホやタブレット端末などの普及による「モバイル・シフト」によって、

 送金や振込、残高確認などが可能になり、わざわざ銀行の支店に出向かなくてもよくなった。

 ・・実際、この1年、一度も支店に行ったことがないどころか、

 95%ほどがカード利用なので、ATMでさえ利用していません((+_+))




 フィンテックの数多くのサービスの中で面白いものの一つは、

 マーケットプレイス・レンディング。

 借り手がウェブでローンの申し込みを行う。

 申し込みの際は、氏名・住所・融資希望額・用途・年収などを入力する。

 申し込みを受けたマーケットプレイス・レンディング事業者は、ウェブ上で融資の可否を

 自動的に判断し、金利と毎月の返済額を提示する。

 レンディングクラブの場合、借り手の信用力をA(平均金利:年7.17%)から

 Gランク(年26.00%)までの7段階に格付けし、証券化した上で個人投資家に販売する。

 投資家から集まった融資額が借り手の希望額に達すると、融資業務の実行主体はレンディングクラブ
 
 と提携している銀行に移り、銀行が融資を実行する。

 マーケットプレイス・レンディングにおいては、事業者は借り手の審査は行うものの、

 借り手と貸し手を結びつける異なる仲介者であり、実際に借り手に資金を提供しているのは、

 投資家ということになる。

 


 中小企業向けオンラインレンディング:バランスシート・レンディング

 大手銀行や中小企業が融資を引き受けない層に対して、バランスシート・レンディング事業者

 が独自の与信審査アルゴリズムの適用により、迅速かつ低コストで融資を引き受けることができれば、

 今後も利用者は拡大する。

 ・・バランスシート・レンディング事業者は、テクノロジー面で大手銀行と差別化は図っているものの、

 大手銀行がその気になりさえすれば、すぐに追随できるはずである。さらには、買収のターゲットにもなる。






 画期的なのは、海外送金の手数料を大幅に引き下げた、「トランスファーワイズ」

 トランスファーワイズは、海外送金したい人と海外からのお金を受け取りたい人を、
 
 同一国内でマッチングさせることで、実際には国際送金を行うことなく、同一国内に閉じた送金とする。 

 国内送金だけで完結させることで、為替手数料を抑えることができる。




 
 ネオバンクと既存銀行との関係・・

 ネオバンクは、システムをゼロからスクラッチで開発するようなことはしない。

「コアシステムは他社のレガシーシステムと接続する必要がある。

 このため、すでに実績があり、金融規制をクリアしている汎用製品を使用した方が監督官庁も安心する


 ネオバンクは、ユーザーが直接利用するフロント部分のみを開発し、

 バックエンド部分は提携する銀行のシステムを利用する。

 ユーザー体験の向上に徹底的にこだわり、非常に洗練されたクールなスマートアプリを提供する。

 ネオバンクは、通常の銀行が徴収する各種手数料を無料としている。

 ネオバンクは、既存の銀行にはない「顧客目線に立ったサービスとは何か」がわかっている。

 そのため、既存銀行の買収対象となりやすい。







<目次>
第1章 なぜ今、フィンテックなのか?
第2章 フィンテックサービスの実際
第3章 フィンテックの核心技術「ブロックチェーン」
第4章 金融機関のフィンテック戦略
第5章 モジュール化する金融サービス
第6章 日本におけるフィンテックの方向性

まるわかりFinTechの教科書 [ 丸山隆平 ]
丸山隆平「まるわかり FinTechの教科書」

プレジデント社

2016年刊





≪日本の金融基盤は、アメリカに比べても、いや世界中と比べても、

 格段に安定しており、堅実である。・・

 顧客の不便や不満がなかなか顕在化しないうえに、革新よりも安定を求められている。≫

 そのため、金融業は改革のスピードが「遅い」業種にみえてしまう。

 一方、IT業界は「速い」業種の代表である。

 つまり、フィンテックとは、

≪「遅い」金融業界と、「速い」IT業界が組み合わさり、「相乗」することで新しい

 サービスを生み出す動きである。

 そしてそれによって、多くの人が潜在的に抱えている、お金にまつわる不便や不満を

 解消するサービスを生み出す可能性をもっている。≫



 フィンテックの需要者 = 金融産業

 フィンテックの供給者 = IT産業


 つまり、需要者である金融機関は、フィンテックという新しい道具を、イノベータである

 大手ベンダーやベンチャービジネスなど、IT分野のサービス供給者から提供を受けるという構図である。

 そして、金融機関は、それらの技術を使って、企業や個人の顧客への新しいサービスを提供する。



 フィンテックは、インターネットにあらゆるものがつながる「IoT」ならぬ、

 「IoF」(Internet of Finance)とも呼べる現象である。 


 フィンテックによって、金融業は「サービス業」になっていく。



 フィンテック法案・・「情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための銀行法等の

 一部を改正する法律」、2016年3月に閣議決定、5月25日国会で成立。
 
・今まで銀行が提供していた預金、決済、送金などの金融サービスを、銀行以外の企業が担い、

 提供するようになっていくことが一番のポイントである。

・日本は海外に比べて、銀行口座の保有比率が高い。海外では銀行口座を保有していない人が

 フィンテック企業のサービスを利用するというかたちで拡大してきた面もある。

・これまでは規制によって制限されてきた、金融機関によるIT企業への出資が緩和された。

 銀行の子会社が、勘定系システムをはじめとする決済関連システムにとどまらず、

 フィンテックなどにおよぶIT関連の業務受託の範囲を、どんどん増やしていいということを意味する。  

・現行法では、銀行持ち株会社にできることは、子会社の経営管理に限られていたため、

 持ち株会社自身がグループ全体の資産運用や共通システムの管理などの業務執行を行うことが

 できなかった。それが、持ち株会社が、IT技術開発まで含めた業務を行うことが可能になる。












<目次>(より抜粋)
第1章◆銀行法改正のインパクト――金融庁が思い描く日本版フィンテック
01 銀行法改正で、日本でも本格的にフィンテックが動きだす
03 IT企業と金融機関のかかわりはどう変わっていくのか
06 銀行法改正のポイント――仮想通貨への対応……etc.

第2章◆仮想通貨ビットコインの実像と、ブロックチェーンの可能性
09 仮想通貨、ブロックチェーン、ビットコイン、暗号通貨の関係
12 ブロックチェーン技術の応用
14 ブロックチェーンの健全な発展を目指す業界活動を牽引――bitFlyer……etc.

第3章◆アメリカにおけるフィンテック誕生の背景と実例
18 オンライン決済で銀行業を再発明―PayPal
19 小さい店でも簡単・低価格でカード決済を導入できる―Square
21 6分で審査する無担保・オンライン融資―Kabbage
23 不特定多数から出資を募るクラウドファンディング―Kickstarter……etc.

第4章◆フィンテックとは何か
27 フィンテックはどのように登場してきたか
28 スマートフォンの普及によるフィンテック誕生の地盤形成
31 フィンテックを支えるテクノロジーAPI
33 銀行・証券マンの仕事はどう変わるのか?……etc.

第5章◆日本版フィンテックを支えるベンチャー企業
35 ファイナンスの隙間を埋めるソーシャルレンディング―Maneo
36 ネットとリアルの相乗効果で住宅ローンの借り換えをサポート―MFS
38 コンサル業を軸足にフィンテックにも目を光らす―メタップス
40 フィンテック産業をリードする先駆者―マネーフォワード……etc.

第6章◆国内大手ITベンダーのフィンテックへの取り組み
45 “全方位的"にフィンテックに取り組む―NTTデータ
46 ブロックチェーン技術の実装で先行―野村総合研究所
48 地方銀行のフィンテック対応に貢献する―日本アイ・ビー・エム……etc.

第7章◆フィンテックに向き合う金融機関の本気度
50 ベンチャーのサービスとも積極的に提携―みずほフィナンシャルグループ
51 独自仮想通貨の開発も―三菱UFJフィナンシャルグループ
52 大手ベンダーからベンチャーまで広い視野で―三井住友フィナンシャルグループ
53 信用金庫はフィンテックをどうとらえているか―西武信用金庫、東京東信用金庫
55 1億米ドルのフィンテックファンドの運用を開始―楽天グループ……etc.

日本の論点(2017〜18) [ 大前研一 ]
大前研一 日本の論点2017-2018

プレジデント社

2016年刊



 トランプ大統領誕生の背景・・

≪資本主義陣営も共産主義陣営も第三世界も空中分解し、

 もはや倒れるものは自分しかないとなれば、どうしても内向きになる。

 そして内向きに小さな秩序を求めようとすると、歴史やナショナリズムという

 軸足に行き着きやすい。≫


 しかし、

≪もしアメリカ人がメイド・イン・アメリカの商品や食料品しか買えなくなったとしたら、

 生活コストは今の10倍以上になるだろう。

 トランプ氏が主張する世界が実現したら、本人は諸悪の根源として葬り去られるに違いない。≫

≪我々はグローバリズムの恩恵にどれだけ浴しているか、

 グローバリズムに反する施策で自国の産業や雇用、労働者を守ることでどれだけ甚大な

 ダメージを被るのか、声を大にして言うべきなのだ。≫

≪社会が右傾化し、誤ったポピュリズムが横行する時代だからこそ、

 冷静さを失わずに、グローバリズム経済の受益者たる自分、あるいは自分の会社、

 自分のコミュニティというものを一つ一つ確認し、理解する必要がある。≫





Strategy1 セカンドライフは8万時間の自由時間がある。何をしますか?

 リタイア後、80歳余まで生きるとしたら、

 セカンドライフは15~20年ある。

 自由に使える時間が一日12時間あるとして、20年間で約8万時間。

 「セカンドライフは8万時間の自由時間がある。何をしますか?」


 老後にやりたいことを書きだしてみる。

 といっても、たいていの人は、7つや8つしか思いつかない。

 それでは足りない。

 少なくとも20個ぐらいは、やりたいことを持っておかないと、

 セカンドライフの8万時間はもたない、というのが大前さんの持論。

 春夏秋冬、朝昼晩、晴れの日も雨の日も何かしら楽しめるためには。

 まず一人でやることを10個。仲間と一緒にやることを10個つくる。

 そして、リタイア後にやりたいことがあったら、今すぐ始めるのが正解である。





Strategy2 巨大ビジネス創出! わが新・経済理論「アイドルエコノミー」

 
 ここの「アイドル」とは、idolではなく、「空いている」の方のidle。

 ウーバーが、高額のタクシー業界を恐慌に陥らせたような変化が続々起こる。

 システム業界においても、日本IBMやアクセンチュアなどに頼むと、

 1人月300万円ほど取られてしまうが、同じ仕事をネットで発注すると、

 安ければ3万円、高くても10万円程度ですむ。

 フィリピンやウクライナ、ベラルーシなど収入レベルの低い国の職にありつけなかった

 ハッカーやIT猛者が海の向こうの「まともな」仕事に飛びついてくる。 





Strategy5 ビールだけじゃない、日本企業のグローバル化が〝周回遅れ〟の実態

 グローバル化に乗り遅れた企業がやるべきこと。

 世界のマーケットは、M&Aを勝ち抜いた巨大プレイヤーに占められている。

 海外に出ていくなら、利益率が20%以上なければ、資本市場から資金を調達できないので

 買収を繰り返し力が出てこない。

 一歩後退、二歩前進のつもりで、20%程度の株をグローバル企業に持ってもらう。

  




<目次>
巻頭特別企画 日本を救えるのは“知性"のみ 右傾化する世界をどう生きるか

sideA 知性の復権が日本を救う

Strategy1 セカンドライフは8万時間の自由時間がある。何をしますか?
Strategy2 巨大ビジネス創出! わが新・経済理論「アイドルエコノミー」
Strategy3 直伝! 「アイドルエコノミー」実践法
Strategy4 日本を大好きになる外国人旅行者が日本経済を底上げする
Strategy5 ビールだけじゃない、日本企業のグローバル化が〝周回遅れ〟の実態
Strategy6 世界的な大企業で続発! データ偽装問題は、なぜ起こるか?
Strategy7 怨念を残すような〝選択と集中〟が東芝の不正会計を生んだ
Strategy8 ゴーン社長が三菱自動車を買う真の狙い
Strategy9 東証一部上場するも、見えない郵政三社の未来絵図
Strategy10 アベノミクスの景気浮揚効果を阻む〝低欲望社会〟の現実
Strategy11 伊勢志摩サミットで〝後味の悪さ〟しか残せなかった安倍首相
Strategy12 ホンハイの買収申し出を受け入れたシャープの甘い認識
Strategy13 日本には核兵器を開発するだけの能力があるのか
Strategy14 なぜ老人ホームや介護施設で〝虐待〟が増加しているのか

コラム 大前流「自分を変革する」三つの方法

SideB 衆愚政治を招くポピュリズム

Strategy15 世界を席巻するポピュリスト旋風は、どこまで広がるのか?
Strategy16 ドナルド・トランプの過激発言はなぜ米国民に受けたのか?
Strategy17 「世界一」だけをつくるイタリアの地方創生法
Strategy18 中国バブル崩壊から「世界大恐慌」へ飛び火する可能性
Strategy19 パナマ文書は氷山の一角、今後も続く税逃れの手口
Strategy20 大国のリーダーが一目置くメルケル首相のリーダーシップ
Strategy21 蔡英文・新総統誕生、中台関係はどう変わるか
Strategy22 〝アイドル〟スー・チー氏はミャンマー国民を満足させられるか?
Strategy23 ロシアはなぜ、IS掃討を名目にシリアに軍事介入したのか?
Strategy24 “Change"“Yes We Can"――オバマはアメリカをどう変えた?

定年が楽しみになる生き方 [ 吉越浩一郎 ]
吉越浩一郎「定年が楽しみになる生き方」(WAC BUNKO)

ワック

2011年刊




 「ワーク・ライフ・バランスが取れない人は仕事ができない」

 逆に、

 「仕事ができる人でないと、ワーク・ライフ・バランスがとれない」




 「ヨーロッパの人が言う仕事の対極とは”遊び”であり、

  日本人の言う対極は”休み”」である。

 でも、これは、日本のホワイトカラーが「つるはし仕事」をしてしまっているから。




 人生の中で最も重きを置くべきものは、

 自分の「家族」であり「家庭」である。少なくとも、そこがすべての出発点になる。



 仕事=ゲームと考えていた人にとって、定年は単に一つのゲームが終わっただけのこと。

 そう割り切って、これからの人生を楽しむために、貯えていたお金と体力で、

 新たなゲームに進んでいくことができるのです。

 特に、「体力」はとても大事で、人生、すべての基礎になっている。


 だから、

 仕事ができる奴ほどよく眠る。

 実際、ヨーロッパのトップエグゼクティブは、皆よく眠っている。

 体力を温存した上で、仕事をしていく方法を知っている。

 頭のキレもよくなり、なにより意力・気力・ヤル気が違う。




 
 定年後の人生は、「本生(ほんなま)」である。

 「本生」は、生まれてきて本当に良かったという人生の幸せを改めて感じつつ、

 残された人生を楽しく過ごす時期という意味である。


 
 人脈は、定年退職で跡形もなく消える。

 社内でしか通じない「共通言語」は使えなくなる。


 定年後に無理して働く必要はない。

 退職金と厚生年金をベースに、月々20~30万円程度の年金で夫婦二人生活をする。

 この限られた条件の中で、楽しみや幸せを感じる生活を見つけることが大事である。





<目次>
まえがき
第1章 定年退職が楽しみになる生き方・考え方
第2章 定年後に輝く人、見苦しくなる人
第3章 ヨーロッパのエグゼクティブに学ぶ知恵
第4章 吉越流「本生」を輝かせる10のポイント
第5章 人生を左右する「妻の活用術」
エピローグ 「本当の人生」を謳歌する日々を迎えて

一流の上司、二流の上司 [ 吉越浩一郎 ]
吉越浩一郎「一流の上司、二流の上司 リーダーは「語る」な、「実行」せよ」

三笠書房

2013年刊




≪一流の上司と、二流の上司。

 この二つを分けるものは、意外とシンプルだ。

 それは「実行力」、そして「徹底度」である。≫




≪上司は、部下に「好かれる」必要なんてない。

 それより「信頼される」ことが必要なのだ。

 そして、部下から信頼されるためには、「部下に結果を出させる」ことが必要だ。≫




≪リーダーの仕事とは、「改革」である≫

≪「改革」を志向するということは、安定を望む人たちとは敵対することになる。

 安心安全な箱を壊そうとするのだから、既得権益にしがみつく人にとっては

 煙たい存在だ。だから、「抵抗勢力」が当然のように生まれる。


 しかし、「自分の会社がいつまでもある」というのは、「幻想」なのだ。

 誰から反対されようが、リーダーは「私利私欲」を捨てて会社にとって正しい

 改革を続けないと、組織はやがて、間違いなく衰退していく。≫






≪”ヘッドハンティング”されるような部下を育てよ≫

≪最悪なのは、自分のキャリアに対する戦略もないまま、いまの会社に自分の人生を委ねて、

 「つるはし労働」のようなことに専念してしまうことだ。≫

≪リーダーの仕事は、「部下につるはしを持たせてこき使い、夜になったら慰労のために

 飲みに行く」というものではない。

 やはり、自分に対しても同じであるように、部下に対しても、どこに行っても通用するだけの

 スキルを身につけさせることが重要だ。≫





≪仕事ができない人というのは、厄介な問題に直面すると、すぐに「できない理由」を

 見つけ出して、目の前の問題を投げ出してしまいがちだ。

 しかし、上司たるもの、それではいけない。

 厄介だろうが、複雑だろうが、難しかろうが、その問題解決のためにあらゆる手を打つ

 のが上司の役割である。≫


≪やると決めたら腹を据え、「結果が出る」まで医師にかじりついてでもやる。≫







<目次>
1章 リーダーの本質を理解しているか?―一流の上司、二流の上司の“分岐点”
(“滅私奉公”ができない上司は、失格である―部下に好かれるな、信頼されよ
リーダーの仕事とは、「改革」である―「いい人」は、無能な上司の代名詞 ほか)
2章 部下を半人前に扱っていないか?―部下の仕事にあれこれ口を出すな
(二流の上司は、「最後は結局、自分でやる」―部下を育てるのは「上司」ではなく「仕事」である
部下に教えるべき、“仕事の喜びの頂点”とは?―最後までやり抜く部下の育て方 ほか)
3章 世の中の変化に気づいているか?―グローバル時代に求められるリーダーシップ
(“オールドタイプ”の上司に成り下がるな―“変化”できない組織は必ず滅びる
あえて問題を探し出してでも改善をする―「いまのままでいい」という姿勢は許さない ほか)
4章 自分の役割をまっとうしているか?―タフな上司になるための「考え方」「働き方」
(リーダーは“無事故無違反”が当たり前―「一〇〇%勝てる方法」を追求せよ
リーダーは、「リスク」など取ってはならない―「蛮勇」も、「臆病」も、同じ失敗につながる ほか)
5章 自分を信じて努力をしているか?―吉越流「これだけは守るべき」上司の心得
(上司として生き抜くための「武器」を持て
チームのみんなの気持ちを「明るく」せよ ほか)

日本人は日本を出ると最強になる [ 吉越浩一郎 ]
吉越浩一郎「日本人は日本を出ると最強になる 海外で働こう、学ぼう、暮らしてみよう!」

幻冬舎

2013年刊



 グローバル人材に必要なこと・・


「いつでもよく寝る人」・・

 映画『悪い奴ほどよく眠る』の中でも、

 片や徹夜で働く一方、「悪いヤツ」はよく寝ている。

 でも、良く寝ている方が仕事はでき、優位な立場に立てる。




「8時間の中で効率よく仕事ができる人」・・

 29歳のドイツ人は、就任直後、いきなり秘書を雇う。

 でも、事務処理、経費精算、さまざまな手配などを秘書に任せた彼は、

 帰社する手間を省き、8時間集中して仕事ができた。




「一匹狼になって、独立できる人」・・

 「一匹狼」になってやっていこうとする意志を持つこと

 その覚悟とそれに必要とされる「意力」がついていれば、怖いものはない。

 普段から「独立」を想定して働いている人なら、心構えも含め準備ができているので、

 海外に行っても充分やっていける。




「できない理由」を「できる方法」に転換できる人・・

 「できない理由」をクリアすれば、「できる」ことになる。

 「できない理由」と「できるために解決すべき問題点」は裏表のものである。





「残業漬け」から脱却する・・

「日本人は『玉砕覚悟』の働き方に甘んじている」

 残業し、同僚と飲み会に付き合い、深夜に帰宅する。

 通勤に1時間以上かかるため、睡眠時間を削り、満員電車で体力を消耗する。

 頭も体も消耗している状態で、グローバルな世界に対して戦おうとするのは、
 
 玉砕覚悟のバンザイ突撃と同じ。メンタリティは、当時と変わっていない。

 これを変えることから始まる。




<目次>
1章 海外でも仕事ができる人10の条件
(外国人を怖がらない人
いつでもよく寝る人 ほか)
2章 外国人にも負けない人10の特徴
(日本の知識・技術を応用できる人
会社色に染まっていない人 ほか)
3章 海外で暮らすと得られる10の幸せ
(生活費が3分の2で暮らせる幸せ
子供にグローバルな教育ができる幸せ ほか)
4章 日本にいてはもう成功できない10の理由
(もはや「安全・安心の国」ではない
日本の政治は国民のためではない ほか)
5章 日本をもっとよくする5の提言
(若い人が決定する社会
トップダウンを徹底しリーダーが育つ社会 ほか)
梅棹忠夫、世界の歩き方
梅棹忠夫「ひらめきをのがさない! 梅棹忠夫、世界の歩き方」

編 小長谷有紀、佐藤吉文

勉誠出版

2011年刊






≪明治の日本男児≫

 チェンマイには、第二次世界大戦中、3万人の日本軍が駐屯していたが、

 1957年時点には、日本人は3人になっていた。

 そのうちの一人が、チェンマイで写真屋を経営していた田中盛之助さんだった。

 田中さんのような人に聞き取り調査をし、膨大なメモを残した梅棹さん曰く、

「その人たちのかたることに、じっと耳をかたむけ、

 その人たちの人生体験を自分の体験とする。

 そして、自分のなかでその体験を整理し、くみたてなおすことによって、

 その人を自分なりに理解し、自分はいちだんと成長をとげる。

 それが人類学なのである。

 人類学は、おとなの学問であるとともに、おとなになるための学問である。」







≪福山誠之館≫

「なんにもしらないのはよいことだ。

 自分の足であるき、自分の目でみて、その経験から、自由にかんがえを発展させる

 ことができるからだ。

 知識は、あるきながらえられる。

 あるきながら本をよみ、

 よみながらかんがえ、

 かんがえながらあるく。

 これは、いちばんよい勉強の方法だと、わたしはかんがえている。」








<目次>
はじめに 小長谷有紀
第一章 スケッチの時代 台高山脈から大峰山系へ─少年たちの遠征/イヌぞりの性能調査/ ポナペ行きの船パラオ丸/ポナペの友人アンドレアス/大興安嶺探検/ モンゴル図譜/屋久島にて/ダトーガ語彙集
第二章 1955年 京都大学 カラコラム・ヒンズークシ学術探検隊 準備風景/個人装備/七月一四日カンダハル/「ジルニー公園」でのテント生活/ ジルニー文書/押し問答/タイワラ城のおまつり/あたらしい運命の展開/ 大洪水地帯/イスラーム世界からヒンドゥー世界へ/べナーレス郊外のドゥルガ寺院/ 列車をやとう
第三章 1957-58年 大阪市立大学 第一次東南アジア学術調査隊 移動図書室/アンコール・ワットの死と生/カオダイ教/タイの葬列/仏教旗のもとに/ 国境/テナガザルの歌合戦/明治の日本男児/ラオス王国の紋章/メコン河岸の 柔道教室/ビルマ独立記念祭/ロンジーの国
第四章 日本探検 クロヨン/福山誠之館/高崎山/名神高速道路/出雲大社/近江菅浦
第五章 1963-64年 京都大学 アフリカ学術調査隊 ヘビにかまれる話/カメを食べた話/ダトーガの家畜群/月面/沙漠でカモシカ狩/ 沙漠で故障/石毛料理長/モンキーバイクでおでかけ/古代ローマ都市レプティス・マグナ
第六章 ヨーロッパ 一カ月語学/バスク人のベレー帽/ポー川の紙吹雪/キエフの町/モスクワの看板/ ブルガリアのヴァルナでのエスペラント大会1978
第七章 中国とモンゴル ローマ字論者、毛沢東/トルファンでの接客/西夏王の陵墓/36年ぶりの再会/ 突厥碑文/ウマの乳しぼり/ナーダムのマスゲーム/勲章
第八章 山をみる旅 はじめてのヒマラヤ/レーリッヒ先生の家で/ヒマラヤのジャイアンツ/空から見るヒマラヤ/ パミールの山、ムズターグ・アタ/タイの最高峰ドーイ・インタノン/アフリカの最高峰 キリマンジャロ/アルプスのマッターホルン/アペニン最高峰グラン・サッソ・ディターリア/ アールベルク峠/レーニア山 さいごに 小長谷有紀

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