GRIT(グリット) 平凡でも一流になれる「やり抜く力」

リンダ・キャプラン・セイラー、ロブン・コヴァル

訳 三木 俊哉

日経BP社

2016年刊




 頭の良さよりも、わずかな我慢のほうが価値がある(オランダの諺)



 人生において、生まれつきの能力や才能や知性よりもはるかに重要な要因は、

 情熱や忍耐である。

 本当の意味でやりに抜いた人、「グリット(GRIT)」を備えた人である。


 世の中、才能ばかりが過大評価されているが、

 才能というものは、一貫して正しい方法を使わないかぎり発揮されることはない。

 必要とされる労力、ハードワークを注ぎ込まないかぎり、成果は出ない。





≪グリットとは、たとえ最悪の状況下でもがき苦しんでいても、

 強い覚悟をもって戦い抜き、迷わずリスクをとり、目標に向かって一直線に進み、

 難局を乗り越え、最後までやり遂げる情熱と忍耐を発揮した、その成果である。≫


 何度ダメ出しされても、何度やり直しを命じられても、めげずに立ち直る能力である。



≪おそらくグリットの良さは、生まれつきのものではないことだろう。

 グリットは学習によって獲得できる。≫

≪それは後天的に身につけられる特性であり、正しい訓練、経験、練習を積めば

 学習できるスキルなのだ。≫



 「グリット(GRIT)」は、4つの重要な要素に分解できる。

1.度胸(Guts)

 困難に挑み、逆境にたじろがない勇気。

 勇気と度胸、それは自信をもって計算ずくのリスクを取り、
 (無謀ではなく)大胆不敵になるための必須要件である。

2.復元力(Resilience)

 失敗し、挫折を経験したとしても、立ち直る力。

 失敗や障害や逆境にめげることなく、意欲と集中力を維持する力。
 
3.自発性(Initiative)

 グリットを動かし、前へ進める力。

4.執念(Tenacity)

 どんなことがあっても目標に集中し続ける能力のこと。
 

 「度胸」「復元力」「自発性」「執念」を利用できれば、

潜在能力を発揮することができるようなる。
 

 これまでのガンバリズム、ハードワークとGRITとの違いは、

 復元力(Resilience)にあると思います。

 障害に直面しても頑なに抵抗せず、変化に順応できると信じて柔軟に受け流すという

 柔軟性や順応性の点です。
 

 「復元力」が重要なのは、人は失敗から多くを学ぶことができるから。

 「失敗は見識を生む強い力である」(アルバート・O・ハーシュマン)

 「復元力」を含むグリットによって、私たちは「失敗という宝物」を受け取ることができるようになる。






 アンジェラ・ダックワースの研究によると、

 IQとグリットの間には、マイナスの相関がある。

 IQが高い人はあまり努力をせずに目標を達成してきたので、

 歯が立たない課題に直面すると、IQが低い人よりさっさとあきらめる傾向が強かった。

 IQが比較的低い人はそれを補うため、もっとグリットを強化して問題解決に挑んでいた。


 生まれ持った知性や才能は、人生や仕事の早い段階で有利に働いたかもしれないが、

 その後の成功を保証するものではない。

 生まれ持った知性や才能より、グリットこそが人生の成功を占うのにふさわしいのは、

 グリットが人格の証(あかし)になるからである。

 人格は、体験によってつくられる。

 他人との接触、人生のさまざまな山谷、そしてそれらへの反応の仕方によって

 人格は形作られるから。



 ハードワークによる報酬だけでなく、

 ハードワークそのものが幸福をもたらす。

 これは「幸福の逆説」と呼ばれるもので、

 幸福は目指して得られるものではなく、

 「無私の大義」に身を捧げるとき得られる副産物ともいえる。




○GRITのドリル 

1、やるべきことを片付ける

 やってしまいたいことの一覧を作り、その週のうちに最低一つ、必ずやり遂げるようにsる。

 1か月かけて、リスト上の仕事をすべて終わらせる。

 課題を克服するためには、新しいことを学ばざるを得ない。
 
 すると、自分の能力は不変ではなく、もっと伸ばせることがわかる。

2.30分余計にがんばる

 仕事であれ、目標達成やスキル獲得であれ、あと30分余分にがんばることで、

 自分でも驚くほど効果が出るものだ。


3.リジェクション・セラピー

 ゲームのルールはたったひとつ、毎日誰かに拒絶され「なければならない」というもの。

 不合理な不安や恐怖がわれわれの暮らしをいかに支配・制限しているかを知ってもらう」ことにある。

 拒絶のおかげで、コミュニケーションや交渉が上手になる。

 また、拒絶されたときにいつも感じていた痛みは爽快な解放感に代わり、

 さらに大きなリスクをとれるようになる。

 行動を起こさなかった後悔と、拒絶との間には、大きな違いがある。

 拒絶とは、飛び立ったものの撃ち落され、それでもどうにか生き残ることなのに対し、

 後悔とは、そもそも飛び立ちさえしないことである。 


4.下手に待たない

 計画を立てるのはよいが、すべての条件が完璧に整うまで待っていてはチャンスをつかめない。

 「まだだ」と思っているうちに、やる気・活力が衰えてしまう。

 「まだだ」を克服し、明日に向けていま何ができるかを考える。





<目次>
第1章 なぜ「グリット」が大切なのか 
第2章「才能」という神話
第3章 夢を捨て去れ
第4章 安全ネットなしで 
第5章 ウェイトトレーニング=待つトレーニング
第6章 竹のようにしなやかに
第7章 期限は無限 
第8章 グリットは善をめざす
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国際展示場の昼と夜・・
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加賀屋 東京有明店・・
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出口治明「働き方」の教科書―「無敵の50代」になるための仕事と人生の基本

新潮社

2014年刊



≪優れた人の伝記などを読むと、

 凡人と偉人の違いは、常に原理原則に則って自分の頭で考え、行動できるか否かにあると

 痛感します。一般に、自分の価値観、思考軸がしっかりしている人ほど、偉大な仕事をしているのです。

 これは、建築物に例えれば容易にわかることです。

 土台と骨組みが強固な家は、地震に見舞われてもそう簡単には崩れません。・・

 
 人生においてその土台に相当するのが原理原則です。

 自らの原理原則を確認し、価値観や思考軸を強固なものにするためには、

 常に「学ぶこと」「知ろうとすること」「考えること」が大切です。≫




 フランスのファッションデザイナー、ココ・シャネルの言葉・・

「私のような学校も出ていない、年をとった無知な女でも、まだ道端に咲いている花の名前を

 一つぐらいは覚えることができる。

 一つの名前を知れば、世界の謎が一つ解けたことになる。

 その分だけ人生と世界は単純になっていく。

 だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい。」




 人生は99%失敗する・・

≪そもそも、チャンスを手に入れたからといって、やりたいことをやり遂げることができる

 人は100人中一人ぐらいしかいないことを知っておくべきです。

 少し長いレンジで歴史を眺めれば、100人中99人は失敗していることが容易にわかります。

 しかも行動した結果は、後の時代にならなければわからないケースがほとんどなのです。≫

≪チャレンジすることは尊く、失敗は珍しいものではない。

 むしろ成功することのほうが稀なのだから、めげる必要などまったくない。≫





「グローバル人材」について、どう考えるか?

≪グローバル人材について、あまり複雑に考える必要はありません。

 世界を二分していた東西の冷戦体制が終わりを告げ、グローバリゼーションと呼ばれる

 変化がおきて、世界各国の結びつきが強くなりました。

 その状況下では、世界を股にかけて商売できる人をつくらない限り、儲けることができません。

 ただそれだけのことだと思います。≫


≪日本企業の最大の敗因は、経営者が現地人のマネージャを雇わなかったことです。≫

 現地人マネージャが一人でもいたら、その国の人がどんなものを、どんなレベルの品質が欲しがっているか、

 を意見することができる。

≪グローバリゼーションによって要求されているのは、外国人をマネジメントする力です。≫

≪大卒の従業員が多い日本人は、平均的に見れば高学歴です。

 しかし、経営幹部に限って考えれば、アメリカやヨーロッパのグローバル企業の経営幹部で、

 マスターやドクターの称号を持っていない人はほとんどいません。・・≫

≪グローバル人材を育てるのであれば、製造業のやり方を捨て、現地の人を使うことを

 真剣に考えるべきです。

 世界の優秀な人を使うためには、日本人の経営幹部がもっと優秀になって外国人に尊敬される

 必要があります。≫





 左遷時の心得・・

 異動辞令を受けて出口さんが連想したのは、

 7世紀に活躍したイスラムの武将、ハーリド・イブン・アル=ワリードのこと。

 ・・ワリードのこと、また調べてみたい(^^♪





<目次>
序章 人生は「悔いなし、遺産なし」

何歳が人生の真ん中か
人生にそれほどチャンスはない
お金はすべて使い切る

第一章 人間と人生をどう考えるか

人間は動物である
動物として自然なことをする
人間はワインである
人間チョボチョボ論
人生は九九パーセント失敗する
歴史のなかにおける人間
人生はトレードオフ
「選ぶ」のではなく「捨てる」

第二章 仕事と人生の関係

仕事は人生の三割
仕事は美学ではなく合理性
仕事はプライベートより簡単
ダイバーシティが合理性を生み出す
仕事の質は「楽しさ」で決まる

第三章 二〇代の人に伝えたいこと

やりたいことは死ぬまでわからない
就職は相性で十分
幸運な時代の終焉
ビジネスは成果がすべて
考える癖をつける
仕事はスピード
身近なターゲットを置く
「グローバル人材」についてどう考えるか

第四章 三〇代、四〇代のうちにやっておくべきこと

部下はみんな「変な人間」である
「安心感」と「仕組み」で部下をやる気にさせる
上司を論破し、部下に全勝する
二・六・二の法則を忘れない
四〇代になったら得意分野を捨てる
人はゴマスリには勝てない
根拠のない精神論を排除する

第五章 五〇代になったら何をするか

五〇代は「遺書」を書く時代
どんな遺書を書くか
五〇代ほど起業に向いた年齢はない
五〇代の起業は合理的かつ健全
もし失敗しても心配はない
必要なのは「強い思い」と「算数」
小さく始める
まず旗を揚げよ
真っ当なことをやる

第六章 あなたが生きるこれから三〇年の世界

世界に起こる変化
日本の未来
日本はどんな社会を目指すのか
あなたがやれることは山ほどある

終章 世界経営計画のサブシステムを生きる

あとがき


デービッド・アトキンソン「新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」」

東洋経済新報社

2015年刊



 先日読んだ、デービッド・アトキンソン「新・所得倍増論―潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋」

が良かったので、手に取りました。


≪人口が右肩下がりで減っていくこの国において、事実を客観的に分析すると、

 GDPを大きく成長させていく方法はそう多くありません。

 その有力な一つが、人口減少を補うほど多くの外国人観光客を受け入れる、

 つまり日本が「観光立国」の道を歩んでいくということにほかならないのです。≫
 

 「移民」はリスクであるため、

 短期間だけ日本に滞在してお金を落としてくれる観光客=「短期移民」を、いかに増やすかが重要になる。



 ところで、すべての国が観光大国を目指せるわけではない。

 観光大国になるための条件は4つ。

 ・気候
 ・自然
 ・文化
 ・食事

 ちなみに、イギリスは、自然と文化の二つしか恵まれていない。

 一方、日本はこの4つの条件をクリアしている数少ない国の一つ。

 しかし、

≪ここで調子に乗ってはいけません。

 問題は、条件としていはすでに立派な「観光立国」となってはいけない日本に、

 なぜ外国人観光客がたった1300万人しか訪れていないのかということです。≫




 日本の特徴は、

 古い文化を残しながら、次にやってきた新しい文化を取り入れることにある。

 公家文化を残して、武家文化も認める。

 天皇制を残しつつ、征夷大将軍という新制度を加えるなどなど。

 以前の文化を駆逐したり、それまで行われてきたことを止めたりしなというのが、

 最大の特徴である。これが、「幅」のある文化となっている。


 
 「観光立国」になるためには、「も」という考え方が非常に大切になる。

 気候も自然も文化も食事もよい。

 現時点は、この「も」という考え方が希薄であり、1つだけを打ち出して観光客を集めようとしている。



 
 「観光立国」における「マーケティング」とは?

 どこの国のどういう人に何人くらい、いつ、何を見せて、何日滞在してもらうのか、

 そして、観光サービスにいくら払ってもらうのか、

 そのためには何をどう発言すればきてもらえるようになるのか、

 というようなことを考えることである。

 
 極端な話、バックパッカーがたくさんやってきても、「観光立国」にはなれない。

 対象は、オーストラリアや一部のヨーロッパ諸国の人々になる。

 長期滞在し、お金を落としてくれる「質の高い観光客」に魅力のある国にしなければいけない。

 そのためのインフラやコンテンツを整備していく必要がある。

 それは「おもてなし」ではない。
 
 見るべきこと、楽しむべきことがない国が「おもてなし」を主張しても、そんなことでは誰もこない。

≪そもそも、「観光」とは、外国人を「おもてなし」することではなく、

 お金を払ってくれる外国人にしっかりとしたサービスを提供することなのですから。≫



 現在、日本の観光業がGDPに占める割合は2%にすぎませんが、

 世界平均の9%まで増やしていけば、総額54兆円規模になる。

 そのために、2030年までに8200万人を目指せ、と。 



<目次>
はじめに 日本を救うのは「短期移民」である
第1章  なぜ「短期移民」が必要なのか
第2章  日本人だけが知らない「観光後進国」ニッポン   
第3章  「観光資源」として何を発信するか
第4章  「おもてなしで観光立国」にニーズとビジネスの視点を
第5章  観光立国になるためのマーケティングとロジスティクス
第6章  観光立国のためのコンテンツ
おわりに 2020年東京オリンピックという審判の日


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 「翼の王国」2017年1月号に、
 
 「トッポ話」なるものの特集記事がありました。
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 「とっぽ」とは、途方もない、奇妙奇天烈、でまかせの意味。

 話の内容は一口に言えば「大法螺」なのですが、

 九州側の大分だと、吉四六さんにあたるのが、

 愛媛県南予地方の「とっぽ」なんだそうです。

 いくつか載っていましたが、

 最後の話、心がほんわかしました(^^♪
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 写真は、まさに南予あたりの上空の景色・・
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東京湾アクアライン&海ほたる・・
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 「Around the 80's ~あの頃のJ-POP~」

 懐かしの80年代テレビドラマの主題歌中心の選曲。

 パーソナリティの八嶋智人さんのコメントも、

 とても良かったです(^^♪

1.My Revolution 渡辺美里
2.かもめが翔んだ日 渡辺真知子
3.初恋 村下孝蔵
4.GLORIA ZIGGY
5.リバーサイド・ホテル
6.恋におちて Fall in love
7.メリーアン THE ALFEE
8.悲しい色やね 上田正樹
9.高気圧ガール
10.M プリンセスプリンセス
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モノ食う人々・・福岡空港、現在レストラン街大改装中でした。
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ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代<角川インターネット講座5> (角川学芸出版全集)

監修 近藤淳也

2015年刊



 本書のテーマは、インターネットコミュニティ。
 
 インターネットコミュニティとは何か?

 そもそもコミュニティとは何か、という本質的な問いに迫ろうとする試み。


 
 「サル学」を踏まえた、山極寿一さんの指摘、素晴らしい、と思います(^^♪




≪インターネットは、これまで人類史では存在し得なかった「インターネット完結型」コミュニティ

 のような、新しいコミュニティを生み出している。≫


 日本人がインターネットに接続する時間は、どんどん長くなっている。

 最近の女子高生のスマホ利用時間は、一日7時間に達している?!

 その結果、時間だけではなく、インターネットを介したコミュニケーションの中身はますます充実してきている。

 メールや掲示板などの文字情報から、音声通話やビデオ通話などで音声や動画を送れるようになり、

 無料でお互いの会を見て話せるようになった。

 



第1章 ソーシャルメディアの発生と進化

 ティム・バーナーズ=リーは、ネットを3つの段階に分けている。

 第1段階 コンピュータ同士をリンクした「インターネット」

 第2段階 ドキュメントをリンクした「ウェブ」

 第3段階 人々とドキュメントの関係をリンクする「グラフ」

  「グラフ」とは、インターネットにおけるユーザー同士の人と人とのつながりや相関関係を指す

  「ソーシャルグラフ」を受けたもの。

 
 SNSが隆盛の今、ソーシャルグラフを握ることがウェブの覇権につながる。

 なぜなら、フェースブックなどのソーシャルグラフの情報は、グーグルの検索には引っかからない。

 つまり、「検索」から「ソーシャル」へのパラダイムシフトが起こっている。


≪インターネットが社会生活の一部そのものになったと書いたが、

 より純度の高いソーシャルグラフを得ようと思えば、ユーザーの現実社会における人間関係、

 ソーシャルグラフからさらに踏み込んだリアルグラフを掴む必要がある。≫ 




第2章 恋愛論的コミュニティサイト運営術

≪コミュニティサイトの「生命力」の強さは利用者数と連動している。

 ユーザーによる書き込みが「筋肉」となり、彼らの交流が「血液」となってサービスが動き出す。≫

 
 ユーザーに飽きられないコミュニティサービスはどう運用すればよいか?

 本論文、恋愛術と対比させながら、サービスのあり方を論じていますが、

 そのゴールは・・結婚?!ではなく、

「コミュニティサイトが利用者の生活・インフラの一部になったら、

 それがゴールである」




第3章 人が集まるコミュニティのつくり方

 「2ちゃんねる」が流行する2000年前後には、

 「コミュニティ3年論」という考え方があった。

 これは、面白いコミュニティも3年経つとつまらなくなって衰退する、という論である。

 この問題点を解決したのが「2ちゃんねる」であった。

 「2ちゃんねる」が15年以上経ったいまでも人気なのは、

 「2ちゃんねる」内で、古参をうまく追い出しつつ、メインとなる掲示板を変化させていくことで、

 コンテキストを残さないようにしているから、といいます。
 




第4章 サル学から考える人間のコミュニティの未来

 言われてみればもっともですが、目からウロコの指摘です(^^♪
 
≪ネットで心と心を通じ合わせることは、むしろやめた方がいい。

 視覚情報や身体性を伴わないコミュニケーションは確実にコミュニティに齟齬を生む。・・


 一方、情報の共有には、ネットを積極的に活用すべきだ。

 人と会う前に、予めわかりやすい形の情報を送っておく。

 そうすると、同じ初めて会うにしても、まったく情報がない状態から始めるより

 場をつくりやすいし、相手を理解しやすくなる。


 ネットはコミュニケーションのツールではなく、

 情報共有の手段であることを念頭に置いた上で、それによって何ができるのか、

 どのような方面に利便性が高まるのか。

 私が期待するのは、そういった方向の議論である。≫



≪今後は、ネット社会における信用、信頼、責任というものをどのように担保していくのか。

 そのルールと方法を、人類は真摯に考えねばならないだろう。

 そうでなければ人間は生きていくことができない。

 情報をあっという間に拡大できる力を秘めているインターネットをどう使えば、

 新たなルールをつくることができるのか。

 そういった思考が求められている。≫




<目次>
《第一部 人間の集まるコミュニティを設計する》
序章 日本のインターネットコミュニティ
 近藤淳也(株式会社はてな代表取締役会長)
第1章 ソーシャルメディアの発生と進化
 yomoyomo(雑文書き、翻訳者)
第2章 恋愛論的コミュニティサイト運営術
 Hagex(ネットウォッチャー)
第3章 人が集まるコミュニティのつくり方
 古川健介(株式会社nanapi代表取締役社長)

《第二部 私たちのコミュニティはどこへ向かうのか?》
第4章 サル学から考える人間のコミュニティの未来
 山極寿一(京都大学総長)
第5章 情報技術とリアルコミュニティ
 広井良典(千葉大学法政経学部教授)
第6章 コミュニティと人の力
 近藤淳也

検索の新地平 集める、探す、見つける、眺める<角川インターネット講座8> (角川学芸出版全集)

監修 高野明彦

2015年刊




第2章 画像・映像検索の進化

 画像や映像は、データ量を減らしたり、

 タイトルや公開日時のような閲覧時に必要となる付加情報を格納したりするため、

 標準的なフォーマットを用いてファイルとして蓄積・通信される。

 データ量は、「圧縮」により、余分な情報を削ぎ落すことによって10分の1以下にまで削減される。

 
 画像・映像検索は、どのように実現されるか?

 残念ながら、画像や映像からその内容を完全に把握できる技術は、現在に至っても確立していない。


 現在のインターネット上の画像や映像の検索は、

 1.テキストにもとづく方法、

 2.画像にもとづく方法

 の大きく2つの方法、およびこれらを複合的に利用した方法によって実現されている。
 

 1.テキストにもとづく方法(キーワード検索)

  TBIR(Text-Based Image Retrieved)
 
  画像や映像の内容を説明するテキストの付与をアノテーション(=メタデータを付与すること)、

  付与されたデータのことをメタデータと呼ぶ。

  画像の詳しい内容を表す語句を、ALT属性に記入しておくことが推奨されている。
  
  または、タグと呼ばれる短い語句をメタデータとして付与すること(タグ付け(タギング)))が行われる。


  
  メタデータを自動で作成する方法としては、

  画像認識技術を用いて、「絵」の内容を解析する方法のほか、

  OCRの技術を用いてテロップなどの文字列を認識する方法なども使われる。

  また、GPSによる位置情報(ジオタグ)が付与されたりする。  
  


  画像と画像を比較するにあたっては、画像を構成する画素の色や明るさから算出できる

  「画像特徴量」と呼ばれる特徴を用いる。


  画像内容検索では、同一あるいは類似の画像を探すことが基本になるが、

  目的によってこの「類似」の意味の捉え方が変わる。

  ・・画像の色が似ているものを探したいのか、それとも画像に写っている内容が似ているものを探したいのか? 


  画像に対して内容解析を行うことで個々の画像の特徴量を抽出し、

  画像の識別子と特徴量を関連づけた索引を構築する。

  これは、テキスト検索においてテキストから語句を抽出し、索引を構築するのと同様の作業である。





第3章 実世界と紐づいた検索

≪もし検索技術が進歩しすぎて、人間が望む情報をすべて瞬時に提供できるようになったらどうなるか。

 もしかするとそこから人間の退化が始まるかもしれない。

 確かに自分が必要な情報は自動的に得られるようになるかもしれないが、

 それに甘んじてしまうと自分が見える世界はどんどん狭くなっていく。

 人生の新たな可能性を拓く検索技術とは、

 過去や現在の自分に最適な情報を検索するのではなく、未来の自分が必要とする情報を検索する技術

 なのではないだろうか。

 それが果たして人工知能の発達によって解決できるのかどうかは、今後考えていくべき問題である。≫






<目次>
《第一部 多様化する検索の現在》
序章 検索とは何か
 高野明彦(国立情報学研究所教授、東京大学大学院コンピュータ科学専攻教授、立命館大学客員教授)
第1章 テキスト検索エンジンを探検する
 岡野原大輔(株式会社Preferred Infrastructureおよび株式会社PreferredNetworks取締役副社長)
第2章 画像・映像検索の進化
 佐藤真一(国立情報学研究所教授)
 片山紀生(国立情報学研究所准教授、総合研究大学院大学准教授)
 孟 洋 (国立情報学研究所助教、総合研究大学院大学助教)
第3章 実世界と紐づいた検索
 北本朝展(国立情報学研究所准教授、総合研究大学院大学准教授)
第4章 さまざまな検索と資料の活用
 阿辺川武(国立情報学研究所特任准教授)
《第二部 これからの検索》
第5章 知識をしるす、さがす
 大向一輝(国立情報学研究所准教授、総合研究大学院大学准教授)
第6章 記憶術としての検索
 高野明彦


検索の新地平 集める、探す、見つける、眺める<角川インターネット講座8> (角川学芸出版全集)

監修 高野明彦

2015年刊




第1章 テキスト検索エンジンを探検する



 検索とは、砂の中から砂金を探すようなものである。

 ここでは砂がウェブページ、砂金はユーザーが見つけたいと思っているページである。

 実際には、100兆のウェブページのうち、関連するウェブページは数百なので、

 砂の中から砂金を見つけるよりも、難易度は高い。





 キーワード検索・・

 60兆ともいわれる膨大なウェブページの中から最適なウェブページをひとつ見つける。

 その過程で、ユーザーの意図に合うウェブページを漏れなく、かつ正確に見つけるために、

 自然言語処理、

 統計処理、

 機械学習を組み合わせ、

 100を超えるさまざまな指標を組み合わせてランキングが決定される。

 検索結果を数百ミリ秒以内に返すために巧妙に構築されたデータベース(索引)を利用する。

 10億人を超えるユーザー規模がいるため、同時に数万人が検索しているが、

 そのリクエストを同時に処理するため、数万台のサーバーを強調させて動作させる。


 ユーザーが10億人いて、1秒あたり1万クエリが飛んでくる状況をさばく。

 1秒あたり1万クエリ、つまり3万タームを読み込める必要があるが、

 もしサーバーが10万台あるとすれば、理想的にはすべてのサーバーに負荷が分散されるのであれば

 十分に処理できる。

 この10万台のマシンを協調して動かすために、さまざまな分散並行処理システムがふんだんに利用されている。

 その技術の一端が、グーグルのマップリデュースであり、ハドゥープ、ルシーンである。



続く・・




<目次>
《第一部 多様化する検索の現在》
序章 検索とは何か
 高野明彦(国立情報学研究所教授、東京大学大学院コンピュータ科学専攻教授、立命館大学客員教授)
第1章 テキスト検索エンジンを探検する
 岡野原大輔(株式会社Preferred Infrastructureおよび株式会社PreferredNetworks取締役副社長)
第2章 画像・映像検索の進化
 佐藤真一(国立情報学研究所教授)
 片山紀生(国立情報学研究所准教授、総合研究大学院大学准教授)
 孟 洋 (国立情報学研究所助教、総合研究大学院大学助教)
第3章 実世界と紐づいた検索
 北本朝展(国立情報学研究所准教授、総合研究大学院大学准教授)
第4章 さまざまな検索と資料の活用
 阿辺川武(国立情報学研究所特任准教授)
《第二部 これからの検索》
第5章 知識をしるす、さがす
 大向一輝(国立情報学研究所准教授、総合研究大学院大学准教授)
第6章 記憶術としての検索
 高野明彦
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 (株)共立メンテナンスさんの株主優待券を利用して、夕食。

 日本橋のトラットリア・イタリアさんへ。

 日曜日の夕方の時間帯だったためか、2組だけでした(^^♪ 

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9616(株)共立メンテナンス
権利確定月 3月末日・9月末日

株主優待の内容
(1) 「株主ご優待券」の贈呈
100株以上 3,000円
300株以上 8,000円
500株以上 10,000円
1,000株以上 25,000円
3,000株以上 35,000円
10,000株以上 60,000円

(2) 「リゾートホテル優待券」の贈呈
100株以上 2枚
300株以上 3枚
500株以上 4枚
1,000株以上 10枚
3,000株以上 14枚
10,000株以上 20枚

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